ピクシスメガは、2015年7月から2022年8月までトヨタが売っていた軽自動車です。中身はダイハツのウェイクそのもので、エンブレムと販売するお店が違うだけの兄弟車にあたります。軽自動車の枠いっぱいまで背を高くした箱型の車体が特徴で、道具を積む使い方を前提に作られていました。

このページでは、2026年7月にオートオークションで落札されたピクシスメガ、合計168台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。軽自動車は1か月あたりの出品が少ないため、12週分をまとめています。ダイハツのウェイクは別のページです。

売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。

ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、

提示額がどこまで落札金額に近いか

を判断する目安となります。

また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。

※掲載データは2026年7月時点のものです。

年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。

年式 世代 グレード 台数 中心となる
平均走行距離
平均落札価格 価格帯
最安〜最高
残価率
令和42022年 初代 L SAIII 2 3.63.7万km 104万円 91.0116万円 65%
令和32021年 初代 L SAIII 20 5.26.5万km 78.8万円 70.087.8万円 50%
令和22020年 初代 L SAIII 2 45.3万km 85.7万円 82.389.1万円 54%
平成302018年 初代 L SAIII 2 7.47.6万km 72.7万円 70.474.9万円 47%
令和32021年 初代 Gターボ SAIII 2 4.15万km 102万円 98.7105万円 60%
令和12019年 初代 Gターボ SAIII 6 4.46.2万km 82.4万円 57.2124万円 49%
平成292017年 初代 L SAII 4 5.37.9万km 50.9万円 44.357.4万円 33%
令和42022年 初代 D SAIII 2 4.55.6万km 91.9万円 91.092.8万円 64%
令和32021年 初代 D SAIII 2 5.25.2万km 73.5万円 71.575.5万円 51%
平成302018年 初代 D SAIII 3 7.38.3万km 46.3万円 43.649.1万円 33%
平成292017年 初代 Gターボ SAII 2 3.85.3万km 89.7万円 87.292.2万円 54%
平成282016年 初代 Gターボ SAII 2 6.89.2万km 49.7万円 47.352.0万円 30%

表の読み方

年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば令和3年式のL SAIIIであれば、出品29台の中央値は約58,000kmでした。

グレード名の「SA」はスマートアシスト、「SAII」「SAIII」はその第2世代と第3世代という衝突回避の装備です。カタログ上は別のグレードとして扱われており、新車価格も違います。

「レジャーエディション」は荷室に汚れに強い内装を張った特別仕様車で、もとのグレードより4万円ほど高く売られていました。

生産を終えた車ですが、グレード名とカタログが1対1で対応するため、残価率を載せています。2022年8月で生産が終わっているので、令和4年式までの掲載です。

また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。

評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。

初代ピクシスメガ
※2015.7〜2022.8

141台15.0131万円

型式:LA700A/LA710A。LA700Aが2WD、LA710Aが4WDです。エンジンは658ccで、自然吸気とターボの2種類がありました。グレードは下からD・L・X・G、ターボはGターボという並びです。

スマートアシストIIは2016年5月、IIIは2017年11月に入っていますが、どちらも年の途中のため、前期と後期には分けず年式順に並べています。装備の違いはグレード名に出ているので、表からも見分けられます。

その年式当時の新車価格が1つに決まるため、残価率を載せています。

今回の集計では141台が該当し、走行距離の中央値は5.8万kmでした。金額は15.0万円から131万円、平均65.2万円という水準にあります。

※価格は全て税込表示です

L SAIII

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和4
2022年
2 3.63.7万km  91.0116万円 104万円 65%
令和3
2021年
20 5.26.5万km  70.087.8万円 78.8万円 50%
令和2
2020年
2 45.3万km  82.389.1万円 85.7万円 54%
平成30
2018年
2 7.47.6万km  70.474.9万円 72.7万円 47%

