目次

エンジンのシリンダーヘッドガスケットが破損すると

ヘッドガスケットが破損すると大抵の場合、

オーバーヒート状態になっていること

で気づかれるのではないでしょうか。

最近の車は水温計がついていないことが多く、ただの赤いランプ表示のため、点灯していてもなかなか気づかないまま走行してしまうこともあったりして、今回破損に至られたのではと推測します。

そして現在の症状でいえば、

  • 冷却水を足してもすぐになくなる
  • あっという間に水不足になる
  • 冷却水の凄い勢いでの吹き返し

このいずれかの状態か、ひどい場合はこれらすべての症状が見られるのではないかと思います。いずれにしてもこのままの状態では、エンジンは正常に機能することはありませんので、一刻も早い修理が必要です。

アクティやバモスのE07型

やはりよく耳にするのはホンダのバモスやアクティに搭載されているE07Zエンジン。これはホントにガスケットが弱いと評判です。作業もリアエンジンだけにやりにくく、工賃もそれに比例して高くなるので、この辺りのオーナーさんは悲惨ともいうべきでしょうか…。

ヘッドガスケットの役目

この図をご覧ください。

エンジンというものは、大きく分けると2つに分けることができます。

  • 上がシリンダーヘッド
  • 下がエンジンブロック

の2つに分けられ、この2つの部品を組み合わせる間に、今回のヘッドガスケット(図の赤い部分)が存在します。

ヘッドガスケットはシールの役割

名前の通り「ガスケット」ですから、シールの役割を果たしています。

金属同士の違う部品を組み合わせて1つのエンジンとしていることから、その間を通る冷却水やオイルなどが漏れてこないよう液漏れを防いだり、圧縮した混合気を漏らさないようにするためのシールになっています。

そしてそのシールであるガスケットは、エンジンの種類によって異なりますが、紙製のものもあれば、金属製のものもあったりバリエーションはさまざま。当然金属製の方が耐久性はあるのですが、あまり市販車には採用されていません。

ヘッドガスケット破損の原因

ヘッドガスケットが破損する原因はいくつかあります。

ラジエターが詰まったり漏れたりして、冷却水がエンジンに回らなくなってしまい、シリンダーヘッドが反り曲がってしまったことによる場合と、ガスケット本体が劣化して破損してしまう場合など、さまざまなケースがあります。

ですがいずれにしてもガスケット単体がいきなり破損したりすることは少なく、大抵は冷却水がエンジンに回ってこないことが原因による二次故障のため、早めに気づいていれば防げた故障であったという場合が多いようです。

とはいえ、ヘッドガスケットが損傷した時点で、エンジンを半分下ろす修理なのは確実で、ラジエターなどの補機類の修理も必要となってくることが多く、

かなり手間のかかる修理となってしまう

ことは覚悟しておきましょう。

ヘッドガスケットの部品代

戸田レーシングハイストッパーメタルヘッドガスケット 

ガスケットの部品代でいえば、当然エンジンにもよって違いますが、安価なものだと5,000円前後からあります。

高級車やスポーツカーなどの金属製のガスケットを採用しているエンジンなら高くはなりますが、それでも2万円も出せば部品代としては充分。

部品代としては決して高いものではありません。

ヘッドガスケットは工賃が高い

ヘッドガスケットの修理の問題は、

工賃が尋常ではないくらい高い

ということ。なぜならエンジンを半分下ろすこともあって、修理代の大部分を工賃が占めているからです。

ヘッドガスケット工賃例

内訳として標準的な1000cc、トヨタのパッソのエンジンを例として考えてみましょう。

工賃計算のレバレートについて

作業時間指数が11.3。この指数というのはプロから新人までの整備士がかかる平均的な時間を数値化したもので、すべての工賃はこの指数によって表されます。

つまり、パッソのガスケットの修理には11.3時間という平均的な時間がかかるというものが予め決められています。

そしてここに、ディーラーや町工場での時間工賃をかけることになります。一般的には7000円から9000円前後が相場で、国産車や外車、また首都圏や地方によっても変わることが多いです。

