ヤリスは2020年2月に登場した、トヨタのコンパクトカーです。ヴィッツの後継にあたり、海外での車名に日本国内も合わせて改名されました。1.0Lと1.5Lのガソリン、それに1.5Lハイブリッドがあり、同じグレード名でも中身がまったく違うのがこの車の特徴です。

このページでは、2026年8月にオートオークションで落札されたヤリス、合計934台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。

売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。

ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、

提示額がどこまで落札金額に近いか

を判断する目安となります。

また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。

※掲載データは2026年8月時点のものです。

年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。

年式 世代 グレード 台数 中心となる
平均走行距離
平均落札価格 価格帯
最安〜最高
残価率
令和62024年 10系 X 1.0L 8 3.24.4万km 144万円 135150万円 96%
令和52023年 10系 X 1.0L 20 6.48.8万km 107万円 91.5120万円 73%
令和42022年 10系 X 1.0L 20 7.18.5万km 99.3万円 87.7114万円 68%
令和32021年 10系 X 1.0L 20 7.49.4万km 70.0万円 59.484.5万円 48%
令和22020年 10系 X 1.0L 20 7.59.1万km 73.8万円 64.784.7万円 51%
令和52023年 10系 X ハイブリッド 20 4.25.3万km 140万円 119149万円 69%
令和42022年 10系 X ハイブリッド 12 8.611.7万km 94.3万円 82.1115万円 47%
令和32021年 10系 X ハイブリッド 20 912万km 77.5万円 56.189.1万円 39%
令和62024年 10系 X 4WD 1.5L 20 5.77.5万km 102万円 98.1109万円 54%
令和52023年 10系 X 4WD 1.5L 8 7.811.1万km 97.3万円 89.2115万円 52%
令和42022年 10系 X 4WD 1.5L 6 7.810.1万km 96.5万円 86.8106万円 53%
令和32021年 10系 X 4WD 1.5L 6 9.312万km 73.0万円 53.990.2万円 40%
令和22020年 10系 X 4WD 1.5L 3 5.45.5万km 99.5万円 97.3101万円 54%
令和52023年 10系 Z ハイブリッド 5 1.82.4万km 193万円 180202万円 82%
令和42022年 10系 Z ハイブリッド 3 6.17.8万km 157万円 144164万円 67%
令和32021年 10系 Z ハイブリッド 2 5.16.1万km 122万円 117126万円 52%
令和22020年 10系 Z ハイブリッド 4 6.87.9万km 107万円 71.5128万円 47%
令和72025年 10系 G 1.0L 3 0.60.8万km 180万円 172184万円 99%
令和42022年 10系 G 1.0L 2 2.32.6万km 142万円 138147万円 87%
令和32021年 10系 G 1.0L 2 2.63万km 114万円 99.5129万円 70%
令和22020年 10系 G 1.0L 2 6.67.2万km 85.7万円 84.886.7万円 53%
令和62024年 10系 G ハイブリッド 2 1.61.7万km 191万円 191192万円 83%
令和42022年 10系 G ハイブリッド 13 10.113.2万km 86.4万円 74.997.3万円 41%
令和32021年 10系 G ハイブリッド 4 2.63.3万km 120万円 51.0149万円 56%

表の読み方

年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば令和5年式のX(1.0L)であれば、出品85台の中央値は約80,000kmでした。

X・G・Zは1.0Lにも1.5Lにもハイブリッドにも設定があり、それぞれ相場がまったく違います。そのためグレード名の後ろに、排気量とハイブリッドの別を入れています。

また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。

評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。

10系ヤリス
※2020.2〜現行モデル

772台36.1223万円

型式:KSP210/MXPA10/MXPA15/MXPH10/MXPH14/MXPH15/MXPH17。1.0Lガソリンは2WDのみ、1.5Lガソリンとハイブリッドには4WDもあります。MXPH14とMXPH17は2024年1月の改良で加わった型式です。

