エンジン周辺部品からのカラカラ音として、オーバーヒートに関連した、ウォーターポンプの故障・不具合というものがあります。
ウォーターポンプとは、ラジエターで冷やした冷却水をエンジンの回転を利用して循環させるポンプのことで、高温になったエンジンを冷やす元となる、重要な役割を果たしているパーツです。
ウォーターポンプの故障は、比較的少ないものではありますが、10万キロに一度のタイミングベルトを交換するときに、同時に交換してしまうことをオススメします。
目次
ウォーターポンプが故障したら?
ウォーターポンプが故障すると冷却水をエンジンに適切に送れなくなり、
車はあっという間にオーバーヒート
してしまいます。
画像引用元:http://syaken-parts.com/
ウォーターポンプ自体が無事であってもクーラント(LLC)が漏れていたり滲んだりしている場合、サーモスタットや配管ホース、ラジエータキャップなどの周辺パーツが劣化していることもあります。
漏れや滲みをそのままにしてしまった結果、冷却水が知らず知らずの内に無くなってしまい、オーバーヒートを起こしてしまうこともあるのです。
いずれの場合も、当然修理が必要になりますが、放っておくと異常高温によってエンジン内部が熱摩耗したり、シリンダーヘッドガスケットが破損したり、最悪の場合エンジンブロックが割れてしまうこともあり、エンジンの修理やエンジン自体の交換が必要になってしまうなど、重症化してしまう恐れがあります。
エンジン本体の故障になると?
ウォータポンプの故障をそのままにしておいて、エンジン自体が壊れてしまうと、さあ大変。
作業工賃が高額なのはもちろん、パーツ一つ一つの単価が高額になるので、一回の修理で10万から30万、
最悪の場合は40万以上の修理費用
が掛かってしまうことも…。
車を乗り換えた方が良いというレベルに発展してしまいます。また、一般的にエンジンパーツは消耗品に当たるので、車の保証に加入していても保証対象外で修理してもらえないこともあります。後悔先に立たずといいますので、やはり一度でもオーバーヒートした車は即修理工場で点検してもらった方が良いでしょう。
ベルト駆動とチェーン駆動
画像引用元:http://syaken-parts.com/
ウォーターポンプは、タイミングベルトで駆動しているものと、タイミングチェーンで駆動しているものがあります。タイミングベルトかタイミングチェーンかは車種によって変わりますが、どちらであっても
部品代は15000円~25000円
とそこまで高いものではありませんので、前述のように取り返しのつかないことになる前に交換してしまった方が無難です。
ただし、交換費用は大きな違いがあって、チェーン方式の場合は、ウォーターポンプ本体を取り外すことが容易な車種が多いのに対し、ベルト方式の場合は、タイミングベルトまで分解しないとウォーターポンプが外れないため、工賃は高くかかるというのが一般的です。
さらに、ウォーターポンプ等の故障により、エンジンのヘッドガスケットが破れてしまっていたら??
ですがいずれにせよ、こうした不具合が起こってしまうと、以下の選択肢で判断するしかないのではないでしょうか。
どうする?? ウォーターポンプ
ウォーターポンプ交換をどうする??