ここでは平均的な単価として、作業1時間あたり8,000円の工賃を当てはめて計算しますと、

11.3時間×8,000円=90,400円。

という金額が出ます。さらにこの工賃にプラスして、

  • クーラント2,000円前後
  • ガスケットの部品代5,000円前後
  • シリンダーヘッド研磨が20,000円前後

といった実質の部品代がかかります。

そして実際に組み付けたときにダメだったとならないように、水圧テストをしておくなら追加で10,000円前後。すべてを税込みで計算すると、

修理代合計は13万円を超える金額

となってしまいます。

V型や水平対向エンジンでの工賃は

上記のパッソの直列エンジンとは違い、V型や水平対向エンジンなら、両バンクの作業をする必要があるので、単純計算してもパッソの2倍の工賃、

V型や水平対向なら25万円前後

の修理代を見積もっておく必要がありますね。

ヘッドガスケット修理その前に

ガスケット破損をどうすれば良いのか

  • 前兆に気付かなかった…
  • 自然には直るものではない
  • 自分でエンジンをバラせない

と、とにかく面倒なことになるのがこのヘッドガスケット抜けの修理。

ここではこれからどうすれば良いのか3つの解決策をお話ししています。

1乗り続けるなら修理しよう

これ以上、傷口を大きくしないためには、やはりきちんと修理をするべきです。

今のまま走り続けていると、ガスケットの抜けがどんどんひどくなっていくばかりか、水を入れてもすぐに抜けてしまい、すぐにオーバーヒートして全く走れなくなってしまいます。ですが

  • 何年乗り続けるのか
  • 金銭面での問題
  • 愛車の残存価値

をよくよくお考えになられてから、修理をされるかどうするかをお考えになって下さい。に何年乗り続けるのかと愛車の残存価値は重要で、この先長く乗らない車に高額なお金をかけて修理するのは考えものです。

愛車の年式(古さ)、現在どれくらいの価値があるのかのバランスを考えて修理するようにしましょう。

2修理せずに放置しておく

次に、高い修理は諦めて放置しておくという選択肢もあります。

冷却水を、入れても入れてもすぐに食ってしまう(燃焼室で爆発・蒸発してしまう)ので、長い距離を乗っていけなくなるようにはなります。ですが

  • そろそろ乗り換えする予定
  • 金銭面で本当につらい
  • 直すほどの価値があるのか?

と思われているようであれば、あと少し放置しておいて、その時がくれば手放すということもありなのかも知れません。

ですが高速道路走行中や、信号待ちをしている時などに水温がみるみる上昇してしまうことを考えると、ご自身が大変なばかりか、周りの迷惑にもなりますから、放置はやめたほうが賢明ですね。

3乗り換えか修理か 基準の指標

もし、修理をするにあたって乗り換えや廃車を検討しているのなら、参考にしたい基準は以下の3点です。

以下の3つを見て判断するといいでしょう。

1新車からの経過年数

まずは新車からの経過年数です。ご自身のお車別に見てみてください。

新車から1~5年経過

乗り換える必要はないどころか新車保証がまだ残っている範囲。なので

まずはディーラー保証を受ける

ようにしましょう。ただし走行距離は10万キロ未満でないと保証対象外となりますので要注意です。

新車から6~7年経過

新車保証は切れますが、まだこの頃は故障箇所も少なく、修理する選択で問題ないことが多いです。なぜなら

よほどの不人気車でない限り車の価値は高い

ことが多ので、修理代がさほど負担にならない場合だけ、修理する方が良いでしょう。

新車から8~10年経過

このあたりの年式から少しずつ判断は難しくなってきます。車の価値はどんどん下がり、

高額な修理代になれば車の価値を追い越してしまう

ことも。この年式あたりの車から、少しずつ判断は難しくなっていきます。

新車から11年以上経過

小学4年生の子どもが、10年経てば成人していることを考えると、経過年数で言えばそろそろいろんな部分が壊れてくる頃…。

今回はこの修理をしたけれど、すぐにまた次が壊れた…。

そんなことも起こりうる年式になっています。さらには13年経過すると、毎年の自動車税が値上がりしてしまうので、よほど愛着があるとか希少車でない限り、

乗り換えも視野に入れて考える

ほうが得策でしょう。

修理をし過ぎてお金をかけてばかりいると、それこそ勿体なくなってしまって、乗り換えのタイミングを失ってしまいますので要注意です。

2現在の走行距離数

走行距離数による判断です。今現在、何キロ走っていますか?

