SAIは2009年12月に登場した、ハイブリッド専用のセダンです。プリウスとクラウンの間を埋める位置づけで、2.4Lのエンジンとモーターを組み合わせた1種類だけが用意されました。ガソリン車も4WDも設定がなく、駆動方式は前輪駆動のみです。2017年11月に生産を終えており、後継は出ていません。

このページでは、2026年8月にオートオークションで落札されたSAI、合計383台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。

売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。

ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、

提示額がどこまで落札金額に近いか

を判断する目安となります。

また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。

※掲載データは2026年8月時点のものです。

年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。

年式 世代 グレード 台数 中心となる
平均走行距離
平均落札価格 価格帯
最安〜最高
残価率
平成282016年 AZK10系 S 2 10.915.4万km 86.0万円 82.889.1万円 26%
平成262014年 AZK10系 S 4 11.514.4万km 58.3万円 49.763.2万円 18%
平成252013年 AZK10系 S 2 10.512.2万km 47.4万円 39.655.1万円 14%
平成242012年 AZK10系 S 3 15.316.9万km 26.9万円 24.928.7万円 8%
平成232011年 AZK10系 S 14 1014.4万km 23.5万円 13.327.8万円 7%
平成222010年 AZK10系 S 13 10.415.1万km 24.3万円 18.128.8万円 7%
平成212009年 AZK10系 S 3 11.216万km 22.3万円 19.823.6万円 7%
平成292017年 AZK10系 G 2 7.87.8万km 117万円 112122万円 30%
平成282016年 AZK10系 G 2 7.78.4万km 93.6万円 86.5101万円 24%
平成272015年 AZK10系 G 4 9.312.5万km 63.9万円 54.977.0万円 16%
平成262014年 AZK10系 G 4 911.8万km 64.9万円 51.973.0万円 17%
平成252013年 AZK10系 G 6 1013.9万km 55.8万円 30.077.2万円 15%
平成242012年 AZK10系 G 2 10.811.5万km 26.2万円 20.831.6万円 7%
平成232011年 AZK10系 G 6 19.222.3万km 23.5万円 14.530.1万円 6%
平成222010年 AZK10系 G 13 9.312.7万km 27.7万円 23.234.3万円 7%
平成272015年 AZK10系 S Cパッケージ 4 15.316.5万km 51.3万円 44.856.8万円 15%
平成262014年 AZK10系 S Cパッケージ 5 1113.2万km 56.5万円 52.159.4万円 17%
平成252013年 AZK10系 S Cパッケージ 3 10.913.1万km 53.6万円 50.955.4万円 16%
平成272015年 AZK10系 G Aパッケージ 2 13.515.1万km 59.4万円 51.767.1万円 14%
平成262014年 AZK10系 G Aパッケージ 2 7.58.1万km 62.8万円 61.664.0万円 15%
平成252013年 AZK10系 G Aパッケージ 2 16.217.1万km 56.0万円 55.456.6万円 14%

表の読み方

年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば平成22年式のSであれば、出品47台の中央値は約129,000kmでした。

全車がハイブリッドなので、グレード名に「ハイブリッド」とは書いていません。排気量も2.4Lの1種類だけです。

年式別の詳細表にしているのは、発売から生産終了まで途切れず売られていた4グレードだけです。ASパッケージ系やLEDエディションのような特別仕様車は2011年11月の改良で姿を消しており、年式当時の新車価格を引けない年が出るため、グレード一覧の方にまとめています。

また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。

評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。

AZK10系SAI
※2009.12〜2017.11

300台12.2129万円

型式:AZK10。8年間この1種類だけでした。2.4Lのエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドで、駆動は前輪のみです。