- 異音が出始めている
- 自然には直るものではない
- 自分で交換できない
と、とにかく面倒なことになってしまっていると思いますが、ここではこれからどうすれば良いのか3つの解決策をお話ししています。
これ以上、傷口を大きくしないためには、まずはきちんと交換するべきです。
今のまま走り続けていると、異音がどんどん大きくなっていくばかりか、時と場合によっては水が循環しなくなり、オーバーヒートを引き起こしてしまうので危険です。ですが
・何年乗り続けるのか
・金銭面での問題
・愛車の残存価値
をお考えになられた方が良いでしょう。特に「何年乗り続けるのか」と「愛車の残存価値」は重要で、あまり長く乗らない車に高額なお金をかけて修理するのも考えものです。
愛車の価値とのバランスを考えて修理するようにしましょう。
トヨタ 日産 ホンダ 三菱 マツダ スバル ダイハツ スズキ
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2放置しておく
次に、あまりおすすめはできませんが、放置しておくという選択肢もあります。
急に止まってしまうかもという危険を多く孕んでいるので、できれば早く対策するべきですが、
・そろそろ乗り換えする予定
・金銭面で本当につらい
・直すほどの価値もない車
ようであれば、放置の選択もやむを得ないかもしれません。
ですが高速道路走行中や、右折しようとした瞬間に止まってしまうことを考えると、
放置の選択は恐ろしいものとなりますね。
参考にしたい乗り換えの基準
もし、修理をするにあたって乗り換えや廃車を検討しているのなら、参考にしたい基準は以下の3点です。
以下の3つを見て判断するといいでしょう。
1新車からの経過年数
まずは新車からの経過年数です。ご自身のお車別に見てみてください。
新車から1~5年経過
乗り換える必要はないどころか新車保証がまだ残っている範囲。なので
まずはディーラー保証を受ける
ようにしましょう。ただし走行距離は10万キロ未満でないと保証対象外となりますので要注意です。
新車から6~7年経過
新車保証は切れますが、まだこの頃は故障箇所も少なく、修理する選択で問題ないことが多いです。なぜなら
よほどの不人気車でない限り車の価値は高い
ことが多ので、修理代がさほど負担にならない場合だけ、修理する方が良いでしょう。
新車から8~10年経過
このあたりの年式から少しずつ判断は難しくなってきます。車の価値はどんどん下がり、
高額な修理代になれば車の価値を追い越してしまう
ことも。この年式あたりの車から、少しずつ判断は難しくなっていきます。
新車から11年以上経過
小学4年生の子どもが、10年経てば成人していることを考えると、経過年数で言えばそろそろいろんな部分が壊れてくる頃…。
今回はこの修理をしたけれど、すぐにまた次が壊れた…。
そんなことも起こりうる年式になっています。さらには13年経過すると、毎年の自動車税が値上がりしてしまうので、よほど愛着があるとか希少車でない限り、
乗り換えも視野に入れて考える
ほうが得策でしょう。
修理をし過ぎてお金をかけてばかりいると、それこそ勿体なくなってしまって、乗り換えのタイミングを失ってしまいますので要注意です。
2現在の走行距離数
走行距離数による判断です。今現在、何キロ走っていますか?
~5万キロ未満
新車保証が残っているなら当然ディーラーへ。新車保証が切れた走行距離の少ない車両は、どんな不人気車でも高値で売却されたりする場合が多く、修理代がかからずに格安中古車に乗り換えできたり、次の購入される車両の頭金になったりします。ですので走行距離の少ない車両にお乗りの場合は、選択肢は幅広く持てると覚えておきましょう。
~7万キロ未満
少しずつ修理箇所が増えてくる年式になります。ですがまだこの年式も、修理をしてもいいですし、売却するとしてもまだまだ値段がつく走行距離です。
~10万キロ未満
10万キロになるにつれて、故障箇所はさらに多くなってきます。補機類や周辺部位のみならず、エンジン本体やミッション本体など、とても大きく修理代がかかる部分なども修理の対象となることが多いです。そして車種によってはタイミングベルトの交換時期。チェーンタイプの車では、ウォーターポンプの交換が必要になったりと、そろそろお金の要る時期です。
10万キロ以上
10万キロを超えると、エンジン、ミッションを始め、さまざまな箇所が故障範囲になってきます。中古車で購入されてる場合もそうですが、新車からお乗り場合はこれからの修理はかなりの負担になってくるでしょう。
修理というのは一度やりだすと止まりません。ここも、あそこもと修理するようになると、「この間ここを修理したから」と、もったいなくなってずっと乗り換えできない状態になってしまいます。しっかりと考える必要がありますね。
3車の価値と修理代の比較