~5万キロ未満

新車保証が残っているなら当然ディーラーへ。新車保証が切れた走行距離の少ない車両は、どんな不人気車でも高値で売却されたりする場合が多く、修理代がかからずに格安中古車に乗り換えできたり、次の購入される車両の頭金になったりします。ですので走行距離の少ない車両にお乗りの場合は、選択肢は幅広く持てると覚えておきましょう。

~7万キロ未満

少しずつ修理箇所が増えてくる年式になります。ですがまだこの年式も、修理をしてもいいですし、売却するとしてもまだまだ値段がつく走行距離です。

~10万キロ未満

10万キロになるにつれて、故障箇所はさらに多くなってきます。補機類や周辺部位のみならず、エンジン本体やミッション本体など、とても大きく修理代がかかる部分なども修理の対象となることが多いです。そして車種によってはタイミングベルトの交換時期。チェーンタイプの車では、ウォーターポンプの交換が必要になったりと、そろそろお金の要る時期です。

10万キロ以上

10万キロを超えると、エンジン、ミッションを始め、さまざまな箇所が故障範囲になってきます。中古車で購入されてる場合もそうですが、新車からお乗り場合はこれからの修理はかなりの負担になってくるでしょう。

修理というのは一度やりだすと止まりません。ここも、あそこもと修理するようになると、「この間ここを修理したから」と、もったいなくなってずっと乗り換えできない状態になってしまいます。しっかりと考える必要がありますね。

3車の価値と修理代の比較

実は3つの中でいちばん大切なのがこちらです。

まずは修理代と車の価値を確認してから考えるようにしましょう。

修理代を確認する 車の価値を調べる

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修理代が少額で済む場合

修理代と車の価値を確認し、修理代がかなり安価で済みそうな場合は、当然ですが修理をしてしまいましょう。

修理代をディーラーと比較

今までずっと、購入したディーラーに修理も全て任せてきました。ですが今回の修理においては経済的に苦しかったのもあって、ディーラー含めてさまざまなお店と比較するためにこちらで修理代を比較してみました。

すると今まで出していたところに比べて3割も安く、2万円以上浮いてしまって…。

これから何でもそうですが、しっかりと比較しないと損をするんだと実感しました。

車の価値と修理代が変わらない場合

けっこう悩むケースですね…。

ただし、「10万円の車両の価値と10万円の修理代」というケースと、「50万円の車両の価値と50万円の修理代」で悩むのとは、同じ金額であっても異なります。

車の価値は安くても、安価な修理代で済むようなら直す方向で検討し、次の車が買えるような金額の修理代で悩むなら乗り換えする方向での検討をおすすめします。

20万円の車に17万円の修理代

そんなに高く付くことは無いだろうと思っていた修理代がなんと17万円も。しかも3ヶ月後には車検を控えているし、今この商売の景気の中での出費はきつい。そう思いながらも相場を確認するとなんと20万円もついてしまった。

修理箇所を素直に告げたにも関わらず、エンジンが調子悪くても、海外へ輸出されるから問題はないと言われたのには驚きでした。

15年も乗っていたので、修理かスクラップかと迷っていたのですが、気軽に相場を調べただけでこんなに気の持ちようが変わるものだと思いもしませんでした。

修理代が車の価値より高い

修理代がいくらかかるかにもよりますが、修理代が車の価値を超えてしまっているのなら、乗り換えを検討する方がよいでしょう。

もちろん、修理金額と車の価値をしっかりと確認することが大前提で、「おそらくこれくらいだろう」などの自分勝手な判断では大損をしてしまうケースもいくつかありました。

古いからと勝手に判断

まだ7年しか乗っていないからしばらく乗るつもりで修理に出したのが今回の失敗。面倒だったので見積もりも依頼せず、「悪いところは直してくれれば」と言ってしまったがために、あれもこれもと交換されて、結局15万円ほどの修理代に。

その1ヶ月後に妻の妊娠がわかって、乗り換えようとしたら、7年しか乗っていないのに6万円しかつかなかったのにはガックリ…!

あのとき修理せずに、先に車の価値を調べておけば良かったよぉ…。

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確認してみました?
でないと判断材料が何も無いですよ。

高く売れる車と安い価値の車の違い

15年経って走行距離が15万キロの車と、5年で5万キロしか乗っていないのに価値の全く無い車があったとします。普通で考えると後者の方が高く売れるのですが、高く売れる車と安く売れる車の違いは一体何の違いなのでしょうか?

高く売れる車

以下に挙げている車種は、

  • 10年以上前の車両でも
  • 10万キロ以上走っていても

値段がしっかり付く車ばかりです。あなたのお車はありますか?

