ライズは2019年11月に登場した、トヨタでいちばん小さいSUVです。ダイハツが開発と生産を担当しており、ロッキーとは兄弟車にあたります。登場時は1.0Lターボだけでしたが、2021年11月の改良で2WDが1.2Lとハイブリッドに置き換わり、1.0Lターボは4WDだけに残りました。同じZという名前でも中身が三通りあるのが、この車の相場を読みにくくしています。

このページでは、2026年8月にオートオークションで落札されたライズ、合計726台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。

売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。

ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、

提示額がどこまで落札金額に近いか

を判断する目安となります。

また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。

※掲載データは2026年8月時点のものです。

年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。

年式 世代 グレード 台数 中心となる
平均走行距離
平均落札価格 価格帯
最安〜最高
残価率
令和32021年 A200系 Z 1.0Lターボ 19 3.85.1万km 199万円 147232万円 96%
令和22020年 A200系 Z 1.0Lターボ 15 5.16.6万km 159万円 91.1184万円 77%
令和12019年 A200系 Z 1.0Lターボ 3 6.77.7万km 158万円 150168万円 77%
令和52023年 A200系 Z 4WD 1.0Lターボ 5 2.53.5万km 265万円 260279万円 115%
令和42022年 A200系 Z 4WD 1.0Lターボ 4 1.71.9万km 277万円 261295万円 121%
令和32021年 A200系 Z 4WD 1.0Lターボ 6 5.27.8万km 192万円 186200万円 84%
令和22020年 A200系 Z 4WD 1.0Lターボ 8 4.76.6万km 191万円 162215万円 83%
令和12019年 A200系 Z 4WD 1.0Lターボ 6 6.78.1万km 166万円 132180万円 73%
令和72025年 A200系 Z 1.2L 4 0.60.7万km 214万円 209216万円 99%
令和62024年 A200系 Z 1.2L 3 11.2万km 207万円 181236万円 101%
令和52023年 A200系 Z 1.2L 9 2.12.6万km 202万円 173217万円 98%
令和42022年 A200系 Z 1.2L 9 2.53.7万km 204万円 166231万円 100%
令和82026年 A200系 Z ハイブリッド 3 00万km 256万円 244278万円 105%
令和52023年 A200系 Z ハイブリッド 2 44.1万km 210万円 208212万円 90%
令和42022年 A200系 Z ハイブリッド 3 5.56.2万km 200万円 183215万円 86%
令和32021年 A200系 Z ハイブリッド 2 4.54.6万km 192万円 183201万円 83%
令和32021年 A200系 G 1.0Lターボ 5 3.64.6万km 163万円 131180万円 86%
令和22020年 A200系 G 1.0Lターボ 5 4.15.9万km 150万円 136177万円 79%
令和12019年 A200系 G 1.0Lターボ 3 6.48.4万km 142万円 133150万円 75%
令和32021年 A200系 X S 1.0Lターボ 12 7.811.6万km 130万円 115146万円 74%
令和22020年 A200系 X S 1.0Lターボ 4 4.75.5万km 128万円 119141万円 74%

表の読み方

年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば令和5年式のZ(1.2L)であれば、出品43台の中央値は約24,000kmでした。

X・G・Zは1.0Lターボにも1.2Lにもハイブリッドにも設定があり、それぞれ相場が違います。そのためグレード名の後ろに、排気量とハイブリッドの別を入れています。「X S」は登場時に用意されていた、予防安全装備を標準で積んだXという意味のグレードです。

モデリスタのエアロやナビレディパッケージ、パノラミックビューモニターは販売店で付ける装備で、グレードではありません。そのため元になったX・G・Zにまとめています。

また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。

評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。

A200系ライズ
※2019.11〜現行モデル

500台84.8330万円

型式:A200A/A210A/A201A/A202A。A200Aが登場時の1.0Lターボ2WD、A210Aが1.0Lターボの4WDです。2021年11月の改良でA201Aの1.2Lガソリンと、A202Aのハイブリッドが加わりました。ハイブリッドと1.2Lは2WDだけで、4WDはいまも1.0Lターボです。

