GRカローラは、2022年12月に売り出されたトヨタのスポーツモデルです。カローラスポーツの車体に、GRヤリスと同じ1.6Lの3気筒ターボと四輪駆動を積んでいます。日本では受注を抽選で受け付ける形が続いてきた車で、欲しいときにすぐ買えるものではありません。中古の出品が少ないのもそのためで、同じカローラの名を持つ車とはまったく別の相場を作っています。

このページでは、2026年7月にオートオークションで落札されたGRカローラ、合計5台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。1か月あたりの出品が少ないため、12週分をまとめています。カローラ、カローラスポーツ、カローラツーリングは別のページです。それでも集まったのは数台ですので、金額は幅を持ってご覧ください。

売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。

ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、

提示額がどこまで落札金額に近いか

を判断する目安となります。

また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。

※掲載データは2026年7月時点のものです。

年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。

年式 世代 グレード 台数 中心となる
平均走行距離
平均落札価格 価格帯
最安〜最高
残価率
令和72025年 初代 RZ 4WD 6MT 1 0.80.8万km 546万円 546546万円 96%
令和62024年 初代 RZ 4WD 6MT 2 0.81.9万km 457万円 454460万円 87%
令和72025年 初代 RZ 4WD AT 1 0.30.3万km 563万円 563563万円 94%

表の読み方

年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば令和6年式の6MTであれば、出品2台の走行距離の中央値は約13,000kmでした。

グレード名の末尾の「6MT」「AT」はミッションの違いです。2025年3月の改良で8速ATが加わり、同じRZでも新車価格が30万円違うため、行を分けています。

掲載基準の幅は、この車種だけ広げています。令和6年式の出品が2台しかなく、走行距離が0.8万kmと1.9万kmに離れているため、いつもどおりの上下20%では2台とも表から外れてしまうためです。

今回集まった5台のうち1台は評価点Sの登録済未使用車です。状態が良すぎてふつうの相場から外れるため、表には入れていません。

また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下50%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば25,000〜75,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。

評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。

初代GRカローラ
※2022.12〜

4台454563万円

型式:GZEA14H。1.6Lの3気筒ターボと四輪駆動で、GRカローラ専用の型式です。ふつうのカローラやカローラスポーツは混ざりません。

2025年3月の改良で8速ATが加わりました。改良は年の途中のため、前期と後期には分けず年式順に並べています。

その年式当時の新車価格が1つに決まるため、残価率を載せています。

今回の集計では4台が該当し、走行距離の中央値は0.8万kmでした。金額は454万円から563万円、平均506万円という水準にあります。

※価格は全て税込表示です

RZ 4WD 6MT

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
1 0.80.8万km  546546万円 546万円 96%
令和6
2024年
2 0.81.9万km  454460万円 457万円 87%

RZ 4WD AT

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
1 0.30.3万km  563563万円 563万円 94%

相場の寸評

この車でまず目を引くのは、残価率の高さです。6MTは令和7年式が96%、令和6年式が87%。8速ATの令和7年式も94%でした。新車568万円の6MTが、1年落ちで546万円で落札されている計算になります。抽選に当たらないと新車が買えない状態が続いているため、中古に回ってきた個体へ新車に近い額が付いています。ただし今回の落札台数は令和7年式が1台、令和6年式が2台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。

年式の差は、新車価格の差より大きく出ました。6MTは令和7年式が1台で546万円、令和6年式が2台で457万円で、その差は88.7万円です。同じ6MTの新車価格は令和7年式が568万円、令和6年式が525万円ですから、新車では43.0万円しか違いません。今回は落札台数が少ないので明言はできませんが、1年の差が新車の値上げ幅よりも大きく効いていることになります。

令和7年式では、6MTと8速ATが1台ずつ出品されました。8速ATが563万円、6MTが546万円で、その差は17.5万円。新車価格の差30万円のうち、58%が中古にも残った形です。ただし8速ATの走行距離は0.3万kmで、6MTの0.8万kmとは条件が揃っていません。どちらも1台ずつですので、ミッションで金額が決まると言い切れる段階ではありません。

走行距離のほうは、まだ相場を動かしていません。令和6年式の6MT2台は、0.8万kmが460万円、1.9万kmが454万円。1.1万km走っていても6.6万円、割合にすると1.4%の違いしかありません。今回の4台は走行距離の中央値が0.8万kmで、どれもほとんど走っていない個体ばかりです。この段階では、距離より年式とミッションの方が金額を決めています。

今回の5台のうち修復歴ありは0台でした。この世代の落札額は454万円から563万円まで開いています。手に入れにくい車ですから、扱った経験のあるお店とそうでないお店で査定額の読みは大きく変わるでしょう。相場を知らずに1社だけの提示で決めると、新車価格に近い価値を取りこぼすおそれがあります。

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修復歴があるといくら下がるか

0台

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ5台のうち、修復歴ありは1台もありませんでした。そのため、この車種については修復歴でいくら下がるかを出せていません。出品そのものが少ない車種ですので、データが揃いしだい掲載いたします。

修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。

相場を知ったうえで査定に出す

GRカローラは世代が1つしかありませんが、年式とミッションで金額ははっきり分かれます。走行距離はまだ相場を動かすほど伸びておらず、8速ATと6MTの違いの方が大きく出ていました。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。

この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。

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