クラウンスポーツは、2023年10月に加わった16代目クラウンの3番目の車型です。クロスオーバーやセダンより背の低いSUVで、後ろのドアの取っ手を窓枠に隠した造形が目を引きます。動力は2.5Lのハイブリッドを積むZと、同じ2.5Lにプラグインハイブリッドを組み合わせたRSの2本立てで、どちらも四輪駆動しかありません。

このページでは、2026年7月にオートオークションで落札されたクラウンスポーツ、合計54台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。1か月あたりの出品が少ないため、12週分をまとめています。220系までのセダンのクラウン、クラウンクロスオーバー、クラウンエステートはそれぞれ別のページです。

売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。

ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、

提示額がどこまで落札金額に近いか

を判断する目安となります。

また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。

※掲載データは2026年7月時点のものです。

年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。

年式 世代 グレード 台数 中心となる
平均走行距離
平均落札価格 価格帯
最安〜最高
残価率
令和72025年 36系 Z 4WD ハイブリッド 2 11万km 524万円 492556万円 89%
令和62024年 36系 Z 4WD ハイブリッド 11 1.21.8万km 501万円 473524万円 85%
令和52023年 36系 Z 4WD ハイブリッド 2 2.32.5万km 480万円 464496万円 81%

表の読み方

年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば令和6年式のZであれば、出品36台の中央値は約15,000kmでした。

この車は全車が四輪駆動です。グレード名の後ろに付く「4WD」がすべての行に入っているのはそのためで、二輪駆動との違いを表しているわけではありません。

末尾の「ハイブリッド」と「PHEV」は動力の違いです。エンジンはどちらも2.5Lですが、PHEVは外部から充電できる大きな電池を積んでおり、新車価格も相場も別物になります。

現行の車なので残価率を載せています。まだ売り出されて3年たっていないため、年式の選択肢そのものが少なくなっています。

また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。

評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。

36系クラウンスポーツ
※2023.10〜

49台414556万円

型式:AZSH36W/AZSH37W。AZSH36Wが2.5Lのハイブリッド(Z)、AZSH37Wが2.5Lのプラグインハイブリッド(RS)です。どちらも四輪駆動しかありません。

RSは2023年10月の発表から少し遅れて2024年に売り出されたため、出品の年式が偏っています。前期と後期には分けず年式順に並べています。

その年式当時の新車価格が1つに決まるため、残価率を載せています。

今回の集計では49台が該当し、走行距離の中央値は1.5万kmでした。金額は414万円から556万円、平均493万円という水準にあります。

※価格は全て税込表示です

Z 4WD ハイブリッド

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
2 11万km  492556万円 524万円 89%
令和6
2024年
11 1.21.8万km  473524万円 501万円 85%
令和5
2023年
2 2.32.5万km  464496万円 480万円 81%

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
RS 4WD PHEV 3 0.61.6万km  433555万円 483万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 令和7 Z 4WD ハイブリッド 1万km パール 5 556万円
上位 令和6 Z 4WD ハイブリッド 0.8万km グレー 6 520万円
中央 令和6 Z 4WD ハイブリッド 1.5万km パール 6 487万円
下位 令和7 Z 4WD ハイブリッド 2.2万km ブラック 4.5 464万円
最安値 令和5 Z 4WD ハイブリッド 5.1万km レッド 4.5 414万円

相場の寸評

まだ新しい車なので、走行距離の効き方はゆるやかです。5,000km未満が3台で512万円、5,000〜20,000kmが31台で504万円、20,000〜50,000kmが14台で472万円。5,000km未満と5,000〜20,000kmの差は8.8万円しかなく、20,000〜50,000kmになって40.8万円下がりました。出品49台の走行距離の中央値は1.5万kmで、大半が2万kmに届いていません。距離を理由に売り急ぐ場面ではないといえます。

台数のいちばん多い令和6年式39台だけで見ても同じ形でした。5,000km未満が3台で512万円、5,000〜20,000kmが25台で504万円、20,000〜50,000kmが11台で471万円となり、5,000km未満から20,000〜50,000kmまでで41.6万円です。年式のほうは令和7年式が6台で496万円、令和6年式が39台で495万円、令和5年式が4台で469万円で、令和5年式と令和7年式の差は27.5万円にとどまります。登録から日が浅い車が並んでいるためです。

この記事でいちばんお伝えしたいのは、プラグインハイブリッドの上乗せが中古に残っていないことです。新車価格はRSが765万円、Zが590万円で、その差は175万円あります。ところが落札額はRSが3台で483万円、Zが46台で494万円と、RSのほうが10.9万円低く出ました。

年式と走行距離を揃えても向きは変わりません。令和6年式で5,000〜20,000kmに絞ると、RSが3台で483万円、Zが22台で507万円。差は23.9万円で、やはりZが上でした。外部からの充電を前提にした車は、駐車場に電源を用意できる買い手にしか売れません。その分だけ次の買い手が絞られている、というのが実際のところでしょう。今回はRSの出品が3台と少ないため、明言はできません。傾向としてご覧ください。

残価率で並べると、この差がもっとはっきりします。Zは令和7年式が89%、令和6年式が85%、令和5年式が81%。RSは令和6年式が58%でした。Zは3年落ちの令和5年式でも81%を保っており、600万円近い車としては珍しい残り方です。一方のRSは、同じ車体でありながら6割を割り込みました。新車で上位の動力を選んだ分は、売るときには戻ってこないとお考えください。ただし今回の落札台数は令和7年式が2台、令和5年式が2台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。

外装の評価点は、この価格帯の車らしく素直に効いています。評価点4.5点以上の38台が501万円、4点の8台が469万円、3.5点以下の3台が453万円。いちばん上と下では48.9万円の違いがありました。今回は落札台数が少ないので明言はできませんが、大きなホイールと張り出した樹脂パーツは傷が付きやすいところです。売る前に確かめておくと、査定の場で慌てずに済みます。

今回の54台のうち2台が修復歴ありでした。この世代の49台の落札額は、414万円から556万円まで開いていました。まだ台数が少なく、年式もグレードも限られています。査定額に開きが出やすい時期なので、複数のお店に見てもらう価値がとくに大きい車といえます。

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修復歴があるといくら下がるか

2台

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ54台のうち、2台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。

突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。

世代 照合できた台数 下落幅の分布
最小〜最大
下落幅
中央値
むしろ高かった
個体
36系 2 照合できる修復歴車がなく判定できず

※36系はそもそもの台数が少ないため、参考にならないことご容赦下さいませ。

ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。

修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。

相場を知ったうえで査定に出す

クラウンスポーツは世代が1つしかありませんが、動力の違いで相場ははっきり分かれます。走行距離はまだ金額をあまり動かしておらず、プラグインハイブリッドの上乗せは中古では縮みます。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。

この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。

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