クラウンクロスオーバーは、2022年9月に登場した16代目クラウンの第1弾です。セダンの背を上げてSUVの要素を混ぜた車体で、それまでのクラウンとは成り立ちがはっきり違います。動力は2.5Lのハイブリッドと、2.4Lターボに強力なモーターを組み合わせたデュアルブーストハイブリッドの2本立てで、どちらも四輪駆動だけの設定でした。
このページでは、2026年7月にオートオークションで落札されたクラウンクロスオーバー、合計78台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。1か月あたりの出品が少ないため、12週分をまとめています。220系までのセダンのクラウン、クラウンスポーツ、クラウンエステートはそれぞれ別のページです。
売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。
ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、
提示額がどこまで落札金額に近いか
を判断する目安となります。
また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。
※掲載データは2026年7月時点のものです。
年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。
| 年式 | 世代 | グレード | 台数 | 中心となる 平均走行距離 |
平均落札価格 | 価格帯 最安〜最高 |
残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和52023年 | 35系 | Gアドバンスド・レザーパッケージ 4WD 2.5L | 8 | 1.9〜2.6万km | 409万円 | 336〜434万円 | 72% |
| 令和42022年 | 35系 | Gアドバンスド・レザーパッケージ 4WD 2.5L | 2 | 2.1〜2.9万km | 381万円 | 343〜420万円 | 67% |
| 令和52023年 | 35系 | RSアドバンスド 4WD 2.4Lターボ | 4 | 3.3〜4.3万km | 413万円 | 378〜462万円 | 65% |
| 令和42022年 | 35系 | RSアドバンスド 4WD 2.4Lターボ | 2 | 1.4〜1.5万km | 454万円 | 446〜462万円 | 71% |
| 令和52023年 | 35系 | Gアドバンスド 4WD 2.5L | 3 | 2.5〜3.2万km | 377万円 | 359〜397万円 | 74% |
| 令和42022年 | 35系 | Gアドバンスド 4WD 2.5L | 2 | 9〜10.2万km | 262万円 | 253〜271万円 | 51% |
表の読み方
年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば令和5年式のGアドバンスド・レザーパッケージであれば、出品26台の中央値は約23,000kmでした。
この車は全車が四輪駆動のハイブリッドです。グレード名の後ろに付く「4WD」がすべての行に入っているのはそのためで、二輪駆動との違いを表しているわけではありません。
末尾の排気量は動力の違いです。2.5Lが一般的なハイブリッド、2.4Lターボが前後にモーターを積むデュアルブーストハイブリッドで、新車価格も相場も別物になります。
現行の車なので残価率を載せています。2023年11月の一部改良でグレードの名前が変わっており、アドバンスドの付く名前は令和5年式までです。
また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。
評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。
35系クラウンクロスオーバー
※2022.9〜
※2022.9〜
型式:AZSH35/TZSH35。AZSH35が2.5Lのハイブリッド、TZSH35が2.4Lターボのデュアルブーストハイブリッドです。どちらも四輪駆動しかありません。
2023年11月の一部改良でグレードの構成が変わり、GアドバンスドとRSアドバンスドはZとRSに置き換わりました。改良は年の途中のため、前期と後期には分けず年式順に並べています。
その年式当時の新車価格が1つに決まるため、残価率を載せています。
今回の集計では68台が該当し、走行距離の中央値は2.6万kmでした。金額は144万円から477万円、平均377万円という水準にあります。
※価格は全て税込表示です
Gアドバンスド・レザーパッケージ 4WD 2.5L
| 年式 | 台数 | 実際に出品された 平均走行距離 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和5 2023年 |
8 | 1.9〜2.6万km | 336〜434万円 | 409万円 | 72% |
| 令和4 2022年 |
2 | 2.1〜2.9万km | 343〜420万円 | 381万円 | 67% |
RSアドバンスド 4WD 2.4Lターボ
| 年式 | 台数 | 実際に出品された 平均走行距離 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和5 2023年 |
4 | 3.3〜4.3万km | 378〜462万円 | 413万円 | 65% |
| 令和4 2022年 |
2 | 1.4〜1.5万km | 446〜462万円 | 454万円 | 71% |
Gアドバンスド 4WD 2.5L
| 年式 | 台数 | 実際に出品された 平均走行距離 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和5 2023年 |
3 | 2.5〜3.2万km | 359〜397万円 | 377万円 | 74% |
| 令和4 2022年 |
2 | 9〜10.2万km | 253〜271万円 | 262万円 | 51% |
その他のグレード
| グレード | 台数 | 走行距離 最小〜最大 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 |
|---|---|---|---|---|
| G 4WD 2.5L | 5 | 0〜2.9万km | 144〜399万円 | 323万円 |
| X 4WD 2.5L | 3 | 0.6〜2.5万km | 321〜347万円 | 335万円 |
| Gレザーパッケージ 4WD 2.5L | 1 | 4.5〜4.5万km | 374〜374万円 | 374万円 |
| Z 4WD 2.5L | 1 | 1.3〜1.3万km | 438〜438万円 | 438万円 |
実際の落札実例
| 年式 | グレード | 走行 | 色 | 評価 | 落札価格 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 最高値 | 令和5 | RSアドバンスド 4WD 2.4Lターボ | 2.7万km | ブラック | 4.5 | 477万円 |