Gターボ SAIII

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和3
2021年
2 4.15万km  98.7105万円 102万円 60%
令和2
2020年
1 6.86.8万km  77.577.5万円 77.5万円 45%
令和1
2019年
6 4.46.2万km  57.2124万円 82.4万円 49%
平成30
2018年
1 5.45.4万km  92.692.6万円 92.6万円 55%

L SAII

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成29
2017年
4 5.37.9万km  44.357.4万円 50.9万円 33%

D SAIII

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和4
2022年
2 4.55.6万km  91.092.8万円 91.9万円 64%
令和3
2021年
2 5.25.2万km  71.575.5万円 73.5万円 51%
令和1
2019年
1 3.63.6万km  47.447.4万円 47.4万円 34%
平成30
2018年
3 7.38.3万km  43.649.1万円 46.3万円 33%

Gターボ SAII

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成29
2017年
2 3.85.3万km  87.292.2万円 89.7万円 54%
平成28
2016年
2 6.89.2万km  47.352.0万円 49.7万円 30%

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
Gターボ レジャーエディションSAII 7 3.816万km  28.596.0万円 64.2万円
L レジャーエディションSAIII 5 24.3万km  55.793.8万円 78.3万円
D 5 2.511.7万km  16.261.2万円 39.4万円
L SA 4 11.117.1万km  19.234.4万円 25.4万円
G 4 615.6万km  24.966.5万円 50.7万円
X SA 3 10.315.2万km  18.947.6万円 35.1万円
G SA 3 3.19.9万km  38.987.8万円 61.8万円
Gターボ SAIII 4WD 2 12.723.1万km  19.741.6万円 30.6万円
ほか10グレード 11  15.0120万円 56.9万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 令和3 Gターボ SAIII 3.1万km パール 5 131万円
上位 令和1 Gターボ SAIII 5.2万km その他 4.0 81.6万円
中央 令和3 L SAIII 5万km その他 4.0 70.3万円
下位 平成28 Gターボ レジャーエディションSAII 9.3万km ブラック 3.5 46.2万円
最安値 令和1 L SAIII 4WD 12.8万km ブラック 3.5 15.0万円

相場の寸評

この車は走行距離がまっすぐ効きます。30,000km未満が14台で89.5万円、30,000〜60,000kmが59台で77.8万円、60,000〜90,000kmが34台で67.0万円、90,000〜120,000kmが19台で34.1万円、120,000km以上が15台で28.3万円。30,000km未満と120,000km以上では61.2万円、率にして68%の開きがありました。背が高く重い車体を660ccで動かすため、距離の伸びた個体は買い手から敬遠されやすいのでしょう。

年式も同じ向きに効きます。令和4年式が9台で100万円、令和3年式が37台で80.6万円、令和2年式が4台で76.1万円、令和1年式が20台で64.6万円、平成30年式が16台で59.4万円、平成29年式が22台で58.1万円、平成28年式が19台で51.2万円、平成27年式が14台で36.4万円。令和4年式と平成27年式の差は63.9万円です。ただし古い年式ほど走行距離も伸びているため、この差のすべてが年式によるものではありません。年式を平成29年式に固定して距離だけを動かすと、30,000〜60,000kmが13台で65.3万円、60,000〜90,000kmが3台で51.7万円、90,000〜120,000kmが3台で29.2万円。平成28年式でも30,000〜60,000kmが5台で75.0万円、60,000〜90,000kmが4台で54.5万円、90,000〜120,000kmが5台で41.1万円、120,000km以上が4台で27.5万円となり、同じ年に登録された車でも距離でここまで分かれます。

グレードでは、ターボのGが上に来ます。スマートアシストIIIどうしで年式を揃えて比べると、令和4年式ではGターボが2台で126万円、Lが5台で93.2万円、令和3年式ではGターボが5台で98.2万円、Lが29台で76.8万円、令和1年式ではGターボが9台で75.3万円、Lが2台で83.6万円、平成30年式ではGターボが3台で75.0万円、Lが4台で60.8万円。比べられた4通りのうち3通りでGターボが上回りました。新車価格の差は令和3年式で12.1万円ですから、ターボの上乗せはおおむね保たれていることになります。ただし根拠は少ないところで2台と薄く、幅を持ってご覧ください。