トヨタの車
トヨタの車が高い理由

まずはトヨタ。このメーカーの車であれば、まず高値で売れること間違いなしです。

トヨタのほぼ全車種が海外へ輸出

されていき、主にロシアや東南アジアを中心に、後進国などにどんどん流れていきます。

理由はやはり世界のトヨタというネームブランドと耐久性。ランドクルーザーやハイエースなどは100万キロ走ってもまだまだ走るという耐久性から、全世界のユーザーに支持されています。

軽自動車

すべての軽自動車が売れる
軽自動車なら全般に高値で売れます。この軽自動車は貿易にはほとんど出ることはなく、大抵は

国内リユースのため高値

で売れます。今流行りのトールワゴンタイプのものはもちろん、営業車で使うようなバンタイプのものやトラックに至るまで、すべて高値で売れると思ってもらって大丈夫です。

#全メーカーの軽自動車

コンパクトカー

1500CC未満のコンパクト
経済性を求めるユーザーが多いので、この1500cc未満のコンパクトクラスは根強い人気を保っています。

中でもハイブリッドカーは無類の強さ

を誇り、走行距離が20万キロ走っていても普通に値段がつくとも。海外への貿易も積極的に行われていますので、かなりの高値を期待できるでしょう。

#全メーカーのコンパクトカー

ミニバン

国内でも海外も人気です

国内では人気のミニバン。最近では後進国でも広さとゆとりを兼ね備えたミニバンクラスが人気となってきました。
特に排気量が2500cc未満
ミニバンは国内外問わず大人気。維持費も安く、レギュラーガソリン仕様が多いので、再販するにはとても高値のつく車種であると言えますね。
#全メーカーのミニバン
スポーツカー
頭文字Dなどの影響で
人気漫画頭文字Dの影響や、車に楽しさを求めるユーザー層から熱い支持を得て、特にマニュアルトランスミッション(MT)の人気がすごく、かなりの高値を推移しています。
軽自動車のターボのホットモデル、シビックやインテグラなどのライトウェイトスポーツや、シルビアやロードスターなどのFRスポーツ、その他ハンドリングマシンのRX-7など、挙げればキリがないくらい
ホットなスポーツカーはタマ不足

ということもあり、とても高値で推移しています。

#全メーカーのスポーツカー

バンやトラック
働く車は高く売れる!

ハイエースなどのバン、そして小さな軽トラックから大きな11tのトラックまで、働く車は輸出も盛んに行われていることから、とんでもなく高値で売れています。

20万キロの過走行や、外装の凹み、タバコの焦げ跡は当たり前。そんな

程度が悪くてもガンガン売れていく

のはこのジャンルならでは。安定の高値です。

#全メーカーのバン・トラック

以上の車種は現在、とても高値で取引されている車種です。

高く売れない車

残念ながら、上記に該当しない車種は高く売れない車であることが多いです。

高く売れるのは海外輸出されている車

高く売れる車として価値を調べたのならば、相当満足できるような金額が提示されるかと思います。基本的には、

輸出される車両は高く売れる

と覚えておくと良いでしょう。

そして概算価格の確認には、こちらのサイトを使われますと便利です。

  1. 年式・車種名などを入力
  2. 連絡先を入れる
  3. すぐに概算価格が表示される

こんなかんたんな入力方式ですぐに概算価格がわかっちゃう。

あなたのお車は「1,350,000円~1,550,000円」です

と、過去の買取データから算出してくれるスグレモノ。夜中でもすぐにこうして価格がわかると、どうするか検討しやすいですね。

→価格がかんたんにわかるのはこちら

  1. 愛車の価値を正しく知る
  2. 修理代の見積もりを取る
  3. 直すかどうかを検討する

大切なのはこの3つですね。

修理代を確認する 車の価値を調べる

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確認してみました?
判断材料を見つけよう。

ヘッドガスケットの抜ける原因で一番多いのは、オーバーヒートによってエンジンが歪みガスケットに無理な力が加わり破損しシリンダー内の燃焼圧力が吹き抜けるケースが多いようです。また使用期間の長い場合、エンジンの熱膨張、収縮の繰り返しによる経年劣化が原因で発生する場合もあります。

症状としては、エンジンのパワーダウン、マフラーからの白煙、オイルが白く濁ったり、ラジエターキャップを開けてエンジンをふかすとゴボゴボと泡状の排気ガスが出てくる場合もあります。

以上の症状の他に加えてシリンダーの圧縮圧力が基準値よりも下がっているとヘッドガスケット抜けの可能性が高いのでエンジンがブローする前に早めに対処しましょう。

水漏れが主な症状

シリンダーヘッドのウオータージャケットに流れている冷却水が漏れ、燃焼室内に流れ込むと水蒸気となってマフラーから排出され白煙が上がります。そのまま放置していると、冷却水が減ってしまいオーバーヒートを起こします。さらに大量の冷却水が燃焼室に流れ込むと、ウオーターハンマー現象がおこり、ピストン、コンロッドが破損しエンジンブローをおこします。

また漏れた冷却水がオイルに混じると白濁(乳化現象)し白いヘドロ状の物質になり、ひどい場合にはオイルラインを塞いでしまいエンジンの焼き付きを起こす場合もあります。

オイル漏れも併発する場合もあるのか?