マイナーチェンジは2011年11月、一部改良は2013年8月と2015年5月に入りました。いずれも年の途中なので、前期と後期には分けずに年式順で並べています。

生産を終えた車ですが、グレード名がカタログと1対1で対応するため残価率を載せています。グレードごとに、その年式当時の新車価格で計算しました。

今回の集計では300台が該当し、走行距離の中央値は12.2万kmでした。金額は12.2万円から129万円まで、11倍以上の幅があります。

※価格は全て税込表示です

S

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成28
2016年
2 10.915.4万km  82.889.1万円 86.0万円 26%
平成27
2015年
1 9.89.8万km  71.071.0万円 71.0万円 21%
平成26
2014年
4 11.514.4万km  49.763.2万円 58.3万円 18%
平成25
2013年
2 10.512.2万km  39.655.1万円 47.4万円 14%
平成24
2012年
3 15.316.9万km  24.928.7万円 26.9万円 8%
平成23
2011年
14 1014.4万km  13.327.8万円 23.5万円 7%
平成22
2010年
13 10.415.1万km  18.128.8万円 24.3万円 7%
平成21
2009年
3 11.216万km  19.823.6万円 22.3万円 7%

G

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成29
2017年
2 7.87.8万km  112122万円 117万円 30%
平成28
2016年
2 7.78.4万km  86.5101万円 93.6万円 24%
平成27
2015年
4 9.312.5万km  54.977.0万円 63.9万円 16%
平成26
2014年
4 911.8万km  51.973.0万円 64.9万円 17%
平成25
2013年
6 1013.9万km  30.077.2万円 55.8万円 15%
平成24
2012年
2 10.811.5万km  20.831.6万円 26.2万円 7%
平成23
2011年
6 19.222.3万km  14.530.1万円 23.5万円 6%
平成22
2010年
13 9.312.7万km  23.234.3万円 27.7万円 7%

S Cパッケージ

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成29
2017年
1 4.64.6万km  122122万円 122万円 36%
平成28
2016年
1 2121万km  58.958.9万円 58.9万円 17%
平成27
2015年
4 15.316.5万km  44.856.8万円 51.3万円 15%
平成26
2014年
5 1113.2万km  52.159.4万円 56.5万円 17%
平成25
2013年
3 10.913.1万km  50.955.4万円 53.6万円 16%

G Aパッケージ

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成28
2016年
1 3.63.6万km  125125万円 125万円 29%
平成27
2015年
2 13.515.1万km  51.767.1万円 59.4万円 14%
平成26
2014年
2 7.58.1万km  61.664.0万円 62.8万円 15%
平成25
2013年
2 16.217.1万km  55.456.6万円 56.0万円 14%
平成24
2012年
1 6.46.4万km  21.321.3万円 21.3万円 5%

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
G ASパッケージ 12 7.924万km  20.654.5万円 30.7万円
S LEDエディション 12 6.530.6万km  13.441.7万円 27.0万円
S ASパッケージ 8 1.863.6万km  20.240.9万円 27.8万円
G ツーリングセレクション 7 2.818.3万km  25.560.1万円 34.2万円
G ヴィオラ 6 6.515.2万km  58.5125万円 83.0万円
S Lセレクション 3 10.920.5万km  14.527.3万円 22.0万円
S ツーリングセレクション 3 10.115.5万km  27.745.8万円 34.4万円
G ツーリングセレクション・Aパッケージ 1 13.613.6万km  31.131.1万円 31.1万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 平成26 G Aパッケージ 4.1万km ブラック 4 129万円
上位 平成27 S Cパッケージ 19.6万km パール 3.5 56.9万円
中央 平成24 G 11.5万km ブルー 3.5 31.6万円
下位 平成22 S ASパッケージ 11.4万km パール 3.5 24.8万円
最安値 平成22 S 17.4万km シルバー 3.5 12.2万円

相場の寸評

この車の相場は、年式で二段に分かれています。年式帯と走行距離帯で並べると、平成27〜29年式は90,000km未満が13台で102万円、90,000〜130,000kmが15台で73.5万円、130,000km以上が17台で59.9万円、平成25〜26年式は90,000km未満が27台で72.1万円、90,000〜130,000kmが21台で57.6万円、130,000km以上が36台で47.4万円、平成23〜24年式は90,000km未満が14台で35.3万円、90,000〜130,000kmが20台で26.1万円、130,000km以上が40台で25.1万円、平成21〜22年式は90,000km未満が21台で30.7万円、90,000〜130,000kmが33台で26.2万円、130,000km以上が43台で22.6万円。平成25〜26年式と平成23〜24年式の間に段差があり、90,000km未満で比べると36.8万円、2.0倍の開きです。一方で平成23〜24年式と平成21〜22年式の間は、同じ距離帯で4.6万円しか違いません。2013年8月に内外装を変える一部改良が入っており、その前後で買い手の見方が違うのでしょう。

