キャロルは、1989年から2022年1月まで売られていたマツダの軽自動車です。1998年からはスズキのアルトに名前を付け替えて売っていた車で、中身はアルトと同じものです。2012年11月から2014年12月には、燃費を詰めた「キャロルエコ」も並んで売られていました。このページでは、出品の多いHB36S系(2015年1月〜2022年1月)、HB25S系(2009年12月〜2015年1月)、HB24S系(2004年9月〜2009年12月)を扱っています。

このページでは、2026年8月にオートオークションで落札されたキャロル、合計369台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。キャロルエコ(HB35S)は同じ車体のエコ仕様なので、HB25S系の表に「ECO-L」「ECO-X」として入れました。中身の同じスズキ アルトは車名が違うため、アルトの買取相場が別のページです。2022年1月からの現行型(HB37S/HB97S)は今回の出品が13台と少ないため、掲載していません。

売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。

ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、

提示額がどこまで落札金額に近いか

を判断する目安となります。

また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。

※掲載データは2026年8月時点のものです。

年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。なお2世代前より古いモデルは、いちばん新しい年式といちばん古い年式だけを載せています。

年式 世代 グレード 台数 中心となる
平均走行距離
平均落札価格 価格帯
最安〜最高
残価率
令和32021年 HB36S系 GL 3 6.48.1万km 18.8万円 15.520.7万円 19%
令和22020年 HB36S系 GL 2 7.49.6万km 23.6万円 17.130.2万円 24%
平成292017年 HB36S系 GL 7 3.64.6万km 17.1万円 9.723.8万円 19%
平成282016年 HB36S系 GL 4 4.55.7万km 16.1万円 8.622.8万円 18%
平成272015年 HB36S系 GL 4 5.77万km 11.6万円 7.314.5万円 13%
令和32021年 HB36S系 GS 3 2.72.9万km 47.6万円 44.452.8万円 43%
平成292017年 HB36S系 GS 4 10.812.8万km 11.4万円 8.016.1万円 11%
平成282016年 HB36S系 GS 2 5.16.2万km 16.6万円 11.821.3万円 16%
平成272015年 HB36S系 GS 5 6.69.1万km 17.6万円 10.827.5万円 17%
平成262014年 HB25S系 GS 2 3.53.5万km 15.1万円 5.424.8万円
平成252013年 HB25S系 GS 6 56.1万km 7.3万円 4.616.2万円
平成242012年 HB25S系 GS 5 6.57.4万km 7.6万円 6.09.0万円
平成232011年 HB25S系 GS 9 7.210.6万km 4.7万円 2.06.5万円
平成222010年 HB25S系 GS 2 8.710.1万km 3.8万円 2.55.1万円
平成262014年 HB25S系 ECO-L 6 7.49.3万km 7.2万円 5.411.6万円
平成262014年 HB25S系 ECO-X 5 9.110.7万km 7.4万円 3.79.9万円
平成252013年 HB25S系 ECO-X 4 4.96.1万km 9.7万円 5.815.0万円
平成242012年 HB25S系 XS 2 10.512.1万km 5.4万円 5.15.7万円
平成232011年 HB25S系 XS 3 8.510.7万km 4.2万円 3.05.7万円
平成212009年 HB24S系 GII 3 910.4万km 4.8万円 3.55.9万円
平成192007年 HB24S系 GII 2 10.211.3万km 4.4万円 4.14.7万円

表の読み方

年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば平成29年式のHB36S系GLであれば、出品20台の中央値は約41,000kmでした。

グレード名はマツダのカタログ表記に合わせています。GL・GS・GX・GFが中心で、古い世代に並ぶのはGII・XS・SXです。アルトと中身は同じですが、グレード名だけがマツダ独自のものになっています。

キャロルエコ(HB35S)は、「ECO-L」「ECO-X」としてHB25S系の表に入れています。車体はHB25S系と同じで、エンジンと制御を燃費向けに変えた仕様だからです。

キャロルは型式(HB36S・HB25Sなど)で前輪駆動と四輪駆動が分かれません。出品名に「4WD」と書かれている車だけを四輪駆動として扱っています。

新車価格に対する落札額の割合(残価率)は、HB36S系にだけ掲載しています。HB25S系は2015年1月に作られなくなっており、当時の新車価格と比べる意味が薄いためです。