経年劣化やオーバーヒートを起こしヘッドガスケットが、へたってしまうとシリンダーヘッドを締め付けているボルトの軸力がダウンして、シリンダーヘッドとブロックの合わせ面からオイルがにじみ出る場合もあります。

リークテスターを使って漏れをチェック

一般的には、まずコンプレッションゲージで圧縮圧力を測ります。プラグホールにゲージをネジ込み各気筒間のばらつきをみます。極端に数値が低ければ、そこのシリンダーのヘッドガスケットの吹き抜けが考えられます。

次にヘッドガスケットリークテスターを使って、燃焼室内の燃焼ガスがリークして冷却水に混ざっていないか調べます。燃焼ガスの大半は二酸化炭素です。つまり冷却水中に二酸化炭素が混ざっていないかを調べます。

  1. ラジエターキャップを外し、少し冷却水を抜きます。(エアーを採取しやすくするため)
  2. キットに試験液を入れ、ラジエターキャップを外した穴に押し当てます。
  3. エンジンを始動し何回か回転を上げ下げします。もし燃焼ガスが冷却水に混じっているとガスが気泡となってラジエターキャップの穴から排出しテスターの試験液に反応します。はじめは青い液体で、緑の液体に変化したら燃焼ガスが冷却水にリークしています。

ヘッドガスケット漏れ 交換前の対策

添加剤やシール剤を冷却水に混ぜて、とりあえずの応急処置として漏れを防げる場合もありますが、やはり最終的には、本格的な修理(ガスケット交換)を実施したほうが良いでしょう。

ワコーズ等の添加剤でなんとかなるのか?

ワコーズの製品では「ラジエター水漏れ防止剤」(1本1200円)があります。本来ラジエターの水漏れ修理に対応していますが、ヘッドガスケットからのスローリーク(ジワ漏れ)程度ならとりあえずの応急処置として対応できる場合もあります。

漏れ止めシール剤などはあるの?

RISLONE(リスローン)のヘッドガスケットフィックス(9000円前後)があります。銅の微粒子とシール添加剤などが、漏れ箇所に入り込みエンジンの熱で硬化させてヘッドガスケットの漏れを改善します。

交換手順をざっくりと

  1. 冷却水を抜く
  2. シリンダーヘッドにつながっているウオーターホース、補器類、配線、ガソリン配管、エキマニ等を外す
  3. シリンダーヘッドカバーを外す
  4. タイミングベルト又はタイミングチェーンを外す
  5. カムシャフトを外す
  6. ヘッド締め付けボルトを緩める
  7. シリンダーヘッドを外す
  8. ヘッドガスケットを交換する
  9. 組み付ける際は、タイミングベルト張り調整、バルタイ確認、タペット調整を行う

ヘッドガスケット交換工賃

エンジンの搭載位置、型式(直4かV型か)で作業内容が変わってきます。

一般的な直列4気筒エンジンのヘッドガスケット交換工賃例

  • 工賃が9万円前後
  • 部品代 1万円前後(ガスケット、クーラント)
  • シリンダーヘッド面研(歪み、キズ修正) 2万円前後
  • 念のため水圧テスト  1万円前後             修理代合計 13万円前後

JB23ジムニーなどK6Aエンジンの交換例

  • 工賃 4万円前後  部品代等 3万円前後
  • 修理代合計 7万円前後

バモスやサンバーの例

エンジンが床下にあるためスペースがなく、ヘッドガスケットを交換するにはエンジン脱着の作業が加わります。

  • エンジン脱着工賃 5万円前後
  • ガスケット交換工賃 4万円前後  部品代等 3万円前後
  • 修理代合計 12万円前後

レガシィなど水平対向エンジン例

直列エンジンとは違い水平対向の場合、両バンクの作業をしなくてはいけないので、単純計算しても直列4気筒の2倍 25万円前後必要でしょう。

DIYでかんたんにできる?

ガスケット交換自体は簡単な作業ですが、作業前にゴム配管類、ホース類を外すときに経年劣化で固くなっていて、なかなか外すのが困難です。さらに元に戻さなければいけないので、複雑なレイアウトを覚えておかなければいけません。

組み付け時は、バルブタイミング調整、タイミングベルト調整、タペット調整などDIYではちょっとハードルの高い作業もあります。

ガソリンの配管を外す作業があり、完成後のガソリン漏れ等のリスクが高いので、できれば整備士に依頼したほうが賢明です。またガスケットの裏表を間違って組んでしまって、エンジン始動後、ガスケット面からオイルが吹いたなんて笑えない話もあります。