インプレッサWRXは、インプレッサに2.0Lターボとフルタイム四輪駆動を積んだスポーツセダンです。ここで扱うのは2000年8月から2007年6月までのGD系で、丸目・涙目・鷹目と呼ばれる3つの顔つきが並びます。車検証の車名が「インプレッサWRX」で登録された車を集めました。STi(インプレッサWRX STI)も同じ車名で登録されるので、このページのグレードとして扱っています。
このページでは、2026年8月にオートオークションで落札されたインプレッサWRX、合計38台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。2011年からのWRX STI、2014年からのWRX S4は車名が別なので含めていません。そちらの相場はWRX S4の買取相場をご覧ください。同じ土台の実用車であるインプレッサスポーツの買取相場も合わせてどうぞ。
売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。
ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、
提示額がどこまで落札金額に近いか
を判断する目安となります。
また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。
※掲載データは2026年8月時点のものです。
年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。
| 年式 | 世代 | グレード | 台数 | 中心となる 平均走行距離 |
平均落札価格 | 価格帯 最安〜最高 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 平成172005年 | GD系 | STi | 2 | 9.6〜9.7万km | 198万円 | 144〜252万円 |
| 平成162004年 | GD系 | STi | 6 | 12.4〜17.5万km | 172万円 | 133〜240万円 |
| 平成132001年 | GD系 | STi | 1 | 13.3〜13.3万km | 128万円 | 128〜128万円 |
| 平成122000年 | GD系 | STi | 2 | 13.8〜15.4万km | 120万円 | 118〜121万円 |
表の読み方
年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば平成16年式のSTiであれば、出品6台の中央値は約150,000kmでした。
今回のデータは38台しかありません。そのうち表に載せられたのは19台で、年式ごとの行はほとんどが1〜数台になります。この表から自分の車の金額をぴったり当てることはできません。幅を知るための目安としてご覧ください。
グレードはSTiがほとんどです。STiはスバルの競技部門が手を入れた仕様で、エンジンも足回りも素のWRX(NB)とは別物になります。タイプRA、スペックC、プロドライブスタイルはSTiの派生です。
インプレッサWRXは全車がフルタイム四輪駆動です。前輪駆動の設定が無いので、表示名に「4WD」は付けていません。ミッションも大半が6速マニュアルです。
このページには残価率を載せていません。2007年6月に作られなくなっており、いちばん新しい年式でも19年落ちになるためです。
また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。
評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。
GD系インプレッサWRX
※2000.8〜2007.6
※2000.8〜2007.6
型式:GDB(STi)/GDA(WRX)。2.0Lターボ、フルタイム四輪駆動。GDBは6速マニュアル、GDAは5速マニュアルまたは4速オートマチックです。
今回該当したのは38台。そのうち18台(47%)が修復歴ありでした。修復歴の割合がとても高く出ています。20年以上前の車で、しかも走らせて楽しむ車なので、そこまでに事故を経験した個体が多くなるためでしょう。修復歴のある車は表から外し、ページの終わりに別途まとめています。
表に載せられたのは19台で、そのうち18台がSTiでした。台数がごく少ないので、数字は目安としてご覧ください。
※価格は全て税込表示です
STi
| 年式 | 台数 | 実際に出品された 平均走行距離 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 |
|---|---|---|---|---|
| 平成17 2005年 |
2 | 9.6〜9.7万km | 144〜252万円 | 198万円 |
| 平成16 2004年 |
6 | 12.4〜17.5万km | 133〜240万円 | 172万円 |
| 平成13 2001年 |
1 | 13.3〜13.3万km | 128〜128万円 | 128万円 |
| 平成12 2000年 |
2 | 13.8〜15.4万km | 118〜121万円 | 120万円 |
その他のグレード
| グレード | 台数 | 走行距離 最小〜最大 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 |
|---|---|---|---|---|
| STi プロドライブスタイル | 1 | 17.7〜17.7万km | 116〜116万円 | 116万円 |
| STi タイプRA | 1 | 4.9〜4.9万km | 275〜275万円 | 275万円 |
| NB | 1 | 20.7〜20.7万km | 42.4〜42.4万円 | 42.4万円 |
