WRX S4は、2014年8月に発売されたスバルの四輪駆動スポーツセダンです。それまでのインプレッサWRX STIから車名が独立し、マニュアルのSTIと、CVTのS4に分かれました。S4は2.0Lターボ(VAG系)で始まり、2021年11月からの2代目(VBH系)で2.4Lターボになっています。このページではS4だけを扱い、マニュアルのWRX STI(VAB系)は含めていません。
このページでは、2026年8月にオートオークションで落札されたWRX S4、合計82台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。WRX STI(VAB系)は同じフォルダに入っていますが別の車なので外しました。同じスバルの四輪駆動車では、レヴォーグの買取相場、インプレッサスポーツの買取相場も合わせてご覧ください。
売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。
ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、
提示額がどこまで落札金額に近いか
を判断する目安となります。
また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。
※掲載データは2026年8月時点のものです。
年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。
| 年式 | 世代 | グレード | 台数 | 中心となる 平均走行距離 |
平均落札価格 | 価格帯 最安〜最高 |
残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 平成302018年 | VAG系 | 2.0GT-Sアイサイト | 2 | 7.4〜9万km | 164万円 | 156〜172万円 | 44% |
| 平成292017年 | VAG系 | 2.0GT-Sアイサイト | 3 | 10.1〜11.9万km | 133万円 | 124〜144万円 | 37% |
| 平成282016年 | VAG系 | 2.0GT-Sアイサイト | 5 | 10.7〜11.6万km | 118万円 | 99.1〜134万円 | 33% |
| 平成272015年 | VAG系 | 2.0GT-Sアイサイト | 6 | 8.1〜9.9万km | 121万円 | 103〜153万円 | 34% |
| 平成262014年 | VAG系 | 2.0GT-Sアイサイト | 4 | 11.1〜13.9万km | 87.4万円 | 66.2〜106万円 | 25% |
| 令和12019年 | VAG系 | 2.0GTアイサイト | 2 | 4.8〜4.8万km | 207万円 | 200〜214万円 | 61% |
| 平成292017年 | VAG系 | 2.0GTアイサイト | 2 | 6.1〜7.6万km | 145万円 | 145〜145万円 | 43% |
| 平成282016年 | VAG系 | 2.0GTアイサイト | 3 | 11.2〜13.7万km | 89.2万円 | 83.0〜100万円 | 27% |
| 平成262014年 | VAG系 | 2.0GTアイサイト | 2 | 10.7〜10.9万km | 97.9万円 | 94.4〜101万円 | 29% |
表の読み方
年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば平成27年式のVAG系2.0GT-Sアイサイトであれば、出品18台の中央値は約93,000kmでした。
グレード名の先頭に付く「2.0」は排気量です。スバルのカタログでは排気量までがグレード名になっているので、この表でも落とさずに残しています。VAG系が2.0Lターボ、VBH系が2.4Lターボです。
アイサイトは出品名に書かれたり書かれなかったりしますが、この世代のS4は全車に付いています。カタログの表記に合わせて、表では「アイサイト」を付けた形で並べました。
WRX S4は全車がフルタイム四輪駆動です。前輪駆動や後輪駆動の設定が無いので、表示名に「4WD」は付けていません。ミッションもCVTだけなので分けていません。
VBH系は出品そのものが少なく、台数がごく限られます。2021年11月に出たばかりで、まだ手放す人が多くありません。台数の列を必ず見てください。
また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。
評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。
VBH系 WRX S4
※2021.11〜現行モデル
※2021.11〜現行モデル
型式:VBH。2.4Lターボ、フルタイム四輪駆動、CVT。グレードはGT-H・GT-H EX・STIスポーツR・STIスポーツR EXなどが並びます。
今回該当したのは8台。そのうち3台が修復歴ありでした。
台数がごく少ないので、数字は目安としてご覧ください。
※価格は全て税込表示です
その他のグレード
