目次
オイルラインが目詰まりした
エンジン始動時や走行中に
・ガラガラ
・ガンガン
・ガタガタ
といった異音や打音が聞こえてくると、重大なトラブルに発展しかねない不具合が起こっている可能性があります。これはオイルラインが目詰りして、各部にオイルが行き渡らなくなって、ガラガラとした異音を発生させているケースが多いようです。
始動時のみの異音
オイルラインが目詰りすると
車やバイクのエンジン異音が
ずっと鳴り止まない場合はちょっと面倒
です。
一概にこれと決めつけるのは難しいのですが、一般的にガラガラした音は、
- オイル交換怠慢による経路の詰まり
- タイミングチェーンからのガラガラ音
- バルブタペットからの異音
- コンロッドメタルからの異音
- ピストンリングからの異音
ということが考えられます。
オイル交換を怠ると?
日頃のオイルメンテナンスは重要
と、よく言われます。オイルは人間で言うと血液のような役割を果たしていて、エンジンのほぼ全てのパーツを円滑に動作させるために重要なものであり、そのオイル管理を怠ると、様々なトラブルを生み出します。オイルの交換時期はその車種によって指定時期は異なりますが、一般的には3,000~10,000kmが目安となっています。
しかしこれはあくまでも目安で、エンジンに高負荷を掛ければ掛けるほど、当然劣化の早さも異なるため、交換の時期は早まります。
・高速道路を一定のエンジン回転で10,000kmを走行したエンジン
・街中でのストップ&ゴーを繰り返して10,000kmを走行したエンジン
とは、もちろんオイルの劣化の早さも違うので比較になりません。予算の許す限り、早めに交換するのがベストです。
そして、そのエンジンオイルをいつまでも交換せずに放置しておくと、オイルラインが目詰りしてしまいます。
※スラッジが溜まりまくってしまったエンジン
金属同士が擦り合わさって、金属粉=スラッジが発生するのは普通です。
ただし、マメにオイル交換と、オイルフィルターを交換していると、交換の時に古いオイルに混ざって抜けていくのですが、オイル交換を永らくサボってしまったり、継ぎ足しばかりを繰り返していると、スラッジはエンジン内に溜まる一方です。
そうなると、やがてはオイルの流れを止めてしまって、エンジン本体をダメにしてしまうのです。
今、すでに異音が発生しているなら、残念ながらもう音は消えません。オイルラインが詰まってしまうと、もうエンジン全体にオイルが回らなくなるため、
分解清掃(オーバーホール)が必要
となってきます。
エンジンオーバーホールの工賃
エンジンをオーバーホール(分解清掃整備)する費用としては、どこの部位が詰まっているのかによっても変わります。
まずはオイルパンもしくはヘッドカバー側から順番にエンジンをバラすところからスタートします。状況をバラしながら1つずつ確認し、そこから目視で見えた状況によって、どこまでの作業を行うかを判断することになります。
一概にいくらとは言えませんが、単純に
数万円から高いものでは数十万円
にもなるので、場合によっては中古エンジンへの載せ替えを勧められる場合もあるでしょう。
どうする?? オイル詰まり3つの選択
オイル詰まりをどうすれば良いのか
・自然には直るものではない
・自分でエンジンをバラせない
と、エンジン異音に関してはとにかく面倒なことになってしまっていると思いますが、ここではこれからどうすれば良いのか3つの解決策をお話ししています。
1修理する
これ以上、傷口を大きくしないためには、まずはきちんと修理するべきです。
今のまま走り続けていると、異音がどんどん大きくなっていくばかりか、時と場合によっては止まってしまいかねません。ですが
・何年乗り続けるのか
・金銭面での問題
・愛車の残存価値
をお考えになられた方が良いでしょう。特に「何年乗り続けるのか」と「愛車の残存価値」は重要で、あまり長く乗らない車に高額なお金をかけて修理するのも考えものです。
愛車の価値とのバランスを考えて修理するようにしましょう。
トヨタ 日産 ホンダ 三菱 マツダ スバル ダイハツ スズキ
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2放置しておく
次に、あまりおすすめはできませんが、放置しておくという選択肢もあります。