スマートアシストの世代は、年式とほとんど一体になっています。L SAIIIの42台は平成30年式以降、L SAIIの14台は平成28年式から平成29年式に固まっており、同じ年に両方が出品されることがほとんどありません。新車価格でも平成30年式のL SAIIIが155.5万円、L SAIIが155.5万円と同額でした。装備そのものの差というより、新しい年式に付いてくるものとして見ておくのが正確です。

残価率は素直な形で並びます。L SAIIIは令和4年式が65%、令和3年式が50%、令和2年式が54%、平成30年式が47%。Gターボ SAIIIは令和3年式が60%、令和2年式が45%、令和1年式が49%、平成30年式が55%でした。D SAIIIは令和4年式が64%、令和3年式が51%、令和1年式が34%、平成30年式が33%、L SAIIは平成29年式が33%です。登録から3年ほどで半分、5年を過ぎると3割前後まで落ちる形で、軽自動車としてはごく標準的な下がり方でした。ただし今回の落札台数は令和4年式が2台、令和2年式が2台、平成30年式が2台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。

いちばん下のDは、装備を絞ったぶん金額も下に来ます。D SAIIIの13台が平均55.6万円で、同じ年式帯のL SAIIIより22.4万円低い水準です。走行距離の中央値はD SAIIIが5.6万km、L SAIIIが5.7万kmとほぼ揃っているので、これは距離ではなくグレードの差と見てよさそうです。両側スライドドアの電動化やアルミホイールの有無が効いています。

外装の評価点も金額に出ています。評価点4.5点以上の28台が92.1万円、4点の71台が68.6万円、3.5点以下の41台が41.8万円。走行距離を30,000〜90,000kmに揃えると、4.5点以上が18台で90.2万円、4点が57台で74.2万円、3.5点以下が17台で57.9万円となり、上と下では32.2万円の違いが残ります。スライドドアや低い位置のバンパーに傷が入りやすい車なので、見た目の程度がそのまま金額に乗ります。

今回の168台のうち24台が修復歴ありで、割合にすると14%でした。ここまでの比率は他の車種ではあまり見ません。背が高く重心の高い車体で、横風や交差点での接触が起きやすいためでしょう。この世代の141台は15.0万円から131万円まで開いており、年式と走行距離と程度が、そのまま順番どおりに並ぶ相場です。売る時期を決めるなら、走行距離の節目を先に見てください。

*

修復歴があるといくら下がるか

24台初代で21%安い

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ168台のうち、24台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。

突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。

世代 照合できた台数 下落幅の分布
最小〜最大
下落幅
中央値
むしろ高かった
個体
初代 19 -2666% 21% 安い 3台

同じ条件の車を並べると

走行距離の少ない組み合わせから順に載せています。修復歴なしの側は、同じ年式・同じグレード・近い走行距離という条件の中で、もっとも評価点の高い個体を選びました。

世代 年式 グレード 走行 評価 落札価格
初代 修復歴なし 令和4 Gターボ SAIII 3.8万km 4.5 129万円
初代 修復歴あり 令和4 Gターボ SAIII 2.8万km 修復有 72.5万円 △56.6万円44%
初代 修復歴なし 令和1 D SAIII 1.9万km 4.5 59.2万円
初代 修復歴あり 平成30 D SAIII 3.3万km 修復有 29.0万円 △30.1万円51%

初代では中央値で21%下がります。19台を照合した結果です。修復歴なしの側が47.4万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと12.0万円の開きになるようです。

ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。

修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。

相場を知ったうえで査定に出す

ピクシスメガは世代が1つしかありませんが、グレードと年式で相場ははっきり分かれます。同じLでもスマートアシストの世代で金額が変わり、ターボのGは別の相場を持っています。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。

この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。

*