オイル交換後、エンジンオイルが規定量入っているにもかかわらず、異音がするようであれば、以下の原因が考えられます。
目次
異音がする原因
1.オイルラインの詰まり
長い間エンジンオイル交換を怠ると、鉄粉カスなどが溜まりオイルの通り道が詰まります。
またオイル自体もヘドロのようなドロドロの状態になり、エンジン内部を循環できなくなります。
2.エンジン内部の各部品の焼き付き
小さな異音が出たまま放置していると、カムシャフトやピストンリングなどの部品の摩耗が進みます。
さらに焼き付きが発生すると、エンジンオイル交換だけでは直らなくなり、最終的にはエンジンストップに至る場合もあります。
異音の予防や対策について
エンジン異音の発生を防ぐには、日頃のエンジンオイルのメンテナンスが必要不可欠です。オイルの量、汚れ具合をチェックすることは、最低限必要なメンテナンスであると覚えておきましょう。
法令でも車両の管理は自己責任ということで、日常点検がユーザーに義務付けられています。
点検は必ずしも一日一回運行する前に実施する必要はありませんが、自動車の走行距離、運転時の状態等から判断した適切な時期に点検を行えば良いこととなっています。
オイル交換の目安
- ガソリン車 15000kmまたは1年
- ターボ車 5000kmまたは6カ月
- ディーゼル車 5000km~10000km
高速走行が多い場合や、ちょっとした距離を頻繁に行う場合は、交換時期をは早めたほうが良いでしょう。
オイル交換についての時期やグレード、詳細についてはこちらのエンジンオイル交換|時期やグレード、安いところなど徹底解説!をご覧下さると良いでしょう。
異音が出てしまったときの修理費用
主な異音の修理例を3ケースと、修理代のおおよその目安です。※4気筒1500cc前後のエンジンを例として
1.タペット音が出ているケース
ヘッド周りから発生するカタカタ音です。タペット調整で直る場合もありますが、カムシャフトの摩耗やロッカーアームなど、部品の摩耗が原因の場合は、シリンダーヘッドを降ろし各部点検・交換が必要です。
- 工賃 15万円前後
- 部品代 3~6万円前後
タペット音の詳細についてはこちらのタペット音|放置しちゃマズイ?タペット音の原因と消す方法にて解説していますので参考にどうぞ。
2.ピストンリングの摩耗で音が出ているケース
エンジンの回転を上げると、シリンダーブロック周辺からの打音(ガラガラ音)がします。エンジンを降ろしてピストンリングの交換作業になります。
- 工賃 15万円~20万円前後
- 部品代 1万円~2万円前後
さらなる詳細は、ピストンリングの交換が必要と言われるくらいの異音でご説明しております。
3.メタルの摩耗で異音が出ているケース
クランクシャフト周りからのコンコン音。コンロッドメタルやクランクメタルの摩耗が原因で異音が発生します。オイルパンを外し、エンジンの下半分を分解します。
- 工賃 15万円前後
- 部品代 1万円~2万円前後
異音の発生部位が特定出来ない場合は、エンジンを分解・点検し、摩耗した部品を交換し再度組み上げる(オーバーホール)作業が必要です。
- 工賃 25万円前後
- 部品代 別途
こちらもクランクメタルやコンロッドメタル摩耗からのガラガラした異音にて説明しております。よければ一度覗いてみてください。