改良は2021年11月で、年の途中にあたります。年式で前期と後期を切り分けられないため、ここでは分けずに年式順で並べています。

この世代は現行モデルなので、残価率を掲載しています。グレード・排気量・駆動方式・ハイブリッドの有無ごとに、その年式当時の新車価格で計算しました。

今回の集計では500台が該当し、走行距離の中央値は4.0万kmでした。

※価格は全て税込表示です

Z 1.0Lターボ

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和3
2021年
19 3.85.1万km  147232万円 199万円 96%
令和2
2020年
15 5.16.6万km  91.1184万円 159万円 77%
令和1
2019年
3 6.77.7万km  150168万円 158万円 77%

Z 4WD 1.0Lターボ

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
1 0.50.5万km  234234万円 234万円 97%
令和6
2024年
1 0.90.9万km  230230万円 230万円 100%
令和5
2023年
5 2.53.5万km  260279万円 265万円 115%
令和4
2022年
4 1.71.9万km  261295万円 277万円 121%
令和3
2021年
6 5.27.8万km  186200万円 192万円 84%
令和2
2020年
8 4.76.6万km  162215万円 191万円 83%
令和1
2019年
6 6.78.1万km  132180万円 166万円 73%

Z 1.2L

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
4 0.60.7万km  209216万円 214万円 99%
令和6
2024年
3 11.2万km  181236万円 207万円 101%
令和5
2023年
9 2.12.6万km  173217万円 202万円 98%
令和4
2022年
9 2.53.7万km  166231万円 204万円 100%

Z ハイブリッド

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和8
2026年
3 00万km  244278万円 256万円 105%
令和7
2025年
1 0.90.9万km  244244万円 244万円 100%
令和6
2024年
1 1.11.1万km  247247万円 247万円 106%
令和5
2023年
2 44.1万km  208212万円 210万円 90%
令和4
2022年
3 5.56.2万km  183215万円 200万円 86%
令和3
2021年
2 4.54.6万km  183201万円 192万円 83%

G 1.0Lターボ

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和3
2021年
5 3.64.6万km  131180万円 163万円 86%
令和2
2020年
5 4.15.9万km  136177万円 150万円 79%
令和1
2019年
3 6.48.4万km  133150万円 142万円 75%

X S 1.0Lターボ

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和3
2021年
12 7.811.6万km  115146万円 130万円 74%
令和2
2020年
4 4.75.5万km  119141万円 128万円 74%

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
G 4WD 1.0Lターボ 27 0.821.6万km  89.9269万円 186万円
G 1.2L 26 0.58.2万km  129218万円 179万円
X 4WD 1.0Lターボ 14 0.718.2万km  110215万円 169万円
X 1.2L 14 110.5万km  138179万円 159万円
G ハイブリッド 8 0.66.7万km  123215万円 173万円
X S 4WD 1.0Lターボ 4 2.99.8万km  91.8167万円 143万円
X 1.0Lターボ 1 11.111.1万km  118118万円 118万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 令和5 Z 4WD 1.0Lターボ 0.2万km グレー 6 330万円
上位 令和7 Z 1.2L 0.7万km パール 5 209万円
中央 令和2 Z 1.0Lターボ 3.2万km パール 4.5 183万円
下位 令和3 Z 1.0Lターボ 1.3万km ブルー 3.5 158万円
最安値 令和2 Z 1.0Lターボ 32.5万km パール 3.5 84.8万円

相場の寸評

まず見るべきは、自分の車がどの動力なのかです。ハイブリッドは新車価格で同じZの1.2Lより28.9万円高く設定されていました。年式と走行距離を揃えて比べられた組み合わせは4通りあり、いずれもハイブリッドが上回っています。令和7〜8年式の20,000km未満ではハイブリッド15台が245万円、1.2L8台が211万円、令和5〜6年式の20,000km未満ではハイブリッド3台が233万円、1.2L22台が207万円、令和5〜6年式の40,000〜60,000kmではハイブリッド3台が209万円、1.2L5台が205万円、令和4年式の20,000〜40,000kmではハイブリッド7台が206万円、1.2L12台が201万円。

差は4.5万円から34.1万円まで開き、中央値は15.8万円。新車で払った差額の55%が戻っている計算になります。新しい年式ほど差が大きく、走行距離が伸びるほど縮むのがこの車の形です。ハイブリッドをお持ちなら、早めに手放す方が差額を回収しやすくなります。

