ピクシスジョイは、2016年8月から2023年6月までトヨタが売っていた軽自動車です。中身はダイハツのキャストそのもので、エンブレムと販売するお店が違うだけの兄弟車にあたります。同じ車体に外装の違う型を用意したのが特徴で、悪路寄りの「F」と、上品な仕立ての「C」が選べました。
このページでは、2026年7月にオートオークションで落札されたピクシスジョイ、合計80台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。軽自動車は1か月あたりの出品が少ないため、12週分をまとめています。ダイハツのキャストは別のページです。
売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。
ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、
提示額がどこまで落札金額に近いか
を判断する目安となります。
また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。
※掲載データは2026年7月時点のものです。
年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。
| 年式 | 世代 | グレード | 台数 | 中心となる 平均走行距離 |
平均落札価格 | 価格帯 最安〜最高 |
残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和42022年 | 初代 | F X SAIII | 5 | 2.4〜3.3万km | 87.7万円 | 72.7〜98.2万円 | 67% |
| 令和32021年 | 初代 | F X SAIII | 2 | 10.6〜10.9万km | 31.4万円 | 29.7〜33.0万円 | 24% |
| 平成302018年 | 初代 | F X SAIII | 3 | 10.9〜11.4万km | 27.4万円 | 24.9〜30.9万円 | 21% |
| 平成292017年 | 初代 | F X SAII | 4 | 3.6〜4万km | 50.4万円 | 42.6〜55.2万円 | 39% |
| 平成302018年 | 初代 | C X SAIII | 3 | 6〜6.5万km | 53.0万円 | 47.9〜59.5万円 | 41% |
表の読み方
年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば令和4年式のF X SAIIIであれば、出品7台の中央値は約29,000kmでした。
グレード名の頭の「F」「C」は外装の型です。その後ろのX・G・Gターボが装備の違い、「SAII」「SAIII」がスマートアシストの世代を指しています。
今回の出品は全部で80台と多くありません。台数が5台に届かない行はグレーの数字で示しています。
生産を終えた車ですが、グレード名とカタログが1対1で対応するため、残価率を載せています。2023年6月で生産が終わっているので、令和5年式までの掲載です。
また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。
評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。
初代ピクシスジョイ
※2016.8〜2023.6
※2016.8〜2023.6
型式:LA250A/LA260A。LA250Aが2WD、LA260Aが4WDです。エンジンは658ccで、自然吸気とターボがありました。グレードは外装の型(F・C)と装備(X・G・Gターボ)の組み合わせで決まります。
スマートアシストIIIは2017年9月に入っていますが、年の途中のため前後期には分けず、年式順に並べています。Cの型は2020年に姿を消しており、令和2年式より新しい出品はありません。
その年式当時の新車価格が1つに決まるため、残価率を載せています。
今回の集計では57台が該当し、走行距離の中央値は4.2万kmでした。金額は5.9万円から117万円、平均58.8万円という水準にあります。
※価格は全て税込表示です
F X SAIII
| 年式 | 台数 | 実際に出品された 平均走行距離 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和4 2022年 |
5 | 2.4〜3.3万km | 72.7〜98.2万円 | 87.7万円 | 67% |
| 令和3 2021年 |
2 | 10.6〜10.9万km | 29.7〜33.0万円 | 31.4万円 | 24% |
| 令和2 2020年 |
1 | 0.9〜0.9万km | 83.0〜83.0万円 | 83.0万円 | 63% |
| 平成30 2018年 |
3 | 10.9〜11.4万km | 24.9〜30.9万円 | 27.4万円 | 21% |
F G SAIII
| 年式 | 台数 | 実際に出品された 平均走行距離 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和4 2022年 |
1 | 1.9〜1.9万km | 86.2〜86.2万円 | 86.2万円 | 60% |
| 令和3 2021年 |
1 | 2.3〜2.3万km | 95.7〜95.7万円 | 95.7万円 | 66% |
| 平成29 2017年 |
1 | 6.6〜6.6万km | 46.8〜46.8万円 | 46.8万円 | 33% |
F X SAII
| 年式 | 台数 | 実際に出品された 平均走行距離 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平成29 2017年 |
4 | 3.6〜4万km | 42.6〜55.2万円 | 50.4万円 | 39% |
C X SAIII
| 年式 | 台数 | 実際に出品された 平均走行距離 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平成30 2018年 |
3 | 6〜6.5万km | 47.9〜59.5万円 | 53.0万円 | 41% |
| 平成29 2017年 |
1 | 11.8〜11.8万km | 29.3〜29.3万円 | 29.3万円 | 23% |
その他のグレード
| グレード | 台数 | 走行距離 最小〜最大 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 |
|---|---|---|---|---|
| C G SAIII | 4 | 4.2〜16.7万km | 18.9〜70.4万円 | 38.7万円 |
| F G SAII | 4 | 3.7〜10.6万km | 22.7〜43.0万円 | 31.2万円 |
| F G SAIII プライムコレクション | 2 | 1.9〜3万km | 81.0〜93.5万円 | 87.2万円 |
| F Gターボ SAIII プライムコレクション | 2 | 2.6〜2.7万km | 99.0〜103万円 | 101万円 |
| C X SAII | 2 | 8〜11.7万km | 30.9〜35.6万円 | 33.3万円 |
| F X SAIII 4WD | 1 | 0.5〜0.5万km | 112〜112万円 | 112万円 |
| C G SAIII プライムコレクション | 1 | 1.9〜1.9万km | 75.3〜75.3万円 | 75.3万円 |
