ジムニーシエラは、スズキの小型クロスカントリー車です。軽自動車のジムニーと同じ車体に1.5Lのエンジンを積み、フェンダーを張り出して幅を広げた登録車になります。ここで扱うのは現行のJB74W系(2018年7月〜)と、その前のJB43W系(2002年1月〜2018年7月)の2世代です。軽自動車のジムニーとは車名も型式も別の車なので、相場もまったく違います。

このページでは、2026年8月にオートオークションで落札されたジムニーシエラ、合計462台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。軽自動車のジムニー(JB64W系ほか)は別のページにまとめています。1993年から1998年のJB31W・JB32W(4台)は台数が少ないため含めていません。

売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。

ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、

提示額がどこまで落札金額に近いか

を判断する目安となります。

また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。

※掲載データは2026年8月時点のものです。

年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。

年式 世代 グレード 台数 中心となる
平均走行距離
平均落札価格 価格帯
最安〜最高
残価率
令和72025年 JB74W系 JC AT 7 0.50.7万km 273万円 265290万円 125%
令和62024年 JB74W系 JC AT 14 1.41.9万km 265万円 228323万円 121%
令和52023年 JB74W系 JC AT 19 1.31.9万km 295万円 243326万円 142%
令和42022年 JB74W系 JC AT 16 1.72.4万km 301万円 272350万円 145%
令和32021年 JB74W系 JC AT 3 4.35万km 276万円 240307万円 134%
令和22020年 JB74W系 JC AT 5 3.55万km 218万円 194234万円 106%
令和12019年 JB74W系 JC AT 3 5.87.1万km 220万円 210226万円 109%
令和52023年 JB74W系 JC 5MT 13 1.72.5万km 261万円 219309万円 132%
令和42022年 JB74W系 JC 5MT 3 3.43.9万km 266万円 261271万円 136%
令和32021年 JB74W系 JC 5MT 5 3.44.7万km 234万円 172281万円 119%
令和12019年 JB74W系 JC 5MT 2 5.96.6万km 185万円 182188万円 96%
令和52023年 JB74W系 JL AT 2 1.62.1万km 288万円 288288万円 147%
令和22020年 JB74W系 JL 5MT 3 2.93.1万km 203万円 182216万円 113%
平成292017年 JB43W系 (グレード表記なし) AT 2 10.412万km 99.1万円 97.0101万円
平成252013年 JB43W系 (グレード表記なし) AT 2 10.915.6万km 77.0万円 60.593.5万円
平成172005年 JB43W系 (グレード表記なし) AT 2 15.717.4万km 26.9万円 22.931.0万円
平成252013年 JB43W系 クロスアドベンチャー AT 2 8.711.2万km 104万円 88.9118万円 58%
平成232011年 JB43W系 クロスアドベンチャー AT 2 12.512.7万km 40.0万円 18.661.5万円 23%

表の読み方

年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば令和5年式のJC ATであれば、出品91台の中央値は約16,000kmでした。

グレード名はスズキのカタログ表記に合わせています。JB74W系はJCとJLの2本立て、JB43W系はベースグレードにランドベンチャー、クロスアドベンチャー、ワイルドウインドといった特別仕様車が加わる構成です。

ジムニーシエラは全車が四輪駆動です。表示名に「4WD」を足しても情報が増えないので、表には出していません。

ミッションで相場が割れるため、5MTとATを分けています。新車価格もミッションで違うので、残価率もそれぞれで計算しました。

出品名にグレードが書かれていない車は「(グレード表記なし)」としてまとめています。

また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。

評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。

JB74W系ジムニーシエラ
※2018.7〜

371台104375万円

型式:JB74W(1.5L・四輪駆動)。

グレードはJCとJLの2本立てで、JCは本革巻ステアリングやクルーズコントロールが付く上級仕様です。ミッションは5MTと4ATが選べます。

今回該当したのは411台。そのうち8台(2%)が修復歴あり、28台(7%)が評価点Sの登録済未使用車でした。修復歴のある車と登録済未使用車は表から外しています。

※価格は全て税込表示です

JC AT

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
7 0.50.7万km  265290万円 273万円 125%
令和6
2024年
14 1.41.9万km  228323万円 265万円 121%
令和5
2023年
19 1.31.9万km  243326万円 295万円 142%
令和4
2022年
16 1.72.4万km  272350万円 301万円 145%
令和3
2021年
3 4.35万km  240307万円 276万円 134%
令和2
2020年
5 3.55万km  194234万円 218万円 106%
令和1
2019年
3 5.87.1万km  210226万円 220万円 109%
平成30
2018年
1 0.60.6万km  222222万円 222万円 110%

JC 5MT

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和6
2024年
1 2.62.6万km  230230万円 230万円 110%
令和5
2023年
13 1.72.5万km  219309万円 261万円 132%
令和4
2022年
3 3.43.9万km  261271万円 266万円 136%
令和3
2021年
5 3.44.7万km  172281万円 234万円 119%
令和1
2019年
2 5.96.6万km  182188万円 185万円 96%