駆動方式でも金額が変わります。4WDは1.0Lターボにしか設定がなく、新車価格では令和2年式のZで2WDより22.2万円高い車でした。同じ条件で比べられた7通りのうち6通りで4WDが上回り、令和2年式の20,000〜40,000kmでは4WD6台が190万円、2WD20台が169万円、令和2年式の40,000〜60,000kmでは4WD5台が197万円、2WD14台が168万円、令和2年式の60,000km以上では4WD10台が169万円、2WD31台が146万円。差の中央値は11.4万円で、新車価格の差の51%が残っています。雪の降る地域では、この1台しか選びようがないためでしょう。

グレードの並びは素直です。1.0Lターボの2WDで令和2〜3年式を距離帯ごとに並べると、40,000〜60,000kmではZが34台で186万円、Gが11台で158万円、X Sが6台で135万円、60,000km以上ではZが52台で161万円、Gが7台で141万円、X Sが21台で128万円。新車価格の差はZとGで16.5万円、GとX Sで15.0万円でしたから、Zの上乗せは中古でもほぼそのまま残っていることになります。装備の差が金額に出やすい車です。

走行距離も効きます。1.0LターボのZを令和2〜3年式に揃えて並べると、30,000km未満が189万円、30,000〜50,000kmが185万円、50,000〜70,000kmが176万円、70,000〜100,000kmが163万円、100,000km以上が139万円。30,000km未満と100,000km以上では49.5万円、率にして26%の差がつきました。100,000km以上に当たるのは10台だけで、この年式ではまだ多走行の個体が少数派です。

残価率は動力によってまったく違います。1.2LのZは令和7年式が214万円で99%、令和6年式が207万円で101%、令和5年式が202万円で98%、令和4年式が204万円で100%。令和4年式まで遡っても98%を下回らず、新車価格とほぼ並んだままです。ただし今回の落札台数は令和7年式が4台、令和6年式が3台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。

一方で1.0LターボのZは令和3年式が199万円で96%、令和2年式が159万円で77%、令和1年式が158万円で77%。令和3年式の96%から令和2年式では77%まで落ちています。同じ車名でも、いま新車で買える動力かどうかで支えられ方が変わるようです。ただし今回の落札台数は令和1年式が3台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。

出品時点の評価が「新車同様」だった車が130台ありました。そのうちZのハイブリッドが108台で243万円から333万円、平均278万円。1.0Lターボの4WDのZが21台で233万円から272万円、平均253万円でした。令和8年式の新車価格はZのハイブリッドが244.2万円、4WDのZが241.3万円ですから、どちらも登録済み未使用車が新車価格を超えて落札されたことになります。

この世代の500台は84.8万円から330万円に広がり、平均は185万円。同じ「ライズのZ」でも、1.0Lターボの多走行とハイブリッドの低走行では別の車です。査定額を見るときは、まず自分の車がどれにあたるかを確かめてください。

*

修復歴があるといくら下がるか

81台A200系で21%安い

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ726台のうち、81台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。

突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。

世代 照合できた台数 下落幅の分布
最小〜最大
下落幅
中央値
むしろ高かった
個体
A200系 35 -1648% 21% 安い 2台

同じ条件の車を並べると

走行距離の少ない組み合わせから順に載せています。修復歴なしの側は、同じ年式・同じグレード・近い走行距離という条件の中で、もっとも評価点の高い個体を選びました。

世代 年式 グレード 走行 評価 落札価格
A200系 修復歴なし 令和2 Z 1.0Lターボ 1.5万km 5 176万円
A200系 修復歴あり 令和2 Z 1.0Lターボ 1.1万km 修復有 131万円 △45.0万円26%
A200系 修復歴なし 令和3 Z 1.0Lターボ 1.7万km 5 220万円
A200系 修復歴あり 令和3 Z 1.0Lターボ 2.1万km 修復有 168万円 △51.7万円24%

A200系では中央値で21%下がります。35台を照合した結果です。修復歴なしの側が175万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと36.0万円の開きになるようです。

ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。

修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。

相場を知ったうえで査定に出す

ライズは世代が1つしかありませんが、年式と走行距離で相場ははっきり分かれます。同じX・G・Zでも1.0Lターボか1.2Lかハイブリッドかで相場が違い、そこを取り違えると数十万円ずれます。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。

この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。

*