また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。

評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。

キャロル HB36S系
※2015.1〜2022.1

143台6.075.3万円

型式:HB36S。スズキ アルト(HA36S)と同じ車体です。キャロルの名前で売られた最後の世代になりました。

グレードはGF・GL・GS・GXの4本立てで、数字が上がるほど装備が増えます。

今回該当したのは177台。そのうち29台(16%)が修復歴ありでした。修復歴のある車は表から外し、ページの終わりに別途まとめています。

※価格は全て税込表示です

GL

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和3
2021年
3 6.48.1万km  15.520.7万円 18.8万円 19%
令和2
2020年
2 7.49.6万km  17.130.2万円 23.6万円 24%
平成29
2017年
7 3.64.6万km  9.723.8万円 17.1万円 19%
平成28
2016年
4 4.55.7万km  8.622.8万円 16.1万円 18%
平成27
2015年
4 5.77万km  7.314.5万円 11.6万円 13%

GS

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和3
2021年
3 2.72.9万km  44.452.8万円 47.6万円 43%
令和2
2020年
1 9.39.3万km  17.317.3万円 17.3万円 15%
平成30
2018年
1 2.42.4万km  19.719.7万円 19.7万円 19%
平成29
2017年
4 10.812.8万km  8.016.1万円 11.4万円 11%
平成28
2016年
2 5.16.2万km  11.821.3万円 16.6万円 16%
平成27
2015年
5 6.69.1万km  10.827.5万円 17.6万円 17%

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
GX 7 3.918.6万km  11.039.2万円 21.0万円
GL 4WD 5 114.5万km  9.945.4万円 30.6万円
GF 5 0.36.9万km  36.675.3万円 51.8万円
GS 4WD 4 7.724.8万km  6.921.2万円 14.7万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 令和2 GF 0.3万km その他 4.5 75.3万円
上位 令和3 GL 9万km ホワイト 4.0 26.5万円
中央 令和2 GL 12.3万km ホワイト 4 19.7万円
下位 令和1 GL 9.6万km ホワイト 3.5 11.9万円
最安値 平成28 GL 18.7万km レッド 3.5 6.0万円

相場の寸評

この世代は、走行距離が素直に金額に出ます。40,000km未満が34.0万円(43台)、40,000〜80,000kmが19.2万円(42台)、80,000〜120,000kmが16.5万円(36台)、120,000〜160,000kmが12.4万円(13台)、160,000km以上が9.9万円(9台)。いちばん少ない帯といちばん多い帯で24.1万円、率にすると71%下がります。軽自動車のなかでも小さく安い車なので、距離が伸びた個体は値の下がり方が早く出ます。

年式で見ると令和3年式が29.1万円(28台)、令和2年式が27.8万円(14台)、令和1年式が26.6万円(25台)、平成30年式が19.8万円(9台)、平成29年式が18.1万円(30台)、平成28年式が14.7万円(14台)、平成27年式が13.7万円(23台)。いちばん高い令和3年式といちばん低い平成27年式の差は15.4万円です。6か所の隣どうしがすべて年式順に並んでいます。

グレードでは、GSがGLと比べて令和3年式では平均28.8万円高く、平成29年式では平均5.7万円安く、平成28年式では平均0.4万円高く、平成27年式では平均6.0万円高くなりました。比べられた4通りのうち3通りで上に来ています。新車価格の差は9.7万円〜11.9万円です。GSは衝突被害軽減ブレーキやシートヒーターが付く仕様で、中古でもその差が残っています。なお掲載した車の走行距離は、GSが中央値82,000km、GLが56,000kmです。GSの側が26,000km多く走っているので、差額のすべてがグレードの違いによるものではありません。ただし今回の落札台数は令和3年式が3台、平成29年式が4台、平成28年式が2台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。

新車価格に対する落札額を年式ごとに見ると、GLが令和3年式で19%、平成29年式で19%、平成28年式で18%、平成27年式で13%。GSは令和3年式で43%、平成29年式で11%、平成27年式で17%でした。キャロルは新車価格そのものが安いので、残価率は同じ年数の普通車より低く出ます。新車で100万円前後の車では、数万円の下落でも割合としては大きく動きます。ただし今回の落札台数は令和3年式が3台、令和2年式が1台、平成30年式が1台、平成29年式が4台、平成28年式が2台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。

この世代の掲載143台のうち9台(6%)が四輪駆動でした。修復歴ありは29台(16%)です。軽自動車としては低い方で、街乗りが中心の使われ方が多いことがうかがえます。

*

キャロル HB25S系
※2009.12〜2015.1

124台2.027.2万円

型式:HB25S(キャロル)/HB35S(キャロルエコ)。スズキ アルト(HA25S/HA35S)と同じ車体です。

グレードはGL・GS・GX・XSが中心で、2012年11月からは燃費を詰めたキャロルエコ(ECO-L・ECO-X・ECO-S)が並んで売られました。

今回該当したのは158台。そのうち28台(18%)が修復歴ありでした。この世代には残価率を掲載していません。2015年1月に作られなくなっており、11年落ちになるためです。

