オルタネーターが故障してしまった場合、エンジン始動後にバッテリーの警告ランプが点灯します。他にはランプは点かないけれど、異音が聞こえてくるケースもあります。

オルタネーターの価格的には?

一番安心できるのは新品オルタネーターへの交換です。メーカーごとに保証期間があります。

国産車のオルタネーター価格

国産車の場合、部品代金は5万~10万円くらいでしょう。価格の幅は車種、オルタネーターの容量などにより違いがあります。

参考例として、トヨタハイエース用のオルタネーターの新品価格は、130A容量のもので税込み124,200円です。新品になるとかなり高額になるのがわかります。

輸入車のオルタネーター価格

輸入車の場合は、国産車の2倍くらいは覚悟しておいた方がいいでしょう。高額になる理由は、海外から部品を仕入れるということと、部品の仕組みが国産車より複雑になっていることが多いためです。

理由としては、オルタネーター内部にコンピューターがついていて、車両側のコンピューターと通信して発電制御をする仕組みになっているものなど、どうしても普通のオルタネーターよりもコストがかかってしまっていることなどが挙げられます。

メルセデスの120A容量のもので約20万円以上と、前述のトヨタ用と比較して約2倍。輸入車というだけでとんでもなく恐ろしい金額になってしまうのですね。

リビルド品などで格安にあげる!

コストを抑える方法にリビルト品があります。

古いものや壊れたオルタネーターを新品再生し、再販しているものをリビルド品といいます。

価格は新品の1/3から1/2程度とかなり安く、お財布に優しいのがリビルドの魅力。そしてきちんと6ヶ月程度の保証期間が設けられています。

参考比較として前述のハイエース用のリビルト品であれば3~4万円前後、ベンツ用でも6~8万円前後と、かなりリーズナブルになります。

中古品には気をつけて

最も安上がりである一方、品質が低いのが中古パーツ。経年変化部品をそのまま使うため、新品と比べて1/10くらいの価格で手に入りますが、故障のリスクも高いです。

当たり前ですが保証期間もありません。

オルタネーターの交換工賃

高性能な車両になればなるほど、工賃が高くなる傾向にあります。それは、エンジンが大きく装置が複雑化し、作業にかかる時間が長くなる場合が多いからです。

ですがせいぜい、ハイエースの場合であれば約1万円前後で、メルセデスの場合であっても3万円前後での交換工賃です。リビルド品(外側は中古・中身は新品)などをヤフオクなどで探して、工場に持ち込み依頼するのが一番お安く上がるのではないでしょうか。

→ヤフオクでリビルドを探してみる

特に知り合いの修理工場がないよと言われる方は、ディーラーでも持ち込み修理は可能。まずはディーラーや町工場などにオルタネーターの持ち込み交換はいくらかを聞いてみましょう。

お近くのディーラーはこちら

修理を格安依頼したい

自宅近くの町工場で見積り依頼するなら、こちらで詳しく解説しています。
→お近くの修理(整備)工場を探す

オルタネーターの修理をする前に

実際に修理をしようと判断する前に、車の価値を確認してみるようにしましょう。

 

修理をした方が良かった、逆に修理をせずに乗り換えた方が良かったと判断するには、まず現状での愛車の価値を知らなくてはなりません。

例えば30万円ほどの価値の車に、ウン万円以上かけて修理をするのは、決して賢い選択であるとは言えません。そんな場合は乗り換えされる方が賢明な判断とも言えるでしょう。

また、50万円や100万円といった価値がある場合なら、いっそのこと修理をせずに中古車などに乗り換えてしまった方が、結果的にお金がかからなくて済んだというケースもあります。

決して乗り換えを勧めているわけでもなく、また修理を勧めているわけでもなく、事前に知っておくべきなのは、

  • 愛車の正しい価値
  • 正確な修理の見積もり

この2点で、修理するか乗り換えてしまうかの判断をするためにも、必要なことではないでしょうか?

引用:ズバット車買取比較

こちらから入力することで、かんたんに概算価格が無料で調べられます。

取り急ぎ乗り換えるわけではなく、まずは相場を知っておきたいのであれば、「査定額の結果によって考える」を選択すればOK。納得できなければムリに売る必要はないので、気軽に入力してみましょう。

お客様の愛車の概算価格は…
¥780,000~¥880,000


こうして画面に表示されるのでかなり便利。しかも夜中でも早朝でも、時間を気にせず確認できるのがありがたい。

まずは価値を調べてみませんか?