実際の落札実例
| 年式 | グレード | 走行 | 色 | 評価 | 落札価格 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 最高値 | 平成17 | STi | 4.4万km | グレー | 4 | 298万円 |
| 上位 | 平成17 | STi | 12.3万km | ブルー | 4.0 | 210万円 |
| 中央 | 平成16 | STi | 14.7万km | ブルー | 3.5 | 148万円 |
| 下位 | 平成12 | STi | 13.8万km | ブルー | 3.5 | 121万円 |
| 最安値 | 平成13 | NB | 20.7万km | ブルー | 3.5 | 42.4万円 |
相場の寸評
年式ごとの平均を並べますが、どの行も数台です。平成17年式が214万円(5台)、平成16年式が172万円(6台)、平成15年式が124万円(3台)、平成13年式が85.1万円(2台)、平成12年式が120万円(2台)。いちばん高い平成17年式といちばん低い平成13年式の差は129万円です。4か所の隣どうしのうち1か所で順番が入れ替わりますが、おおむね年式の順に並んでいます。この台数では、年式で相場を決めることはできません。20年落ちの車が20年落ちの車と競っている段階なので、年式より1台ずつの状態が値を決めます。
走行距離も、この台数では素直に読めません。80,000km未満が286万円(2台)、80,000〜120,000kmが198万円(2台)、120,000〜160,000kmが164万円(9台)、160,000km以上が119万円(6台)。いちばん少ない帯といちばん多い帯で167万円、率にすると59%下がります。掲載した19台の走行距離の中央値は147,000kmで、15台が120,000kmを超えています。それでもこの金額が付いているのが、この車の特徴です。15万kmを超えていても、同じ年数のふつうの乗用車より高いところで取引されています。
効いているのは評価点です。評価点4.0以上の4台は平均250万円、4.0未満の15台は平均144万円で、106万円の開きがあります。外装の状態がそのまま金額に出る形です。手を入れた車が多いのもこの車の特徴です。マフラー、足回り、ホイールを替えている車は、純正の部品が残っているかどうかで金額が変わります。外した部品は捨てずに、査定のときに一緒に見せてください。
掲載19台の平均は166万円でした。20年以上前の車としては高い水準です。GD系のインプレッサWRXは球数が減り続けており、状態のよい個体を探している買い手がいます。いっぽうで、修復歴のある車や手を入れた車は評価が大きく分かれます。同じ日に何社かへ声をかけて、提示された金額を並べて比べてください。1社の提示額だけで判断すると、この車では大きく損をする可能性があります。
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修復歴があるといくら下がるか

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ38台のうち、18台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。
突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。
| 世代 | 照合できた台数 | 下落幅の分布 最小〜最大 |
下落幅 中央値 |
むしろ高かった 個体 |
|---|---|---|---|---|
| GD系 | 13 | -5〜42% | 18% 安い | 1台 |
同じ条件の車を並べると
走行距離の少ない組み合わせから順に載せています。修復歴なしの側は、同じ年式・同じグレード・近い走行距離という条件の中で、もっとも評価点の高い個体を選びました。
| 世代 | 年式 | グレード | 走行 | 評価 | 落札価格 | 差 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| GD系 | 修復歴なし | 平成17 | STi | 4.4万km | 4 | 298万円 | |
| GD系 | 修復歴あり | 平成17 | STi | 5.6万km | 修復有 | 220万円 | △78.0万円26% |
| GD系 | 修復歴なし | 平成16 | STi | 12.9万km | 4 | 240万円 | |
| GD系 | 修復歴あり | 平成16 | STi | 11.5万km | 修復有 | 173万円 | △67.3万円28% |
GD系では中央値で18%下がります。13台を照合した結果です。修復歴なしの側が146万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと24.4万円の開きになるようです。
ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。
修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。
相場を知ったうえで査定に出す
インプレッサWRXは世代が1つしかありませんが、年式と走行距離で相場ははっきり分かれます。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。
この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。
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