※価格は全て税込表示です

GS

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
平成26
2014年
2 3.53.5万km  5.424.8万円 15.1万円
平成25
2013年
6 56.1万km  4.616.2万円 7.3万円
平成24
2012年
5 6.57.4万km  6.09.0万円 7.6万円
平成23
2011年
9 7.210.6万km  2.06.5万円 4.7万円
平成22
2010年
2 8.710.1万km  2.55.1万円 3.8万円

ECO-L

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
平成26
2014年
6 7.49.3万km  5.411.6万円 7.2万円
平成25
2013年
1 6.66.6万km  6.86.8万円 6.8万円

ECO-X

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
平成26
2014年
5 9.110.7万km  3.79.9万円 7.4万円
平成25
2013年
4 4.96.1万km  5.815.0万円 9.7万円
平成22
2010年
1 11.511.5万km  6.66.6万円 6.6万円

XS

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
平成24
2012年
2 10.512.1万km  5.15.7万円 5.4万円
平成23
2011年
3 8.510.7万km  3.05.7万円 4.2万円
平成22
2010年
1 11.911.9万km  5.15.1万円 5.1万円

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
GS4 4WD 6 519.3万km  5.018.6万円 11.1万円
ECO-X 4WD 2 911.6万km  5.611.3万円 8.5万円
ECO-S 1 12.412.4万km  4.44.4万円 4.4万円
X 1 10.410.4万km  5.85.8万円 5.8万円
GS 4WD 1 11.911.9万km  5.05.0万円 5.0万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 平成26 ECO-L 2.3万km ホワイト 4.5 27.2万円
上位 平成24 XS 4.4万km ブラウン 3.5 8.9万円
中央 平成24 GS 14.2万km ブラウン 3.5 5.9万円
下位 平成23 GS 21万km シルバー 3 5.0万円
最安値 平成23 GS 9万km ブルー 3.0 2.0万円

相場の寸評

この世代も、年式より走行距離が金額に出ます。40,000km未満が13.0万円(16台)、40,000〜80,000kmが8.9万円(41台)、80,000〜120,000kmが5.7万円(46台)、120,000〜160,000kmが5.3万円(11台)、160,000km以上が5.2万円(10台)。いちばん少ない帯といちばん多い帯で7.8万円、率にすると60%下がります。年式で見ると平成26年式が9.7万円(28台)、平成25年式が7.8万円(31台)、平成24年式が8.7万円(23台)、平成23年式が5.0万円(26台)、平成22年式が6.3万円(16台)。いちばん高い平成26年式といちばん低い平成23年式の差は4.7万円です。4か所の隣どうしのうち2か所で順番が入れ替わっており、年式の順には並んでいません。

キャロルエコのECO-Lは、素のGSと比べて平成26年式では平均7.9万円安くなりました。比べられたのは1通りだけなので、向きは言い切れません。エコは燃費を伸ばすためにエンジンと制御を変えた仕様ですが、中古では燃費の差より年式と走行距離が先に見られます。なお掲載した車の走行距離は、ECO-Lが中央値80,000km、GSが35,000kmです。ECO-Lの側が45,000km多く走っているので、差額のすべてが仕様の違いによるものではありません。

キャロルエコのなかでは、ECO-XがECO-Lと比べて平成26年式では平均0.2万円高くなりました。比べられたのは1通りだけなので、向きは言い切れません。なお掲載した車の走行距離は、ECO-Xが中央値95,000km、ECO-Lが80,000kmです。ECO-Xの側が15,000km多く走っているので、差額のすべてがグレードの違いによるものではありません。

この世代の掲載124台のうち9台(7%)が四輪駆動でした。修復歴ありは28台(18%)です。10年を過ぎた軽自動車なので、年式より現車の状態で金額が決まります。

*

キャロル HB24S系
※2004.9〜2009.12

25台2.411.6万円

型式:HB24S。スズキ アルト(HA24S)と同じ車体です。

グレードはGII・SX・SXスペシャルなどが並びます。「GII」はカタログでは「G2」ではなくローマ数字の表記です。

今回該当したのは34台。そのうち4台(12%)が修復歴ありでした。掲載できたのは25台にとどまります。年式ごとの台数が少ないので、台数の列を見ながらご覧ください。

※価格は全て税込表示です

GII

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
平成21
2009年
3 910.4万km  3.55.9万円 4.8万円
平成19
2007年
2 10.211.3万km  4.14.7万円 4.4万円