| グレード | 台数 | 走行距離 最小〜最大 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 |
|---|---|---|---|---|
| STIスポーツシャープ | 2 | 0.5〜0.6万km | 458〜478万円 | 468万円 |
| GT-H EX | 1 | 0.7〜0.7万km | 296〜296万円 | 296万円 |
| STIスポーツR EX | 1 | 3.6〜3.6万km | 334〜334万円 | 334万円 |
相場の寸評
この世代はまだ新車価格の7割前後を保っています。掲載4台の内訳はSTIスポーツシャープが2台(平均468万円)、GT-H EXが1台(平均296万円)、STIスポーツR EXが1台(平均334万円)でした。走行距離の中央値は7,000kmです。新車の納期が長く、走行距離の短い個体が中古で高く買われています。
年式ごとに並べられる台数はありません。この世代の掲載は4台しかなく、年式で分けると1台ずつになってしまいます。表の行を直接ご覧いただき、自分の車と年式・走行距離の近いものを探してください。VAG系の下がり方から先を読むより、いま何社かに査定してもらった方が確実です。
*
VAG系 WRX S4
※2014.8〜2021年
※2014.8〜2021年
型式:VAG。2.0Lターボ、フルタイム四輪駆動、CVT。グレードは2.0GTアイサイト・2.0GT-Sアイサイト、2017年からのSTIスポーツアイサイトが並びます。
今回該当したのは74台。そのうち6台(8%)が修復歴ありでした。スポーツセダンとしては修復歴の割合が高めです。修復歴のある車は表から外し、ページの終わりに別途まとめています。
tSとスポルヴィータは限られた台数だけ作られた仕様です。今回はほとんど出品がありませんでした。
※価格は全て税込表示です
2.0GT-Sアイサイト
| 年式 | 台数 | 実際に出品された 平均走行距離 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平成30 2018年 |
2 | 7.4〜9万km | 156〜172万円 | 164万円 | 44% |
| 平成29 2017年 |
3 | 10.1〜11.9万km | 124〜144万円 | 133万円 | 37% |
| 平成28 2016年 |
5 | 10.7〜11.6万km | 99.1〜134万円 | 118万円 | 33% |
| 平成27 2015年 |
6 | 8.1〜9.9万km | 103〜153万円 | 121万円 | 34% |
| 平成26 2014年 |
4 | 11.1〜13.9万km | 66.2〜106万円 | 87.4万円 | 25% |
2.0GTアイサイト
| 年式 | 台数 | 実際に出品された 平均走行距離 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和1 2019年 |
2 | 4.8〜4.8万km | 200〜214万円 | 207万円 | 61% |
| 平成29 2017年 |
2 | 6.1〜7.6万km | 145〜145万円 | 145万円 | 43% |
| 平成28 2016年 |
3 | 11.2〜13.7万km | 83.0〜100万円 | 89.2万円 | 27% |
| 平成27 2015年 |
1 | 15.9〜15.9万km | 62.8〜62.8万円 | 62.8万円 | 19% |
| 平成26 2014年 |
2 | 10.7〜10.9万km | 94.4〜101万円 | 97.9万円 | 29% |
その他のグレード
| グレード | 台数 | 走行距離 最小〜最大 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 |
|---|---|---|---|---|
| STIスポーツアイサイト | 3 | 4〜6万km | 186〜270万円 | 234万円 |
| tS | 1 | 18.4〜18.4万km | 103〜103万円 | 103万円 |
実際の落札実例
| 年式 | グレード | 走行 | 色 | 評価 | 落札価格 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 最高値 | 平成30 | STIスポーツアイサイト | 6万km | パール | 4.5 | 270万円 |
| 上位 | 平成30 | 2.0GT-Sアイサイト | 12.3万km | ブラック | 4 | 156万円 |
| 中央 | 平成29 | 2.0GT-Sアイサイト | 10.1万km | グレー | 4 | 124万円 |
| 下位 | 平成26 | 2.0GT-Sアイサイト | 11.1万km | パール | 4 | 94.0万円 |
| 最安値 | 平成27 | 2.0GT-Sアイサイト | 14.6万km | シルバー | 4 | 58.9万円 |
相場の寸評
年式は効きますが、階段はゆるやかです。平成30年式が195万円(8台)、平成29年式が140万円(9台)、平成28年式が123万円(17台)、平成27年式が113万円(21台)、平成26年式が98.9万円(10台)。いちばん高い平成30年式といちばん低い平成26年式の差は96.1万円です。4か所の隣どうしがすべて年式順に並んでいます。