走行距離も素直に効きます。全体を距離帯で並べると、60,000km未満が33台で63.9万円、60,000〜90,000kmが42台で55.0万円、90,000〜120,000kmが72台で41.8万円、120,000〜160,000kmが62台で40.3万円、160,000km以上が91台で31.8万円。60,000km未満と160,000km以上では50%の差がつきました。年式を平成25〜27年式に揃えても60,000km未満が16台で76.9万円、60,000〜90,000kmが15台で70.2万円、90,000〜120,000kmが26台で60.2万円、120,000〜160,000kmが24台で54.1万円、160,000km以上が31台で47.0万円と、同じ向きに下がります。距離が伸びた個体は正直に金額へ返ってくる車です。

グレードの差も、新しい年式でだけ残ります。新車では平成25年式のGがSより23.0万円高い設定でした。平成24〜26年式で比べると、60,000〜90,000kmではGが7台で67.5万円、Sが4台で51.6万円、90,000〜120,000kmではGが11台で54.1万円、Sが5台で51.0万円、120,000〜160,000kmではGが7台で56.6万円、Sが7台で37.3万円。比べられた4通りすべてでGが上回り、差は3.1万円から19.2万円にばらけました。ところが平成21〜23年式になると、60,000km未満ではGが4台で33.2万円、Sが6台で31.5万円、60,000〜90,000kmではGが3台で28.1万円、Sが8台で30.4万円と、ほとんど区別が付きません。本革シートやアルミホイールの値打ちは、車そのものの値段が下がりきると一緒に消えていきます。

残価率で見ると、この車の落ち方の大きさがはっきりします。Sは平成26年式が4台で18%、平成23年式が14台で7%、平成22年式が13台で7%。Gは平成26年式が4台で17%、平成23年式が6台で6%、平成22年式が13台で7%です。新車で338.0万円だったSが、平成22年式では24.3万円まで下がっています。ハイブリッド専用のセダンという成り立ちが、中古では強みになっていないということでしょう。

この世代は出品383台のうち70台が修復歴ありで、割合にすると18%でした。10台に2台近くが修復歴ありという計算になります。下げ幅がどれくらいかはこのあとの項目にまとめています。

査定に出すときは、まず自分の年式がどちら側にあるかを確かめてください。平成25〜26年式なら走行90,000km未満で72.1万円前後、平成23〜24年式なら同じ距離でも35.3万円前後という、2つの相場がこの1車種の中に同居しています。古い側は金額そのものが小さいぶん、買取店ごとの差がそのまま手取りの差になります。

*

修復歴があるといくら下がるか

70台AZK10系で14%安い

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ383台のうち、70台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。

突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。

世代 照合できた台数 下落幅の分布
最小〜最大
下落幅
中央値
むしろ高かった
個体
AZK10系 67 -7960% 14% 安い 16台

同じ条件の車を並べると

走行距離の少ない組み合わせから順に載せています。修復歴なしの側は、同じ年式・同じグレード・近い走行距離という条件の中で、もっとも評価点の高い個体を選びました。

世代 年式 グレード 走行 評価 落札価格
AZK10系 修復歴なし 平成22 S 2.8万km 4.5 42.5万円
AZK10系 修復歴あり 平成22 S 3.7万km 修復有 22.2万円 △20.2万円48%
AZK10系 修復歴なし 平成27 G 5.6万km 4.0 71.5万円
AZK10系 修復歴あり 平成27 G 4万km 修復有 79.3万円 +7.8万円11%

AZK10系では中央値で14%下がります。67台を照合した結果です。修復歴なしの側が29.0万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと5.5万円の開きになるようです。

ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。

修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。

相場を知ったうえで査定に出す

SAIは世代が1つしかありませんが、年式によって相場が二段に分かれています。平成25年式より新しいかどうかで水準が変わり、走行距離もそのまま金額に出ます。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。

この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。

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