ラウムは、後席の乗り降りのしやすさを最優先に作られたトヨタの小型ミニバンです。2003年5月に登場した20系は、助手席側をセンターピラーのない大きな開口部にし、低い床と組み合わせて、小さなお子さまやご年配の方の乗せ降ろしを楽にしました。2011年10月に生産を終えていますが、この使い勝手を名指しで探す買い手がいまも残っています。

このページでは、2026年8月にオートオークションで落札されたラウム、合計251台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。1か月あたりの出品が少ないため、8週分をまとめています。1997年からの10系は今回の出品が7台と少なく、掲載していません。

売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。

ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、

提示額がどこまで落札金額に近いか

を判断する目安となります。

また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。

※掲載データは2026年8月時点のものです。

年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。

年式 世代 グレード 台数 中心となる
平均走行距離
平均落札価格 価格帯
最安〜最高
残価率
平成212009年 20系 Gパッケージ 4 11.813.5万km 25.3万円 22.730.8万円 15%
平成202008年 20系 Gパッケージ 2 8.59.2万km 24.3万円 22.825.9万円 14%
平成192007年 20系 Gパッケージ 3 11.213.4万km 23.3万円 22.223.9万円 14%
平成182006年 20系 Gパッケージ 3 5.67.1万km 26.1万円 22.928.8万円 15%
平成172005年 20系 Gパッケージ 4 9.612万km 26.0万円 23.428.6万円 15%
平成162004年 20系 Gパッケージ 3 13.814.9万km 21.9万円 17.726.0万円 13%
平成152003年 20系 Gパッケージ 6 9.211万km 23.6万円 21.226.0万円 15%
平成212009年 20系 ベースグレード 2 15.616.8万km 22.3万円 20.624.1万円 14%
平成202008年 20系 ベースグレード 4 12.915.4万km 23.5万円 22.624.6万円 15%
平成192007年 20系 ベースグレード 3 8.410.9万km 25.2万円 24.226.8万円 16%
平成172005年 20系 ベースグレード 3 1113.5万km 23.8万円 22.125.0万円 16%
平成162004年 20系 ベースグレード 2 9.210.7万km 23.8万円 22.924.6万円 16%
平成152003年 20系 ベースグレード 2 12.413.1万km 23.6万円 22.824.4万円 17%
平成182006年 20系 Cパッケージ 2 4.85万km 26.0万円 23.528.5万円 17%
平成162004年 20系 Cパッケージ 2 9.59.7万km 25.2万円 21.428.9万円 16%
平成152003年 20系 Cパッケージ 5 6.69.3万km 23.7万円 21.925.4万円 16%
平成172005年 20系 Sパッケージ 2 9.49.8万km 24.2万円 21.726.7万円 14%
平成152003年 20系 Sパッケージ 2 8.311.5万km 22.3万円 19.924.8万円 13%
平成162004年 20系 Cパッケージ 4WD 2 15.915.9万km 23.5万円 23.223.8万円 13%
平成152003年 20系 Cパッケージ 4WD 2 12.712.8万km 18.4万円 16.819.9万円 11%

表の読み方

年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば平成21年式のGパッケージであれば、出品11台の中央値は約118,000kmでした。

グレード名の後ろに「4WD」と入っている行が四輪駆動です。ラウムは同じグレードでも駆動方式で相場が分かれるため、2WDとは別の行にしています。

HIDセレクション・スマイルエディション・NEOエディションは特別仕様車です。カタログに個別の価格が残っているため、まとめずにそのまま掲載しています。

また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。

評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。

20系ラウム
※2003.5〜2011.10

194台11.334.8万円

型式:NCZ20/NCZ25。1.5Lの直列4気筒ガソリン1種類で、NCZ20が2WD、NCZ25が4WDです。

2006年12月のマイナーチェンジでCパッケージが姿を消し、2009年1月にHIDセレクション、2011年1月にスマイルエディションが加わりました。いずれも年の途中の変更なので、前期と後期には分けず年式順に並べています。