入力=売却ではありません

ここでの入力は、まず今のお車の価値を調べることであって、売却の契約ではありません。価値を知ることで、乗り換えるべきか修理すべきか判断することができるのです。

思った以上の値段が付けば売却を選択し、次の車を探す。中古車ならうまく「ズボ替え」といって、売った金額で追い金なく次の車が買えることもあります。

もちろん業者側も

「車なんて高いものはすぐに売ってはくれない」

と思っていますから、修理か乗り換えを判断するためにも、気軽に入力してみると良いでしょう。

なぜ日本の車は高く売れるの?

もし、売ると判断されたとき、もしくは売ろうかなと思われたときは、

日本で使われた車は高く売れるかも

と思っておいて下さい。

その理由はこちら。

日本の車は世界レベルで見てもとても性能が良く、こうして水没した車両でも売れていくのだとか。

だから少々どこかが故障していたり、走行距離が走っているくらいでは、全然気にせずに売られていくということなのでしょう。

しかも国産車だけの限定ではありません。「日本人が使っていた車」というのが1つのブランドになっているのは、我々日本人は日頃から車を大切にしているから。

なかには例外もある場合もありますが、あなたの愛車。一度価格を調べてみるだけでも、値段が期待できそうですよね。

 

そして今、高く売れる車とは?

今現在、高く売れる車種とは何か。

車の価値を調べようと思われた方は、それが一番気になられたのではないでしょうか。

では以下をご覧下さい。

トヨタの車
トヨタの車が高い理由

まずはトヨタ。このメーカーの車であれば、まず高値で売れること間違いなしです。

トヨタのほぼ全車種が海外へ輸出

されていき、主にロシアや東南アジアを中心に、後進国などにどんどん流れていきます。

理由はやはり世界のトヨタというネームブランドと耐久性。ランドクルーザーやハイエースなどは100万キロ走ってもまだまだ走るという耐久性から、全世界のユーザーに支持されています。

軽自動車

すべての軽自動車が売れる
軽自動車なら全般に高値で売れます。この軽自動車は貿易にはほとんど出ることはなく、大抵は

国内リユースのため高値

で売れます。今流行りのトールワゴンタイプのものはもちろん、営業車で使うようなバンタイプのものやトラックに至るまで、すべて高値で売れると思ってもらって大丈夫です。

コンパクトカー

1500CC未満のコンパクト
経済性を求めるユーザーが多いので、この1500cc未満のコンパクトクラスは根強い人気を保っています。

中でもハイブリッドカーは無類の強さ

を誇り、走行距離が20万キロ走っていても普通に値段がつくとも。海外への貿易も積極的に行われていますので、かなりの高値を期待できるでしょう。

ミニバン

国内でも海外も人気です

国内では人気のミニバン。最近では後進国でも広さとゆとりを兼ね備えたミニバンクラスが人気となってきました。
特に排気量が2500cc未満
ミニバンは国内外問わず大人気。維持費も安く、レギュラーガソリン仕様が多いので、再販するにはとても高値のつく車種であると言えますね。
スポーツカー
頭文字Dなどの影響で
人気漫画頭文字Dの影響や、車に楽しさを求めるユーザー層から熱い支持を得て、特にマニュアルトランスミッション(MT)の人気がすごく、かなりの高値を推移しています。
軽自動車のターボのホットモデル、シビックやインテグラなどのライトウェイトスポーツや、シルビアやロードスターなどのFRスポーツ、その他ハンドリングマシンのRX-7など、挙げればキリがないくらい
ホットなスポーツカーはタマ不足
ということもあり、とても高値で推移しています。
バンやトラック
働く車は高く売れる!

ハイエースなどのバン、そして小さな軽トラックから大きな11tのトラックまで、働く車は輸出も盛んに行われていることから、とんでもなく高値で売れています。

20万キロの過走行や、外装の凹み、タバコの焦げ跡は当たり前。そんな

程度が悪くてもガンガン売れていく

のはこのジャンルならでは。安定の高値です。

以上の車種は現在、とても高値で取引されている車種です。

基本的には

輸出される車両は高く売れる

と覚えておくと良いでしょう。

高い価値があると、その分選択肢も増えるというものですね。

 

そもそもオルターネーターとはなんだ?