走行距離の方がはっきり効きます。40,000km未満が204万円(3台)、40,000〜80,000kmが177万円(20台)、80,000〜120,000kmが116万円(24台)、120,000km以上が87.0万円(20台)。いちばん少ない帯といちばん多い帯で117万円、率にすると57%下がります。スポーツセダンですが実用にも使われる車で、掲載67台のうち20台が120,000kmを超えていました。
グレードの上下を見ておきます。2.0GT-Sアイサイトは2.0GTアイサイトと比べて平成29年式では平均11.4万円安く、平成28年式では平均28.9万円高く、平成26年式では平均10.5万円安くなりました。比べられた3通りのうち1通りで上に来ています。新車価格の差は21.6万円です。GT-Sはビルシュタインの足回りが付く上級グレードですが、中古では上下が一定の向きになっていません。走行距離と1台ずつの状態の方が金額を分けています。なお掲載した車の走行距離は、2.0GT-Sアイサイトが中央値116,000km、2.0GTアイサイトが109,000kmで、おおむね揃っています。ただし今回の落札台数は平成29年式が3台、平成26年式が4台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。
新車価格に対する落札額の割合を年式ごとに並べます。2.0GT-Sアイサイトが平成30年式で44%、平成29年式で37%、平成28年式で33%、平成27年式で34%、平成26年式で25%。2.0GTアイサイトは令和1年式で61%、平成29年式で43%、平成28年式で27%、平成26年式で29%です。STIスポーツアイサイトは平成30年式で56%になりました。新車で350万円を超えた車が、10年落ちで2〜3割まで落ちています。排気量の大きいターボ車は自動車税と燃費の負担が続くので、中古では買い手が絞られます。掲載67台の平均は130万円でした。手放すときは、同じ日に何社かへ声をかけて、提示された金額を並べて比べるのが確実です。
*
修復歴があるといくら下がるか

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ82台のうち、9台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。
突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。
| 世代 | 照合できた台数 | 下落幅の分布 最小〜最大 |
下落幅 中央値 |
むしろ高かった 個体 |
|---|---|---|---|---|
| VBH系 | 0 | 照合できる修復歴車がなく判定できず | — | — |
| VAG系 | 6 | -75〜54% | 29% 安い | 1台 |
※VAG系・VBH系はそもそもの台数が少ないため、参考にならないことご容赦下さいませ。
同じ条件の車を並べると
走行距離の少ない組み合わせから順に載せています。修復歴なしの側は、同じ年式・同じグレード・近い走行距離という条件の中で、もっとも評価点の高い個体を選びました。
| 世代 | 年式 | グレード | 走行 | 評価 | 落札価格 | 差 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| VAG系 | 修復歴なし | 令和1 | 2.0GTアイサイト | 4.8万km | 4 | 200万円 | |
| VAG系 | 修復歴あり | 令和1 | 2.0GTアイサイト | 3.2万km | 修復有 | 121万円 | △78.7万円39% |
| VAG系 | 修復歴なし | 平成28 | 2.0GTアイサイト | 2.8万km | 4.5 | 193万円 | |
| VAG系 | 修復歴あり | 平成28 | 2.0GTアイサイト | 4.8万km | 修復有 | 138万円 | △54.9万円28% |
VAG系では中央値で29%下がります。6台を照合した結果です。修復歴なしの側が139万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと46.3万円の開きになるようです。なおVBH系は修復歴車の出品が3台しかなく、条件の揃う修復歴なしの車と突き合わせられませんでした。
ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。
修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。
相場を知ったうえで査定に出す
WRX S4は世代によって相場の性格がまったく違います。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。
この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。
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