急に止まってしまうかもという危険を多く孕んでいるので、できれば早く対策するべきですが、
・そろそろ乗り換えする予定
・金銭面で本当につらい
・直すほどの価値もない車
ようであれば、放置の選択もやむを得ないかもしれません。
ですが高速道路走行中や、右折しようとした瞬間に止まってしまうことを考えると、
放置の選択は恐ろしいものとなりますね。
参考にしたい乗り換えの基準
もし、修理をするにあたって乗り換えや廃車を検討しているのなら、参考にしたい基準は以下の3点です。
以下の3つを見て判断するといいでしょう。
1新車からの経過年数
まずは新車からの経過年数です。ご自身のお車別に見てみてください。
新車から1~5年経過
乗り換える必要はないどころか新車保証がまだ残っている範囲。なので
まずはディーラー保証を受ける
ようにしましょう。ただし走行距離は10万キロ未満でないと保証対象外となりますので要注意です。
新車から6~7年経過
新車保証は切れますが、まだこの頃は故障箇所も少なく、修理する選択で問題ないことが多いです。なぜなら
よほどの不人気車でない限り車の価値は高い
ことが多ので、修理代がさほど負担にならない場合だけ、修理する方が良いでしょう。
新車から8~10年経過
このあたりの年式から少しずつ判断は難しくなってきます。車の価値はどんどん下がり、
高額な修理代になれば車の価値を追い越してしまう
ことも。この年式あたりの車から、少しずつ判断は難しくなっていきます。
新車から11年以上経過
小学4年生の子どもが、10年経てば成人していることを考えると、経過年数で言えばそろそろいろんな部分が壊れてくる頃…。
今回はこの修理をしたけれど、すぐにまた次が壊れた…。
そんなことも起こりうる年式になっています。さらには13年経過すると、毎年の自動車税が値上がりしてしまうので、よほど愛着があるとか希少車でない限り、
乗り換えも視野に入れて考える
ほうが得策でしょう。
修理をし過ぎてお金をかけてばかりいると、それこそ勿体なくなってしまって、乗り換えのタイミングを失ってしまいますので要注意です。
2現在の走行距離数
走行距離数による判断です。今現在、何キロ走っていますか?
~5万キロ未満
新車保証が残っているなら当然ディーラーへ。新車保証が切れた走行距離の少ない車両は、どんな不人気車でも高値で売却されたりする場合が多く、修理代がかからずに格安中古車に乗り換えできたり、次の購入される車両の頭金になったりします。ですので走行距離の少ない車両にお乗りの場合は、選択肢は幅広く持てると覚えておきましょう。
~7万キロ未満
少しずつ修理箇所が増えてくる年式になります。ですがまだこの年式も、修理をしてもいいですし、売却するとしてもまだまだ値段がつく走行距離です。
~10万キロ未満
10万キロになるにつれて、故障箇所はさらに多くなってきます。補機類や周辺部位のみならず、エンジン本体やミッション本体など、とても大きく修理代がかかる部分なども修理の対象となることが多いです。そして車種によってはタイミングベルトの交換時期。チェーンタイプの車では、ウォーターポンプの交換が必要になったりと、そろそろお金の要る時期です。
10万キロ以上
10万キロを超えると、エンジン、ミッションを始め、さまざまな箇所が故障範囲になってきます。中古車で購入されてる場合もそうですが、新車からお乗り場合はこれからの修理はかなりの負担になってくるでしょう。
修理というのは一度やりだすと止まりません。ここも、あそこもと修理するようになると、「この間ここを修理したから」と、もったいなくなってずっと乗り換えできない状態になってしまいます。しっかりと考える必要がありますね。
3車の価値と修理代の比較
実は3つの中でいちばん大切なのがこちらです。
まずは修理代と車の価値を確認してから考えるようにしましょう。
修理代が少額で済む場合
修理代と車の価値を確認し、修理代がかなり安価で済みそうな場合は、当然ですが修理をしてしまいましょう。
今までずっと、購入したディーラーに修理も全て任せてきました。ですが今回の修理においては経済的に苦しかったのもあって、ディーラー含めてさまざまなお店と比較するためにこちらで修理代を比較してみました。
すると今まで出していたところに比べて3割も安く、2万円以上浮いてしまって…。