オルタネーターは発電機のこと。バッテリーの消耗を抑え、エンジンの始動から灯火類の点灯、ラジオやカーナビの使用、シガーソケットから携帯電話の充電、エアコンなど快適装置のスイッチングなど様々な電気装置が安定して活用できるように電力を供給しています。

自動車にはバッテリーが必要不可欠です。バイク用で6V、4輪自動車用で12V、トラックなど大きな自動車は12vバッテリーを直列に接続して24Vで使用したりしています。また乾電池と同様に容量があり、充電しないで使い続けると電池切れを起こしてしまいます。これでは長距離や度重なる移動に自動車を使うことが出来なくなってしまいます。このためバッテリーの充電や、電気の使用状況により不足する電力を補うためにオルタネーターが備え付けられているのです。

オルタネーターの発電の仕組み

オルタネーターはエンジンに組み付けられ、運転中に補器類駆動ベルトを介して、エンジン・クランクプーリーにより駆動されることで発電します。ただし、エンジンの負担を抑えるため、アイドリング時の発電はそれほど高くありません。走行中のエンジン回転が最も効率よく発電される仕組みとなっています。

別名ダイナモともいう

ダイナモとは発電機のことを指し、オルタネーターと同義です。機械で得られる運動エネルギーを電気エネルギーに変換する回転電機で、直流機と交流機があり、いずれもバッテリーの充電用とします。別名ジェネレーターで、特に交流機をオルタネーターと呼び、直流機をダイナモと呼んでいます。

自動車の電気は直流電源を使っています。オルタネーターで発電された交流電流も、バッテリーや各装置へ電力供給する段階で直流に整流されて供給される仕組みとなっています。

交流から直流の変換をしている

オルタネーターで発電される電力は交流です。一方で、バッテリーから生じる電力は直流となるため、交流から直流に変換する必要があります。

交流は時間が経過する事によって電力が変動し、負の電圧となって逆流する時があるので、ダイオードを使って、電流が逆流しないようにします。

また、回転数によっても電圧が変動するので、電気の逆流を防止しただけでは過充電になって、バッテリーが壊れてしまうかもしれません。そのため、ICレギュレーターで充電する電圧を一定にしているのです。

オルタネーターを点検する方法は

オルタネーターとバッテリーの電圧は異なり、普通のバッテリーチェッカーでは、上手く点検を行う事が出来ません。そこで、オルタネーターを点検する方法について説明してきます。

オルタネーターチェッカー

一般的なオルタネーターチェッカーは、赤色・黄色・緑色のLEDランプが付いていて、ランプの横に具体的な電圧や状態が書かれています。

オルタネーターチェッカーの種類としては、バッテリー直結タイプとシガーソケットタイプの二種類に分けられ、アマゾンなどで1,000円前後で購入できます。

オルタネーター電圧の測定方法

オルタネーターチェッカーの使い方は、バッテリーのプラスとマイナスにつないで、エンジンキーを回すと測定することが出来ます。ただし、エンジンキーの位置がACCオンの状態では測定できませんので注意しましょう。

また測定した時に上部のランプが付いていれば、バッテリーの充電が出来ています。ただし、エンジンをかけても上部のランプが点灯しなかったり、最上部にある赤ランプまで付いた場合は故障の可能性が高いので、修理や交換を検討しましょう。

オルターネーターの寿命は?

一概に決定づけられる理由はありませんが、10年あるいは10万キロが1つの節目とされています。もちろん機械モノですので、運悪く3年未満で故障するケースもあります。これを一般的に「当たりはずれ」と言いますが、使用環境で寿命を左右することがあります。一般的にシビアコンディションという使用条件ですが、極端な過走行やその逆の少走行でもこれに該当します。

さらには山道仕様で負担が大きかったり、塩分を多く含んだ空気の海辺での使用が多かったりすると、同じようにシビアコンディションとなり、寿命がどんどん短くなってしまう傾向にあるようです。

新車時からは基本3年保証

国産車の場合、メーカーにもよりますが、3年もしくは5万キロの場合と、5年もしくは10万キロのケースがあります。大抵は3年保証となっていますが、所有されている自動車整備手帳でご確認下さい。

輸入車の場合は新車から3年間で、距離は無制限とされることが多いようです。また延長保証に加入していれば、その分だけ長く保証されます。

注意点として中古車の場合、国産・輸入問わず基本的には保証を継承していないと保証修理が受けられませんのでご注意ください。

車検時にはノーチェック

法廷定期点検の点検項目ではオルタネーターの点検時期が定められていません。したがって、サービス工場の点検方針に左右されます。

自家用乗用車の点検サイクルは12か月点検と24か月点検があり、法律で点検項目が決められていますが、その中でオルタネーターに関する点検項目はありません。自動車の電源に関する点検項目は「バッテリーの端子のゆるみや腐食」と「電気配線の接続部の緩み損傷」程度です。したがって、オルタネーター単体の点検はサービス工場が任意で行っていると解釈しましょう。

入庫時の問診やエンジン始動性に問題がなければオルタネーターは現状問題なしと判断され、車検整備時には見ない工場も中にはありますから、車検後すぐにオルタネーターが壊れたからと言って、修理工場のせいにはしないように注意が必要です。

オルタネーターから異音!修理はできる?