実は3つの中でいちばん大切なのがこちらです。
まずは修理代と車の価値を確認してから考えるようにしましょう。
修理代が少額で済む場合
修理代と車の価値を確認し、修理代がかなり安価で済みそうな場合は、当然ですが修理をしてしまいましょう。
今までずっと、購入したディーラーに修理も全て任せてきました。ですが今回の修理においては経済的に苦しかったのもあって、ディーラー含めてさまざまなお店と比較するためにこちらで修理代を比較してみました。
すると今まで出していたところに比べて3割も安く、2万円以上浮いてしまって…。
これから何でもそうですが、しっかりと比較しないと損をするんだと実感しました。
車の価値と修理代が変わらない場合
けっこう悩むケースですね…。
ただし、「10万円の車両の価値と10万円の修理代」というケースと、「50万円の車両の価値と50万円の修理代」で悩むのとは、同じ金額であっても異なります。
車の価値は安くても、安価な修理代で済むようなら直す方向で検討し、次の車が買えるような金額の修理代で悩むなら乗り換えする方向での検討をおすすめします。
そんなに高く付くことは無いだろうと思っていた修理代がなんと17万円も。しかも3ヶ月後には車検を控えているし、今この商売の景気の中での出費はきつい。そう思いながらも相場を確認するとなんと20万円もついてしまった。
修理箇所を素直に告げたにも関わらず、エンジンが調子悪くても、海外へ輸出されるから問題はないと言われたのには驚きでした。
15年も乗っていたので、修理かスクラップかと迷っていたのですが、気軽に相場を調べただけでこんなに気の持ちようが変わるものだと思いもしませんでした。
修理代が車の価値より高い
修理代がいくらかかるかにもよりますが、修理代が車の価値を超えてしまっているのなら、乗り換えを検討する方がよいでしょう。
もちろん、修理金額と車の価値をしっかりと確認することが大前提で、「おそらくこれくらいだろう」などの自分勝手な判断では大損をしてしまうケースもいくつかありました。
まだ7年しか乗っていないからしばらく乗るつもりで修理に出したのが今回の失敗。面倒だったので見積もりも依頼せず、「悪いところは直してくれれば」と言ってしまったがために、あれもこれもと交換されて、結局15万円ほどの修理代に。
その1ヶ月後に妻の妊娠がわかって、乗り換えようとしたら、7年しか乗っていないのに6万円しかつかなかったのにはガックリ…!
あのとき修理せずに、先に車の価値を調べておけば良かったよぉ…。
高く売れる車と安い価値の車の違い
15年経って走行距離が15万キロの車と、5年で5万キロしか乗っていないのに価値の全く無い車があったとします。普通で考えると後者の方が高く売れるのですが、高く売れる車と安く売れる車の違いは一体何の違いなのでしょうか?
高く売れる車
以下に挙げている車種は、
- 10年以上前の車両でも
- 10万キロ以上走っていても
値段がしっかり付く車ばかりです。あなたのお車はありますか?
まずはトヨタ。このメーカーの車であれば、まず高値で売れること間違いなしです。
トヨタのほぼ全車種が海外へ輸出
されていき、主にロシアや東南アジアを中心に、後進国などにどんどん流れていきます。
理由はやはり世界のトヨタというネームブランドと耐久性。ランドクルーザーやハイエースなどは100万キロ走ってもまだまだ走るという耐久性から、全世界のユーザーに支持されています。
すべての軽自動車が売れる
軽自動車なら全般に高値で売れます。この軽自動車は貿易にはほとんど出ることはなく、大抵は
国内リユースのため高値
で売れます。今流行りのトールワゴンタイプのものはもちろん、営業車で使うようなバンタイプのものやトラックに至るまで、すべて高値で売れると思ってもらって大丈夫です。
#全メーカーの軽自動車
1500CC未満のコンパクト
経済性を求めるユーザーが多いので、この1500cc未満のコンパクトクラスは根強い人気を保っています。
中でもハイブリッドカーは無類の強さ
を誇り、走行距離が20万キロ走っていても普通に値段がつくとも。海外への貿易も積極的に行われていますので、かなりの高値を期待できるでしょう。
#全メーカーのコンパクトカー
国内でも海外も人気です
ということもあり、とても高値で推移しています。
#全メーカーのスポーツカー
ハイエースなどのバン、そして小さな軽トラックから大きな11tのトラックまで、働く車は輸出も盛んに行われていることから、とんでもなく高値で売れています。
20万キロの過走行や、外装の凹み、タバコの焦げ跡は当たり前。そんな
程度が悪くてもガンガン売れていく
のはこのジャンルならでは。安定の高値です。
#全メーカーのバン・トラック
以上の車種は現在、とても高値で取引されている車種です。一度価値を調べてみてから修理か乗り換えの判断をするといいですね。