JL AT

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
1 1.61.6万km  244244万円 244万円 118%
令和5
2023年
2 1.62.1万km  288288万円 288万円 147%
令和4
2022年
1 2.62.6万km  264264万円 264万円 138%
令和2
2020年
1 6.46.4万km  207207万円 207万円 109%
令和1
2019年
1 2.92.9万km  202202万円 202万円 108%
平成30
2018年
1 5.65.6万km  197197万円 197万円 106%

JL 5MT

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
1 0.60.6万km  267267万円 267万円 136%
令和4
2022年
1 3.33.3万km  254254万円 254万円 141%
令和2
2020年
3 2.93.1万km  182216万円 203万円 113%

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
JL スズキセーフティサポート装着車 AT 1 15.215.2万km  148148万円 148万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 令和4 JC AT 2.8万km ブラック 4.5 375万円
上位 令和4 JC AT 2.1万km ブラック 4.5 299万円
中央 令和5 JC 5MT 1万km グレー 4.5 272万円
下位 令和3 JC AT 3.2万km パール 5 236万円
最安値 令和1 JL 5MT 24.3万km ブラック 3.5 104万円

相場の寸評

この世代は、年式が新しいほど高いという並びになっていません。令和7年式が269万円(32台)、令和6年式が260万円(37台)、令和5年式が288万円(133台)、令和4年式が295万円(70台)、令和3年式が236万円(31台)、令和2年式が214万円(35台)、令和1年式が200万円(21台)、平成30年式が212万円(10台)。いちばん高いのは令和4年式の295万円で、令和7年式の269万円より上に来ています。新車の納期が長く、すぐ乗れる中古が高く買われているためです。

走行距離は素直に効きますが、掲載した371台のうち299台(81%)が40,000km未満です。40,000km未満が278万円(299台)、40,000〜80,000kmが235万円(55台)、80,000〜120,000kmが207万円(7台)、120,000〜160,000kmが169万円(6台)、160,000km以上が145万円(4台)。いちばん少ない帯といちばん多い帯で133万円、率にすると48%下がります。走った車そのものが市場に出てこないので、距離の多い個体の数字は台数の裏づけが薄くなります。

新車価格を超えて落札されています。JC ATの残価率は令和7年式で125%、令和6年式で121%、令和5年式で142%、令和4年式で145%、令和3年式で134%、令和2年式で106%、令和1年式で109%。JC 5MTは令和5年式で132%、令和4年式で136%、令和3年式で119%でした。100%を超える年式が並びますが、データの誤りではありません。注文してから納車まで待たされる車では、いま手に入る中古に新車以上の値が付きます。納期が落ち着けば下がっていく数字なので、売るタイミングを計るならこの点を頭に入れておいてください。

ミッションでも相場が割れます。JC 5MTはJC ATと比べて令和5年式では平均33.7万円安く、令和4年式では平均35.8万円安く、令和3年式では平均42.2万円安く、令和1年式では平均35.0万円安くなりました。比べられた4通りすべてで下に来ています。新車価格では5MTの方が9.7万円〜12.7万円安いので、中古での差はそれより大きく開いています。悪路を走るための車ですが、買い手の多くはふだん使いのしやすいATを選んでいるということです。ただし今回の落札台数は令和4年式が3台、令和1年式が2台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。

グレードでは、上級のJC ATがJL ATより台数で大きく上回りました。掲載371台のうち348台がJCです。JLは球数が少なく、年式ごとの台数も1〜3台にとどまるため、数字は目安としてご覧ください。

*

JB43W系ジムニーシエラ
※2002.1〜2018.7

49台18.6156万円

型式:JB43W(1.3L・四輪駆動)。

グレードはベースグレードが軸で、ランドベンチャー、クロスアドベンチャー、ワイルドウインドといった特別仕様車が入れ替わりで設定されました。出品名にグレードを書かない車も多い世代です。

今回該当したのは51台。そのうち2台(4%)が修復歴ありでした。16年ぶんの年式が1つの世代に入るため、年式ごとの台数が少ない行があります。台数の列を見ながらご覧ください。

※価格は全て税込表示です

ランドベンチャー AT

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成26
2014年
1 12.912.9万km  71.571.5万円 71.5万円 41%
平成21
2009年
1 11.611.6万km  30.730.7万円 30.7万円 17%
平成19
2007年
1 13.113.1万km  44.044.0万円 44.0万円 25%

(グレード表記なし) AT

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
平成29
2017年
2 10.412万km  97.0101万円 99.1万円
平成25
2013年
2 10.915.6万km  60.593.5万円 77.0万円
平成24
2012年
1 12.812.8万km  74.474.4万円 74.4万円
平成23
2011年
1 12.612.6万km  39.439.4万円 39.4万円
平成22
2010年
1 12.112.1万km  55.255.2万円 55.2万円
平成19
2007年
1 9.69.6万km  40.540.5万円 40.5万円
平成17
2005年
2 15.717.4万km  22.931.0万円 26.9万円
平成16
2004年
1 16.616.6万km  35.135.1万円 35.1万円