これから何でもそうですが、しっかりと比較しないと損をするんだと実感しました。
車の価値と修理代が変わらない場合
けっこう悩むケースですね…。
ただし、「10万円の車両の価値と10万円の修理代」というケースと、「50万円の車両の価値と50万円の修理代」で悩むのとは、同じ金額であっても異なります。
車の価値は安くても、安価な修理代で済むようなら直す方向で検討し、次の車が買えるような金額の修理代で悩むなら乗り換えする方向での検討をおすすめします。
そんなに高く付くことは無いだろうと思っていた修理代がなんと17万円も。しかも3ヶ月後には車検を控えているし、今この商売の景気の中での出費はきつい。そう思いながらも相場を確認するとなんと20万円もついてしまった。
修理箇所を素直に告げたにも関わらず、エンジンが調子悪くても、海外へ輸出されるから問題はないと言われたのには驚きでした。
15年も乗っていたので、修理かスクラップかと迷っていたのですが、気軽に相場を調べただけでこんなに気の持ちようが変わるものだと思いもしませんでした。
修理代が車の価値より高い
修理代がいくらかかるかにもよりますが、修理代が車の価値を超えてしまっているのなら、乗り換えを検討する方がよいでしょう。
もちろん、修理金額と車の価値をしっかりと確認することが大前提で、「おそらくこれくらいだろう」などの自分勝手な判断では大損をしてしまうケースもいくつかありました。
まだ7年しか乗っていないからしばらく乗るつもりで修理に出したのが今回の失敗。面倒だったので見積もりも依頼せず、「悪いところは直してくれれば」と言ってしまったがために、あれもこれもと交換されて、結局15万円ほどの修理代に。
その1ヶ月後に妻の妊娠がわかって、乗り換えようとしたら、7年しか乗っていないのに6万円しかつかなかったのにはガックリ…!
あのとき修理せずに、先に車の価値を調べておけば良かったよぉ…。
高く売れる車と安い価値の車の違い
15年経って走行距離が15万キロの車と、5年で5万キロしか乗っていないのに価値の全く無い車があったとします。普通で考えると後者の方が高く売れるのですが、高く売れる車と安く売れる車の違いは一体何の違いなのでしょうか?
高く売れる車
以下に挙げている車種は、
- 10年以上前の車両でも
- 10万キロ以上走っていても
値段がしっかり付く車ばかりです。あなたのお車はありますか?
まずはトヨタ。このメーカーの車であれば、まず高値で売れること間違いなしです。
トヨタのほぼ全車種が海外へ輸出
されていき、主にロシアや東南アジアを中心に、後進国などにどんどん流れていきます。
理由はやはり世界のトヨタというネームブランドと耐久性。ランドクルーザーやハイエースなどは100万キロ走ってもまだまだ走るという耐久性から、全世界のユーザーに支持されています。
すべての軽自動車が売れる
軽自動車なら全般に高値で売れます。この軽自動車は貿易にはほとんど出ることはなく、大抵は
国内リユースのため高値
で売れます。今流行りのトールワゴンタイプのものはもちろん、営業車で使うようなバンタイプのものやトラックに至るまで、すべて高値で売れると思ってもらって大丈夫です。
#全メーカーの軽自動車
1500CC未満のコンパクト
経済性を求めるユーザーが多いので、この1500cc未満のコンパクトクラスは根強い人気を保っています。
中でもハイブリッドカーは無類の強さ
を誇り、走行距離が20万キロ走っていても普通に値段がつくとも。海外への貿易も積極的に行われていますので、かなりの高値を期待できるでしょう。
#全メーカーのコンパクトカー
国内でも海外も人気です
ということもあり、とても高値で推移しています。
#全メーカーのスポーツカー
ハイエースなどのバン、そして小さな軽トラックから大きな11tのトラックまで、働く車は輸出も盛んに行われていることから、とんでもなく高値で売れています。
20万キロの過走行や、外装の凹み、タバコの焦げ跡は当たり前。そんな
程度が悪くてもガンガン売れていく
のはこのジャンルならでは。安定の高値です。
#全メーカーのバン・トラック
以上の車種は現在、とても高値で取引されている車種です。一度価値を調べてみてから修理か乗り換えの判断をするといいですね。