背の高い軽自動車に、デリカD:5そっくりの顔と張り出したタイヤまわりを与えた三菱のデリカミニ。2023年5月にeKクロススペースの後継として登場しました。動力は自然吸気のGとターボのTの2本立てで、四輪駆動には専用の足まわりとヒルディセントコントロールが付きます。2025年10月には2代目へ切り替わりました。

このページでは、2026年8月にオートオークションで落札されたデリカミニ、合計184台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。土台を共有するeKスペース、顔つきのもとになったデリカD:5は別のページにまとめています。

売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。

ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、

提示額がどこまで落札金額に近いか

を判断する目安となります。

また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。

※掲載データは2026年8月時点のものです。

年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。

年式 世代 グレード 台数 中心となる
平均走行距離
平均落札価格 価格帯
最安〜最高
残価率
令和72025年 初代 T プレミアム 4WD 2 0.50.5万km 196万円 189204万円 86%
令和62024年 初代 T プレミアム 4WD 11 1.11.4万km 188万円 182193万円 83%
令和52023年 初代 T プレミアム 4WD 4 2.42.8万km 169万円 162182万円 76%
令和72025年 初代 T プレミアム 4 00万km 156万円 147164万円 74%
令和62024年 初代 T プレミアム 3 0.91.2万km 165万円 144176万円 78%
令和52023年 初代 T プレミアム 2 2.32.3万km 164万円 151176万円 79%
令和62024年 初代 G プレミアム 3 2.93.8万km 156万円 146166万円 77%
令和52023年 初代 G プレミアム 2 1.92.1万km 165万円 153177万円 83%
令和72025年 初代 G プレミアム リミテッドエディション 3 0.20.2万km 190万円 187196万円 95%
令和72025年 初代 T プレミアム リミテッドエディション 2 0.20.2万km 198万円 195200万円 95%

表の読み方

年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば令和6年式のTプレミアム(4WD)であれば、出品23台の中央値は約13,000kmでした。

グレードの頭にあるGとTが動力を表します。Gが自然吸気、Tがターボです。その後ろに付く「プレミアム」は装備の上級版、「リミテッドエディション」は2025年6月の特別仕様車を指します。

デリマルパッケージは2代目に用意された装備一式で、新車価格で52万円ほど上乗せされます。素のプレミアムとは別の車として扱う必要があるため、グレード名を分けたまま掲載しています。

また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。

評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。

2代目デリカミニ
※2025.10〜現行モデル

3台210261万円

型式:BA1A/BA2A/BA5A/BA6A。BA1AとBA2Aが前輪駆動、BA5AとBA6Aが四輪駆動です。自然吸気のGとターボのTという分け方は初代から変わっていません。

2025年10月の発売から日が浅く、今回の集計で該当したのは9台。そのうち6台は出品時の評価が「新車同様」でした。

台数が少ないため、ここでは相場の形ではなく実際の落札額をそのまま載せています。

※価格は全て税込表示です

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
T プレミアム デリマルパッケージ 4WD 2 0.10.1万km  258261万円 259万円
T プレミアム 4WD 1 00万km  210210万円 210万円

相場の寸評

走行距離のある3台は210万円から261万円に収まりました。いずれも初度登録からほとんど走っていない車です。その年式の新車価格に対する割合は89%から101%の範囲に入りました。

登録しただけで手放された「新車同様」の6台も同じ帯にあり、発売から日の浅い今は、ほぼ新車のまま流れてきた車が新車価格に近い額で落札されている状態です。この世代をお持ちなら、いま出せば払った額の大半が戻る位置にあります。

ただし台数が少ないぶん、1台ごとの装備や色で金額が動きやすい時期でもあるでしょう。下の初代の表と合わせて、走行距離ごとの下がり方を見ておいてください。

*

初代デリカミニ
※2023.5〜2025.10

158台117209万円

型式:B34A/B35A/B37A/B38A。B34AとB35Aが前輪駆動、B37AとB38Aが四輪駆動です。2025年6月には特別仕様車のリミテッドエディションが加わりました。

2023年5月の発売から2年半で世代交代したため、出品されている車はどれも新しく、走行距離も伸びていません。ここでは駆動方式・動力・走行距離の3つで見ていきます。

この世代は2025年10月まで新車で買えたので、残価率を掲載しています。グレードと駆動方式ごとに、その年式当時の新車価格で計算しました。

今回の集計では158台が該当し、走行距離の中央値は11,000kmでした。

※価格は全て税込表示です

T プレミアム 4WD

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
2 0.50.5万km  189204万円 196万円 86%
令和6
2024年
11 1.11.4万km  182193万円 188万円 83%
令和5
2023年
4 2.42.8万km  162182万円 169万円 76%

T プレミアム

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
4 00万km  147164万円 156万円 74%
令和6
2024年
3 0.91.2万km  144176万円 165万円 78%
令和5
2023年
2 2.32.3万km  151176万円 164万円 79%