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
X 3 6.411.8万km  2.44.7万円 3.5万円
GII 4WD 3 4.614.7万km  3.98.2万円 5.4万円
G 3 7.88.5万km  3.03.4万円 3.2万円
G 4WD 1 8.58.5万km  3.73.7万円 3.7万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 平成21 GII 3.4万km レッド 3.5 11.6万円
上位 平成17 X 11.8万km パール 3.5 4.7万円
中央 平成21 GII 4WD 14.7万km ブルー 3 4.2万円
下位 平成21 GII 5.2万km ブラウン 4.0 3.7万円
最安値 平成21 X 9.5万km シルバー 4 2.4万円

相場の寸評

この世代は、相場が下限に張り付いています。年式で見ると平成21年式が5.0万円(11台)、平成20年式が5.5万円(3台)、平成19年式が4.5万円(6台)、平成18年式が3.5万円(2台)、平成17年式が3.7万円(3台)。いちばん高い平成20年式といちばん低い平成18年式の差は2.0万円しかありません。4か所の隣どうしのうち2か所で順番が入れ替わっており、年式の順には並んでいません。

走行距離で見ても40,000〜80,000kmが4.5万円(7台)、80,000〜120,000kmが4.0万円(10台)、120,000〜160,000kmが4.6万円(3台)、160,000km以上が4.6万円(4台)。帯ごとの並びが距離の順になっておらず、下がり方は読み取れません。20年近く前の軽自動車で、ここまで下がると年式も距離も金額をほとんど分けません。

この世代の掲載25台のうち4台(16%)が四輪駆動でした。修復歴ありは4台(12%)です。台数が少ないので、この節の数字は幅のある目安として見てください。

この世代を手放すときは、年式や走行距離からの見積もりが当てになりません。車検の残り、タイヤやバッテリーの状態、内装の傷みといった実際の中身で金額が決まります。金額の幅が小さいぶん、1社の提示だけで決めると数万円を取りこぼします。複数のお店の金額を並べて比べてください。

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修復歴があるといくら下がるか

61台HB36S系で12%安い

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ369台のうち、61台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。

突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。

世代 照合できた台数 下落幅の分布
最小〜最大
下落幅
中央値
むしろ高かった
個体
HB36S系 26 -5379% 12% 安い 9台
HB25S系 26 -22670% 9% 安い 11台
HB24S系 2 照合できる修復歴車がなく判定できず

※HB24S系はそもそもの台数が少ないため、参考にならないことご容赦下さいませ。

同じ条件の車を並べると

走行距離の少ない組み合わせから順に載せています。修復歴なしの側は、同じ年式・同じグレード・近い走行距離という条件の中で、もっとも評価点の高い個体を選びました。

世代 年式 グレード 走行 評価 落札価格
HB36S系 修復歴なし 令和3 GL 3.3万km 4.5 35.6万円
HB36S系 修復歴あり 令和3 GL 2.2万km 修復有 25.4万円 △10.2万円29%
HB36S系 修復歴なし 平成28 GL 3.8万km 4.5 25.2万円
HB36S系 修復歴あり 平成28 GL 2.9万km 修復有 12.5万円 △12.7万円50%
HB25S系 修復歴なし 平成23 GS 8.1万km 4 6.2万円
HB25S系 修復歴あり 平成23 GS 6.1万km 修復有 4.5万円 △1.6万円27%
HB25S系 修復歴なし 平成24 GS4 4WD 6.4万km 4 17.9万円
HB25S系 修復歴あり 平成24 GS4 4WD 7万km 修復有 5.4万円 △12.5万円70%

HB36S系では中央値で12%下がります。26台を照合した結果です。修復歴なしの側が20.8万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと3.1万円の開きになるようです。

ところがHB25S系まで下がると、この差はほとんど消えます。26台の照合で率は9%ですが、実額に直すと中央値で0.5万円。修復歴なしの側が5.7万円前後の世代では、率が動いても金額はほとんど動きません。表に判定を載せていないHB24S系ではさらに顕著で、照合できた2台の差は中央値で0.4万円、修復歴ありの方がむしろ高い側に振れているようです。

これは、古い車なら修復歴が問われないという意味ではありません。HB25S系は下限に近い価格で取引されており、修復歴のあるなしにかかわらず、下げようのないところまで下がりきっています。裏を返せば、3.1万円という差が出るHB36S系ほど、修復歴の有無が金額を大きく左右すると言えるでしょう。

ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。

修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。

相場を知ったうえで査定に出す

キャロルは世代によって相場の性格がまったく違います。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。

この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。

*