その年式当時の新車価格が1つに決まるため、残価率を載せています。生産を終えた車ですが、カタログのグレード名と出品名が1対1で対応するためです。

今回の集計では194台が該当し、走行距離の中央値は10.3万kmでした。金額は11.3万円から34.8万円、平均23.5万円という水準にあります。

※価格は全て税込表示です

Gパッケージ

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成23
2011年
1 9.59.5万km  24.624.6万円 24.6万円 14%
平成22
2010年
1 88万km  21.621.6万円 21.6万円 13%
平成21
2009年
4 11.813.5万km  22.730.8万円 25.3万円 15%
平成20
2008年
2 8.59.2万km  22.825.9万円 24.3万円 14%
平成19
2007年
3 11.213.4万km  22.223.9万円 23.3万円 14%
平成18
2006年
3 5.67.1万km  22.928.8万円 26.1万円 15%
平成17
2005年
4 9.612万km  23.428.6万円 26.0万円 15%
平成16
2004年
3 13.814.9万km  17.726.0万円 21.9万円 13%
平成15
2003年
6 9.211万km  21.226.0万円 23.6万円 15%

ベースグレード

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成22
2010年
1 55万km  22.622.6万円 22.6万円 14%
平成21
2009年
2 15.616.8万km  20.624.1万円 22.3万円 14%
平成20
2008年
4 12.915.4万km  22.624.6万円 23.5万円 15%
平成19
2007年
3 8.410.9万km  24.226.8万円 25.2万円 16%
平成18
2006年
1 3535万km  22.122.1万円 22.1万円 15%
平成17
2005年
3 1113.5万km  22.125.0万円 23.8万円 16%
平成16
2004年
2 9.210.7万km  22.924.6万円 23.8万円 16%
平成15
2003年
2 12.413.1万km  22.824.4万円 23.6万円 17%

Cパッケージ

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成18
2006年
2 4.85万km  23.528.5万円 26.0万円 17%
平成17
2005年
1 7.17.1万km  22.122.1万円 22.1万円 14%
平成16
2004年
2 9.59.7万km  21.428.9万円 25.2万円 16%
平成15
2003年
5 6.69.3万km  21.925.4万円 23.7万円 16%

Sパッケージ

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成21
2009年
1 9.99.9万km  30.530.5万円 30.5万円 17%
平成20
2008年
1 11.911.9万km  29.429.4万円 29.4万円 16%
平成19
2007年
1 4.14.1万km  30.530.5万円 30.5万円 17%
平成17
2005年
2 9.49.8万km  21.726.7万円 24.2万円 14%
平成16
2004年
1 7.97.9万km  26.426.4万円 26.4万円 15%
平成15
2003年
2 8.311.5万km  19.924.8万円 22.3万円 13%

Cパッケージ 4WD

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成17
2005年
1 9.59.5万km  17.217.2万円 17.2万円 10%
平成16
2004年
2 15.915.9万km  23.223.8万円 23.5万円 13%
平成15
2003年
2 12.712.8万km  16.819.9万円 18.4万円 11%

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
Gパッケージ 4WD 7 6.215.3万km  16.122.6万円 19.2万円
ベースグレード 4WD 7 6.326.2万km  15.423.4万円 18.9万円
HIDセレクション 7 4.117.1万km  24.629.9万円 27.1万円
Cパッケージ NEOエディション 6 011.3万km  21.431.4万円 24.8万円
スマイルエディション 4 8.816.2万km  21.629.0万円 24.9万円
Sパッケージ 4WD 3 014.2万km  15.919.8万円 17.6万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 平成21 Gパッケージ 5.8万km シルバー 4 34.8万円
上位 平成16 Gパッケージ 7.5万km グリーン 3.5 25.4万円
中央 平成15 Cパッケージ 19.4万km ブルー 3.5 23.2万円
下位 平成23 スマイルエディション 8.8万km シルバー 4 21.6万円
最安値 平成19 ベースグレード 13.6万km ブルー 3.5 11.3万円

相場の寸評

この車でまず知っておいていただきたいのは、相場が1点に固まっていることです。194台の落札価格は11.3万円から34.8万円に散らばっていますが、まん中の半分は21.6万円から25.4万円の間に収まり、平均は23.5万円。幅にすると3.9万円しかありません。年式やグレードを問わず、ほぼ同じ金額で取引されている状態です。

その理由は、年式がもう金額を動かしていないことにあります。平成15〜平成17年式が93台で23.0万円、平成18〜平成20年式が58台で23.7万円、平成21〜平成23年式が43台で24.1万円。8年ぶんの年式差が1.1万円にしかなりません。Gパッケージの残価率も平成23年式が14%、平成21年式が15%、平成19年式が14%、平成17年式が15%、平成15年式が15%と、ほぼ横並びです。新しい年式を待って売っても、待った分は返ってきません。