G プレミアム

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
1 0.40.4万km  182182万円 182万円 90%
令和6
2024年
3 2.93.8万km  146166万円 156万円 77%
令和5
2023年
2 1.92.1万km  153177万円 165万円 83%

G プレミアム リミテッドエディション

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
3 0.20.2万km  187196万円 190万円 95%

T プレミアム リミテッドエディション

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
2 0.20.2万km  195200万円 198万円 95%

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
G 7 0.12.9万km  117173万円 142万円
G プレミアム 4WD 7 0.22.3万km  179199万円 185万円
G 4WD 5 01.8万km  149179万円 165万円
T 4WD 5 0.20.7万km  166183万円 174万円
G プレミアム リミテッドエディション 4WD 4 0.10.3万km  194204万円 199万円
T 3 0.62.6万km  146165万円 158万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 令和7 T プレミアム リミテッドエディション 4WD 0.1万km その他 6.0 209万円
上位 令和7 T プレミアム 4WD 0.5万km パール 5.0 189万円
中央 令和7 G 4WD 0万km パール 6.0 179万円
下位 令和5 T 2.5万km グレー 4.5 163万円
最安値 令和5 G 1.6万km レッド 3.5 117万円

相場の寸評

この車でいちばん金額を動かすのは駆動方式です。四輪駆動は新車価格でも令和6年式のTプレミアムで前輪駆動より16.4万円高い車で、その差が中古でもほぼそのまま残っています。年式と走行距離を揃えて比べられた組み合わせは5通りあり、5通りすべてで四輪駆動が上回りました。令和7年式の10,000km未満では4WD3台が201万円、2WD4台が156万円、令和6年式の10,000km未満では4WD3台が187万円、2WD4台が182万円、令和6年式の10,000〜20,000kmでは4WD14台が189万円、2WD4台が155万円、令和5年式の10,000〜20,000kmでは4WD7台が184万円、2WD5台が170万円。

差は4.9万円から44.7万円まで開き、中央値は14.3万円。新車価格の差16.4万円に対して87%にあたります。四輪駆動には専用の足まわりが与えられていて、この車を選ぶ理由そのものになっています。お持ちの車が四輪駆動なら、査定でそこを申告し忘れないでください。

一方で、ターボと自然吸気の差は駆動方式ほど大きくありません。プレミアムどうしを年式・駆動方式・走行距離を揃えて比べると、3通りのうちターボが上回ったのは2通りでした。令和7年式の10,000km未満ではT4台が156万円、G6台が178万円、令和6年式の10,000km未満ではT4台が182万円、G5台が179万円、令和6年式の10,000〜20,000kmではT14台が189万円、G3台が182万円。新車価格の差は令和6年式で8.9万円ありますが、中古ではそこまで開かず、条件によっては自然吸気の方が高く落ちています。この車を探している人が、速さより見た目と装備を見ているためでしょう。

走行距離の効き方はまだ緩やかです。Tプレミアムの四輪駆動を令和5〜6年式に揃えて並べると、10,000km未満が185万円、10,000〜20,000kmが187万円、20,000〜30,000kmが175万円、30,000〜50,000kmが176万円、50,000km以上が147万円。30,000kmまではほとんど動かず、50,000km以上で37.4万円、率にして20%落ちました。発売から日が浅く、まだ多く走った車そのものが少ない段階です。

残価率はどのグレードも高い位置にあります。Tプレミアムの四輪駆動は令和7年式が196万円で86%、令和6年式が188万円で83%、令和5年式が169万円で76%。前輪駆動のTプレミアムは令和7年式が156万円で74%、令和6年式が165万円で78%、令和5年式が164万円で79%。いちばん古い令和5年式でも74%を下回りませんでした。ただし今回の落札台数は令和7年式が2台、令和5年式が4台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。

出品時点の評価が「新車同様」だった車が6台ありました。165万円から215万円で、いずれも令和7年式です。うち5台が2025年6月の特別仕様車リミテッドエディションで、世代交代の前に登録だけされた車がまとまって流れてきたことが読み取れます。

この世代の158台は117万円から209万円に広がり、平均は176万円。同じ「デリカミニのTプレミアム」でも、前輪駆動と四輪駆動では別の値段が付きます。査定額を見るときは、まず自分の車がどちらなのかを確かめてください。

*

修復歴があるといくら下がるか

6台

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ184台のうち、6台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。

突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。

世代 照合できた台数 下落幅の分布
最小〜最大
下落幅
中央値
むしろ高かった
個体
2代目 0 照合できる修復歴車がなく判定できず
初代 2 照合できる修復歴車がなく判定できず

※2代目・初代はそもそもの台数が少ないため、参考にならないことご容赦下さいませ。

ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。

修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。

相場を知ったうえで査定に出す

デリカミニは前輪駆動か四輪駆動かで相場がはっきり分かれます。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。

この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。

デリカミニと比べられることの多い車種です。同じ日に何社かへ査定してもらうときは、この並びも見てから話をすると相場の感覚がつかみやすくなります。

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