一部改良は2022年8月と2024年1月で、どちらも年の途中です。年式で前期と後期を切り分けられないため、ここでは分けずに年式順で並べています。

この世代は現行モデルなので、残価率を掲載しています。グレード・排気量・駆動方式・ハイブリッドの有無ごとに、その年式当時の新車価格で計算しました。

今回の集計では772台が該当し、走行距離の中央値は6.7万kmでした。

※価格は全て税込表示です

X 1.0L

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和6
2024年
8 3.24.4万km  135150万円 144万円 96%
令和5
2023年
20 6.48.8万km  91.5120万円 107万円 73%
令和4
2022年
20 7.18.5万km  87.7114万円 99.3万円 68%
令和3
2021年
20 7.49.4万km  59.484.5万円 70.0万円 48%
令和2
2020年
20 7.59.1万km  64.784.7万円 73.8万円 51%

X ハイブリッド

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和6
2024年
1 0.40.4万km  182182万円 182万円 89%
令和5
2023年
20 4.25.3万km  119149万円 140万円 69%
令和4
2022年
12 8.611.7万km  82.1115万円 94.3万円 47%
令和3
2021年
20 912万km  56.189.1万円 77.5万円 39%
令和2
2020年
1 9.29.2万km  89.589.5万円 89.5万円 45%

X 4WD 1.5L

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和6
2024年
20 5.77.5万km  98.1109万円 102万円 54%
令和5
2023年
8 7.811.1万km  89.2115万円 97.3万円 52%
令和4
2022年
6 7.810.1万km  86.8106万円 96.5万円 53%
令和3
2021年
6 9.312万km  53.990.2万円 73.0万円 40%
令和2
2020年
3 5.45.5万km  97.3101万円 99.5万円 54%

Z ハイブリッド

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
1 1.71.7万km  212212万円 212万円 82%
令和5
2023年
5 1.82.4万km  180202万円 193万円 82%
令和4
2022年
3 6.17.8万km  144164万円 157万円 67%
令和3
2021年
2 5.16.1万km  117126万円 122万円 52%
令和2
2020年
4 6.87.9万km  71.5128万円 107万円 47%

G 1.0L

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
3 0.60.8万km  172184万円 180万円 99%
令和6
2024年
1 0.80.8万km  195195万円 195万円 109%
令和5
2023年
1 1.31.3万km  159159万円 159万円 97%
令和4
2022年
2 2.32.6万km  138147万円 142万円 87%
令和3
2021年
2 2.63万km  99.5129万円 114万円 70%
令和2
2020年
2 6.67.2万km  84.886.7万円 85.7万円 53%

G ハイブリッド

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
1 1.81.8万km  192192万円 192万円 83%
令和6
2024年
2 1.61.7万km  191192万円 191万円 83%
令和4
2022年
13 10.113.2万km  74.997.3万円 86.4万円 41%
令和3
2021年
4 2.63.3万km  51.0149万円 120万円 56%
令和2
2020年
1 8.38.3万km  85.285.2万円 85.2万円 40%

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
Z 1.5L 28 0.47.4万km  112183万円 151万円
X 1.5L 23 0.311.3万km  68.1182万円 116万円
G 1.5L 18 0.311.4万km  78.1164万円 124万円
X ハイブリッド 4WD 8 2.712.2万km  102166万円 125万円
Z 4WD 1.5L 6 1.511.6万km  89.5223万円 143万円
G 4WD 1.5L 5 4.111.7万km  75.8136万円 123万円
Z ハイブリッド 4WD 4 2.210.6万km  115213万円 151万円
X Bパッケージ 1.0L 3 1.810.8万km  72.578.5万円 75.6万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 令和5 Z 4WD 1.5L 1.5万km グレー 4.5 223万円
上位 令和6 G 4WD 1.5L 7.5万km パール 4.5 135万円
中央 令和6 X 4WD 1.5L 5.7万km シルバー 4 105万円
下位 令和2 G 1.0L 6.6万km レッド 3.5 84.8万円
最安値 令和3 X ハイブリッド 25.6万km ブラック 3.5 36.1万円

相場の寸評

ヤリスでいちばん大きい分かれ目は、ハイブリッドかどうかです。新車価格の差は同じXで54.3万円あります。グレードと年式と走行距離をすべて揃えて比べられた組み合わせは9通りあり、9通りでハイブリッドが上回りました。ただし差の中央値は12.9万円で、新車で払った差額の24%にとどまります。