| C Gターボ SAIII | 1 | 1.1〜1.1万km | 61.8〜61.8万円 | 61.8万円 |
| ほか4グレード | 4 | — | 53.5〜77.4万円 | 64.2万円 |
実際の落札実例
| 年式 | グレード | 走行 | 色 | 評価 | 落札価格 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 最高値 | 令和4 | F X SAIII | 0.8万km | ブラウン | 5 | 117万円 |
| 上位 | 令和2 | F X SAIII | 0.9万km | レッド | 4.5 | 83.0万円 |
| 中央 | 平成29 | F X SAII | 3.6万km | ブラック | 4.0 | 55.2万円 |
| 下位 | 平成30 | F X SAIII | 10.9万km | ホワイト | 4 | 30.9万円 |
| 最安値 | 平成29 | F X SAII | 32.2万km | パール | 3.5 | 5.9万円 |
相場の寸評
この車でいちばん金額を動かすのは走行距離です。20,000km未満が9台で89.9万円、20,000〜50,000kmが21台で75.9万円、50,000〜80,000kmが10台で51.0万円、80,000〜120,000kmが11台で31.2万円、120,000km以上が6台で15.7万円。20,000km未満と120,000km以上では74.2万円、率にして83%の開きがありました。軽自動車としても落ち方が急なほうで、100,000kmを超えたあたりから金額がまとまらなくなります。
年式も同じ向きに効きます。令和4年式が9台で93.4万円、令和3年式が12台で68.5万円、令和2年式が3台で90.8万円、平成30年式が13台で46.1万円、平成29年式が17台で36.9万円。令和4年式と平成29年式の差は56.5万円です。ただし新しい年式ほど走行距離も浅いため、この差のすべてが年式によるものではありません。平成30年式の中だけで距離を動かすと20,000〜50,000kmが3台で70.1万円、50,000〜80,000kmが3台で53.0万円、80,000〜120,000kmが4台で32.5万円、平成29年式でも20,000〜50,000kmが5台で49.4万円、50,000〜80,000kmが5台で43.3万円、80,000〜120,000kmが5台で30.2万円となり、同じ年に登録された車でもここまで分かれます。
外装の型による差は、思ったほどありません。Fの型が42台で62.3万円、Cの型が15台で48.9万円でした。ただしCの型は2020年で姿を消しているため、走行距離の中央値がFの3.6万kmに対して6.4万kmと深くなっています。数字の差はこの偏りで説明がつく範囲で、外装の好みが金額を決めているとまでは言えません。
グレードについても、今回の台数では結論を出せませんでした。F G SAIIIが7台で85.4万円、F X SAIIIが17台で60.3万円とGのほうが上に見えます。ところが走行距離の中央値はGが2.3万km、Xが5.3万kmと倍以上の開きがありました。今回は落札台数が少ないので明言はできませんが、この差の多くは距離の違いによるものと見ておくのが安全です。
残価率で見ると、下がり方の速さがはっきりします。F X SAIIIは令和4年式が67%、令和3年式が24%、令和2年式が63%、平成30年式が21%。F X SAIIは平成29年式が39%、C X SAIIIは平成30年式が41%、平成29年式が23%でした。同じ年式でも数字が大きくばらついているのは、走行距離の差がそのまま出ているためです。年式だけを見て相場を当てにいくと外します。ただし今回の落札台数は令和3年式が2台、令和2年式が1台、平成30年式が3台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。
外装の評価点も金額に出ています。評価点4.5点以上の24台が80.9万円、4点の20台が47.9万円、3.5点以下の13台が34.6万円。いちばん上と下では46.3万円の違いがありました。ただし評価点の高い個体は走行距離も浅い傾向にあるため、この差は程度だけのものではありません。
今回の80台のうち18台が修復歴ありで、割合にすると22%にのぼりました。背の高い軽としては高い比率です。この世代の57台は5.9万円から117万円まで開いており、距離の浅い個体とそうでない個体で、まったく別の相場になっています。走行距離が50,000kmに届いていないなら、早めに動いたほうが手取りは大きくなるでしょう。
*
修復歴があるといくら下がるか

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ80台のうち、18台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。
突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。
| 世代 | 照合できた台数 | 下落幅の分布 最小〜最大 |
下落幅 中央値 |
むしろ高かった 個体 |
|---|---|---|---|---|
| 初代 | 10 | -22〜65% | 32% 安い | 1台 |
同じ条件の車を並べると
走行距離の少ない組み合わせから順に載せています。修復歴なしの側は、同じ年式・同じグレード・近い走行距離という条件の中で、もっとも評価点の高い個体を選びました。
| 世代 | 年式 | グレード | 走行 | 評価 | 落札価格 | 差 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初代 | 修復歴なし | 令和3 | F G SAIII プライムコレクション | 3万km | 4.5 | 93.5万円 | |
| 初代 | 修復歴あり | 令和2 | F G SAIII プライムコレクション | 2.1万km | 修復有 | 32.5万円 | △61.0万円65% |
| 初代 | 修復歴なし | 令和3 | F X SAIII | 5.3万km | 4.5 | 63.7万円 | |
| 初代 | 修復歴あり | 令和3 | F X SAIII | 3.9万km | 修復有 | 77.5万円 | +13.9万円22% |
初代では中央値で32%下がります。10台を照合した結果です。修復歴なしの側が36.1万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと9.3万円の開きになるようです。
ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。
修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。
相場を知ったうえで査定に出す
ピクシスジョイは世代が1つしかありませんが、グレードと走行距離で相場ははっきり分かれます。外装の違うFとCで相場はほとんど変わらず、XかGかのほうが金額を動かします。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。
この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。
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