クロスアドベンチャー AT

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成25
2013年
2 8.711.2万km  88.9118万円 104万円 58%
平成23
2011年
2 12.512.7万km  18.661.5万円 40.0万円 23%

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
ランドベンチャー 5MT 5 6.616.9万km  19.8149万円 97.3万円
クロスアドベンチャー 5MT 4 8.319.9万km  44.4100万円 73.9万円
ワイルドウインド AT 3 3.928.9万km  22.065.7万円 44.4万円
ベースグレード AT 1 6.86.8万km  86.086.0万円 86.0万円
<ベース> AT 1 23.523.5万km  20.820.8万円 20.8万円
(グレード表記なし) 5MT 1 10.710.7万km  32.132.1万円 32.1万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 平成29 ランドベンチャー AT 3.2万km ブラック 4 156万円
上位 平成29 (グレード表記なし) AT 10.4万km ホワイト 4 101万円
中央 平成30 ランドベンチャー 5MT 16.9万km ブラック 3 73.2万円
下位 平成24 クロスアドベンチャー AT 23.2万km パール 3.5 40.7万円
最安値 平成23 クロスアドベンチャー AT 12.7万km ブルー 2 18.6万円

相場の寸評

この世代は年式が素直に効きます。平成30年式が109万円(4台)、平成29年式が118万円(6台)、平成27年式が109万円(5台)、平成26年式が88.7万円(3台)、平成25年式が83.6万円(5台)、平成24年式が72.6万円(6台)、平成23年式が39.8万円(3台)、平成21年式が47.8万円(3台)、平成19年式が31.6万円(4台)、平成17年式が24.9万円(3台)。いちばん新しい平成30年式といちばん古い平成17年式で84.1万円の開きがあります。それでも平成17年式で24.9万円が付いています。20年前の車にこれだけの値が残るのは、この車格でこの走破性を持つ選択肢がほかに無いためです。

走行距離も効きます。40,000km未満が120万円(3台)、40,000〜80,000kmが104万円(7台)、80,000〜120,000kmが84.4万円(16台)、120,000〜160,000kmが60.2万円(13台)、160,000km以上が47.8万円(10台)。いちばん少ない帯といちばん多い帯で72.2万円、率にすると60%下がります。ただし160,000kmを超えても値が付かなくなるわけではありません。

グレードどうしを直に比べることはできませんでした。クロスアドベンチャー ATとランドベンチャー ATは、同じ年式で両方に2台以上そろう組み合わせが1つもありません。特別仕様車が入れ替わりで設定された世代なので、グレードごとの出品が年式にまたがって散らばっています。グレードで比べるより、年式と走行距離で自分の車に近い行を探す方が実際に近くなります。

新車価格に対する落札額を年式ごとに見ると、ランドベンチャー ATが平成26年式で41%、平成21年式で17%、平成19年式で25%。クロスアドベンチャー ATは平成25年式で58%、平成23年式で23%でした。新車価格が170万円台の車で、年式によって割合が大きく違います。どの行も根拠が1〜2台なので、数字は目安としてご覧ください。この世代を手放すときは、四輪駆動車を扱い慣れたお店を含めて複数に見てもらうと差が出やすくなります。

*

修復歴があるといくら下がるか

10台JB74W系で14%安い

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ462台のうち、10台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。

突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。

世代 照合できた台数 下落幅の分布
最小〜最大
下落幅
中央値
むしろ高かった
個体
JB74W系 7 1137% 14% 安い 0台
JB43W系 1 照合できる修復歴車がなく判定できず

※JB74W系・JB43W系はそもそもの台数が少ないため、参考にならないことご容赦下さいませ。

同じ条件の車を並べると

走行距離の少ない組み合わせから順に載せています。修復歴なしの側は、同じ年式・同じグレード・近い走行距離という条件の中で、もっとも評価点の高い個体を選びました。

世代 年式 グレード 走行 評価 落札価格
JB74W系 修復歴なし 令和7 JC AT 0.3万km 6 274万円
JB74W系 修復歴あり 令和7 JC AT 0.2万km 修復有 219万円 △55.0万円20%
JB74W系 修復歴なし 令和4 JC AT 1.4万km 5 285万円
JB74W系 修復歴あり 令和4 JC AT 1.4万km 修復有 244万円 △41.4万円15%

JB74W系では中央値で14%下がります。7台を照合した結果です。修復歴なしの側が231万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと41.4万円の開きになるようです。

ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。

修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。

相場を知ったうえで査定に出す

ジムニーシエラは世代によって相場の性格がまったく違います。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。

この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。

*