オルタネーターを構成するどの部品から異音が出ているかで、修理内容は異なります。

ウィーンとかウェーンとかのうなり音

まず考えられるのがベアリングの消耗によるうなり音です。プーリーのベアリングが消耗しガタが出始めると回転中にうなり音が発生します。オルタネーターのプーリーは単体で交換できるものがあるため、修理費用は安く上がります。

ベアリングの部品費用は5,000~1万円前後で、工賃は5,000円前後とされていますが、オルタネーターを取り外す工賃も別途かかってきますので注意が必要です。

オルタネーターからキュルキュルと音がする場合

キュルキュルと音がする場合については、オルタネーターのベルト部分に異常があり、ベルトの張力が適切でない場合と、ベルトが破損している場合の2つに分けられます。ベルトのテンションが適切でない場合は張れば済みますが、破損している場合はベルトを交換しましょう。

オーバーホールってできるのか?

昔は整備工場でもオーバーホールをしていましたが、現代の修理方法はアッセンブリー交換です。コンピューターを内蔵しているオルタネーターなど、仕組みが複雑になってきているため、オーバーホールを自社で行う整備工場はほとんどないと理解しておきましょう。

また、オーバーホールをしてくれても、結局はアッセンブリー交換と同じだけの費用を請求されますので、無理にオーバーホールをする必要はないのではないでしょうか。

オルタネーターが弱いとヘッドライトでわかる

オルタネーターのチェックの方法として、ヘッドライトオルタネーターの発電がよくないと、バッテリーの電圧に依存しがちになります。すると、夜間の走行において電源不足になることがあります。特に灯火類は電力の影響を受けやすいため、オルタネーターのコンディションのバロメーターとして判断することができます。

ヘッドライトが常時暗くなったり、エンジン負荷状態によって暗くなったりすれば要注意。さらにはラジオにノイズが入ったりすることでもわかることもあります。

ですがオルタネーターが良好でも、古く消耗しきったバッテリーが原因で同様の症状が出ることがありますので、いずれにしてもなにかおかしいと思われた場合は、早めに整備工場での点検を受けるようにするべきです。

オルタネーターのオーバーホール修理や交換費用は?

オルタネーターが故障した場合には、中の部品を交換して修理をします。

分解して故障箇所をつきとめ、部品を交換しなければなりません。純正部品を扱うお店や、モノタロウやアマゾン等のネット通販でも部品は取り寄せできますが、よほどの知識がない場合には以下のように交換してしまう方が良いでしょう。

新品に交換

新品のオルタネーターに交換するなら、一般的な車種でも修理費用が5万円~10万円と高価です。また、古い車種の自動車部品は廃版となっていることも多く、新品交換はあまりおすすめできません。

リビルト品に交換

リビルド品とは、壊れたオルタネーターの中身を全て新品交換したもので、新品同様の性能を発揮します。新品に比べて値段も2~5万円とかなり安くなるため、確実に修理して安くあげたいという方にはおすすめの選択肢です。

ベルトの交換について

オルタネーターのベルトが破損した場合は、少し整備できる人でなら比較的容易にできる修理です。

修理費用はベルト代であれば1,000円から高くても数千円程度。ただし、1本のベルトで全ての補機を動かす車種では、1万円を超えるベルト代がかかる場合もあります。

そして整備工場に交換を依頼するには、もちろん車種にもよりますが、2,000~1万円程度の工賃が必要となります。

軽自動車と普通車で金額は変わる?

軽自動車は、普通自動車よりもエンジンの出力が小さい分、オルタネーターも小さくなるので、部品にかかる費用に関しては安くなるのが一般的です。またベルトに関しても、数百円で購入できることも。

ですが工賃に関しては、軽自動車でも作業時間がそれ程変わらない、また逆に狭いエンジンルームによって時間がかかる場合もあるため、車種によっては普通車よりも高くなることも。軽自動車だから安く修理できるわけではないと覚えておくようにしましょう。