走行距離のほうも、思ったほどには効きません。60,000km未満が40台で25.3万円、60,000〜100,000kmが55台で24.0万円、100,000〜150,000kmが55台で22.6万円、150,000〜200,000kmが34台で22.4万円、200,000km以上が10台で21.8万円。いちばん浅い60,000km未満といちばん深い200,000km以上の差は3.4万円で、率にすると14%にとどまりました。20万kmを超えた個体でも20万円台で落ちています。距離を理由に大きく引かれたなら、その根拠を聞いてよい水準です。

では何が金額を分けているのか。答えは外装の評価点でした。評価点4点の28台が26.5万円、3.5点の124台が23.5万円、3点以下の41台が21.1万円。4点と3点以下では5.4万円、率にして21%の開きがあります。走行距離を80,000km未満に揃えても、4点が15台で27.4万円、3.5点が29台で24.7万円と向きは変わりません。年式でも距離でもなく、傷やへこみの少なさがそのまま値段になっています。

もう1つはっきり出ているのが駆動方式です。それも、新車のときとは逆向きに出ています。80,000km未満では4WDが4台で19.2万円、2WDが53台で25.4万円、80,000〜120,000kmでは4WDが7台で20.0万円、2WDが50台で24.5万円、120,000〜160,000kmでは4WDが11台で18.7万円、2WDが38台で22.7万円、160,000km以上では4WDが4台で19.1万円、2WDが27台で22.9万円。比べられた4通りすべてで2WDが上回り、差は3.8万円から6.2万円にのぼります。新車では平成21年式のGパッケージで4WDが191.1万円、2WDが172.2万円と、4WDのほうが18.9万円高い設定でした。この車を探している方が求めているのは後席の使い勝手であって、雪道の走破性ではないということでしょう。

グレードの差も、いまとなってはほとんどありません。Gパッケージが68台で24.2万円、ベースグレードが41台で23.4万円、Cパッケージが30台で23.8万円。新車では平成21年式でGパッケージとベースグレードに12.6万円の差がありましたが、いま残っているのは0.8万円だけです。いちばん高いのは上級のSパッケージで、12台の平均が25.1万円。それでもGパッケージとの違いは0.9万円にとどまります。

今回の251台のうち44台が修復歴ありで、割合にすると18%にのぼります。15年から23年落ちの車としては珍しくない比率です。その44台の平均は22.1万円で、修復歴なしとの差はごくわずかでした。相場そのものが下限に近いところまで来ているためです。

まとめると、194台は11.3万円から34.8万円に広がるものの、実際にはほとんどが21.6万円から25.4万円の間で落ちています。年式も走行距離もほとんど効かない相場なので、査定額に差が出るとすれば、それは車のせいではなくお店の側の事情です。複数のお店に見せて、いちばん高いところを選んでください。

*

修復歴があるといくら下がるか

44台20系で2%安い

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ251台のうち、44台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。

突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。

世代 照合できた台数 下落幅の分布
最小〜最大
下落幅
中央値
むしろ高かった
個体
20系 30 -5832% 2% 安い 12台

同じ条件の車を並べると

走行距離の少ない組み合わせから順に載せています。修復歴なしの側は、同じ年式・同じグレード・近い走行距離という条件の中で、もっとも評価点の高い個体を選びました。

世代 年式 グレード 走行 評価 落札価格
20系 修復歴なし 平成21 Sパッケージ 6.8万km 4.0 27.1万円
20系 修復歴あり 平成21 Sパッケージ 5.4万km 修復有 22.8万円 △4.3万円16%
20系 修復歴なし 平成15 Gパッケージ 6.9万km 4.0 25.3万円
20系 修復歴あり 平成15 Gパッケージ 5.6万km 修復有 22.9万円 △2.4万円10%

20系では中央値で2%下がります。30台を照合した結果です。修復歴なしの側が22.9万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと0.7万円の開きになるようです。

ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。

修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。

相場を知ったうえで査定に出す

ラウムは世代が1つしかありませんが、年式とグレードで相場ははっきり分かれます。生産を終えて15年近く経つ車ですが、後席の乗り降りのしやすさを名指しで探す買い手が残っています。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。

この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。

*