| 上位 | 令和5 | Gアドバンスド・レザーパッケージ 4WD 2.5L | 1.9万km | パール | 5 | 419万円 |
| 中央 | 令和5 | Gアドバンスド・レザーパッケージ 4WD 2.5L | 1.6万km | その他 | 4.5 | 385万円 |
| 下位 | 令和4 | Gアドバンスド・レザーパッケージ 4WD 2.5L | 2.1万km | ブラウン | 4.5 | 343万円 |
| 最安値 | 令和7 | G 4WD 2.5L | 0万km | パール | 1 | 144万円 |
相場の寸評
まだ新しい車なので、走行距離はほとんど金額を動かしていません。20,000km未満が22台で385万円、20,000〜50,000kmが35台で391万円、50,000km以上が11台で316万円。20,000km未満と20,000〜50,000kmの差は6.6万円しかなく、50,000km以上になって初めて69.1万円下がります。出品68台の走行距離の中央値は2.6万kmで、大半が5万kmに届いていません。距離を気にして売り急ぐ必要は、いまのところありません。
グレードの並びははっきりしています。Gアドバンスド・レザーパッケージが32台で389万円、RSアドバンスドが14台で409万円、素のGアドバンスドが12台で337万円でした。新車価格は令和5年式でRSアドバンスドが640万円、Gアドバンスド・レザーパッケージが570万円、Gアドバンスドが510万円という並びです。
注目したいのは、2.4Lターボの上乗せが年式によって残らないことです。年式を揃えて比べると、令和5年式ではRSアドバンスドが11台で401万円、Gアドバンスド・レザーパッケージが26台で392万円、令和4年式ではRSアドバンスドが3台で436万円、Gアドバンスド・レザーパッケージが6台で377万円。新車では70万円あった差が、令和5年式では9.7万円まで縮みました。令和4年式では59.2万円が残っていますが、こちらはRSアドバンスドが3台と少なく、幅を持ってご覧ください。2.4Lターボの14台と2.5Lの54台では走行距離の中央値が3.5万kmと2.5万kmで、条件がそろっていないわけではありません。
レザーパッケージのほうは、上乗せが残っています。令和5年式ではレザーパッケージが26台で392万円、素のGアドバンスドが9台で353万円、令和4年式ではレザーパッケージが6台で377万円、素のGアドバンスドが3台で288万円。新車価格の差は60万円ですから、その多くが金額として残っている計算になります。本革シートと前席のベンチレーションが付く仕様で、中古で探す人がそこを見ているということでしょう。
残価率で並べると、その違いがもっと分かりやすくなります。Gアドバンスド・レザーパッケージは令和5年式が72%、令和4年式が67%。Gアドバンスドは令和5年式が74%、令和4年式が51%、RSアドバンスドは令和5年式が65%、令和4年式が71%でした。登録から3年前後でこの水準は、600万円台の車としては悪くない残り方です。ただし今回の落札台数は令和5年式が3台、令和4年式が2台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。
外装の評価点は、この車では効き方が大きく出ます。評価点4.5点以上の56台が386万円、4点の10台が349万円、3.5点以下の2台が262万円。いちばん上と下では124万円の違いがありました。今回は落札台数が少ないので明言はできませんが、新しい車ほど傷の有無がそのまま金額に響きます。大きなホイールと張り出した樹脂パーツは傷が付きやすいところです。
今回の78台のうち6台が修復歴ありでした。この世代の68台は144万円から477万円まで開いています。まだ台数が少なく、グレードによっては数台しか出ていません。査定額に開きが出やすい時期なので、複数のお店に見てもらう価値がとくに大きい車といえます。
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修復歴があるといくら下がるか

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ78台のうち、6台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。
突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。
| 世代 | 照合できた台数 | 下落幅の分布 最小〜最大 |
下落幅 中央値 |
むしろ高かった 個体 |
|---|---|---|---|---|
| 35系 | 5 | 22〜44% | 30% 安い | 0台 |
※35系はそもそもの台数が少ないため、参考にならないことご容赦下さいませ。
同じ条件の車を並べると
走行距離の少ない組み合わせから順に載せています。修復歴なしの側は、同じ年式・同じグレード・近い走行距離という条件の中で、もっとも評価点の高い個体を選びました。
| 世代 | 年式 | グレード | 走行 | 評価 | 落札価格 | 差 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 35系 | 修復歴なし | 令和6 | Z 4WD 2.5L | 1.3万km | 4.5 | 438万円 | |
| 35系 | 修復歴あり | 令和6 | Z 4WD 2.5L | 0.9万km | 修復有 | 246万円 | △192万円44% |
| 35系 | 修復歴なし | 令和5 | Gアドバンスド・レザーパッケージ 4WD 2.5L | 2万km | 5 | 434万円 | |
| 35系 | 修復歴あり | 令和5 | Gアドバンスド・レザーパッケージ 4WD 2.5L | 2.1万km | 修復有 | 315万円 | △120万円28% |
35系では中央値で30%下がります。5台を照合した結果です。修復歴なしの側が404万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと121万円の開きになるようです。
ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。
修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。
相場を知ったうえで査定に出す
クラウンクロスオーバーは世代が1つしかありませんが、グレードと動力で相場ははっきり分かれます。レザーパッケージの上乗せは中古でも残りますが、2.4Lターボの上乗せは大きく縮みます。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。
この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。
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