しかも走行距離が伸びるほど差は縮みます。令和4〜5年式のXで距離帯ごとに見ると、30,000km未満でハイブリッド8台が152万円、1.0Lガソリン10台が126万円、30,000〜60,000kmでハイブリッド43台が141万円、1.0Lガソリン30台が119万円、60,000〜100,000kmでハイブリッド23台が116万円、1.0Lガソリン79台が101万円、100,000km以上でハイブリッド14台が92.7万円、1.0Lガソリン28台が87.8万円。差は25.6万円から4.9万円まで小さくなりました。電池の残り寿命が読みにくくなるためと考えられます。ハイブリッドは早めに手放す方が、差額を回収しやすい車です。

ガソリンどうしでも、1.0Lと1.5Lで金額が違います。新車価格の差は同じXで8.8万円です。同じ条件で比べられた6通りのうち5通りで1.5Lが上回り、Xの令和6〜7年式・30,000km未満では1.5L3台が159万円、1.0L30台が151万円、Xの令和4〜5年式・30,000km未満では1.5L4台が142万円、1.0L10台が126万円、Xの令和2〜3年式・30,000〜60,000kmでは1.5L4台が95.2万円、1.0L19台が86.1万円。1.0Lはレンタカーや社用車として大量に使われた分だけ出品も多く、そのぶん相場が下に引かれています。

グレードによる差もはっきり出ます。1.0Lの令和2〜5年式でXとGを比べると、40,000km未満ではG21台が139万円、X32台が114万円、40,000〜80,000kmではG6台が93.5万円、X105台が97.9万円。40,000km未満では25.7万円の開きがありますが、40,000kmを超えると4.4万円まで縮み、順番も入れ替わります。装備差が効くのは低走行の個体だけということです。

走行距離の効き方も見ておきます。令和3〜5年式のX(1.0L)で並べると、20,000km未満が119万円、20,000〜40,000kmが115万円、40,000〜60,000kmが105万円、60,000〜80,000kmが98.3万円、80,000km以上が82.8万円。20,000km未満と80,000km以上では36.3万円、率にして30%の差がつきました。80,000km以上に121台が集まっているのが、この車の出品の実情です。

残価率は年式でくっきり分かれます。X(1.0L)で見ると、令和6年式が144万円で96%、令和5年式が107万円で73%、令和4年式が99.3万円で68%、令和3年式が70.0万円で48%。1年落ちで96%を保つ一方、令和3年式では48%まで落ちています。古い年式ほど多走行の個体が中心になるためで、年式そのものより、その年式にどんな使われ方の車が多いかが効いています。

出品時点で走行1,000km未満・評価が「新車同様」だった車が6台ありました。いずれも1.0Lで、Xが4台で155万円から187万円、Gが2台で213万円から217万円でした。新車価格はXが169.7万円、Gが192.2万円ですから、Gは登録済み未使用車が新車価格を超えて落札されたことになります。納期を待たずに買える価値が、そのまま金額に乗っているようです。

この世代の772台は36.1万円から223万円に広がり、平均は111万円。同じ「ヤリスのX」でも、1.0Lの多走行とハイブリッドの低走行では別の車です。査定額を見るときは、まず自分の車がどれにあたるかを確かめてください。

*

修復歴があるといくら下がるか

134台10系で16%安い

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ934台のうち、134台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。

突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。

世代 照合できた台数 下落幅の分布
最小〜最大
下落幅
中央値
むしろ高かった
個体
10系 73 -1436% 16% 安い 3台

同じ条件の車を並べると

走行距離の少ない組み合わせから順に載せています。修復歴なしの側は、同じ年式・同じグレード・近い走行距離という条件の中で、もっとも評価点の高い個体を選びました。

世代 年式 グレード 走行 評価 落札価格
10系 修復歴なし 令和3 G 1.0L 0.7万km 4.5 120万円
10系 修復歴あり 令和2 G 1.0L 0.8万km 修復有 76.8万円 △43.1万円36%
10系 修復歴なし 令和7 G 1.0L 1.3万km 5 173万円
10系 修復歴あり 令和7 G 1.0L 1.4万km 修復有 123万円 △49.5万円29%

10系では中央値で16%下がります。73台を照合した結果です。修復歴なしの側が94.0万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと14.5万円の開きになるようです。

ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。

修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。

相場を知ったうえで査定に出す

ヤリスは世代が1つしかありませんが、年式と走行距離で相場ははっきり分かれます。同じX・G・Zでも1.0Lか1.5Lかハイブリッドかで相場がまるで違い、そこを取り違えると数十万円ずれます。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。

この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。

*