丸いヘッドライトと張り出したフェンダーで、軽自動車のハスラーをそのまま大きくしたような姿をした登録車、クロスビー。2017年12月の発売で、1.0Lターボにマイルドハイブリッドを合わせた動力を積みます。後席が前後に動いて荷室と足元を振り分けられるため、見た目の遊び道具らしさに対して中身は実用一辺倒です。2025年10月には1.2Lへ載せ替えた2代目が登場しました。

このページでは、2026年8月にオートオークションで落札されたクロスビー、合計312台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。姿の似た軽自動車のハスラー、土台を共有するソリオは別のページにまとめました。

売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。

ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、

提示額がどこまで落札金額に近いか

を判断する目安となります。

また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。

※掲載データは2026年8月時点のものです。

年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。

年式 世代 グレード 台数 中心となる
平均走行距離
平均落札価格 価格帯
最安〜最高
残価率
令和72025年 初代 MZ 2 0.60.7万km 176万円 172180万円 80%
令和62024年 初代 MZ 3 1.71.8万km 140万円 118160万円 64%
令和52023年 初代 MZ 5 2.12.8万km 181万円 163190万円 86%
令和42022年 初代 MZ 3 3.34.1万km 150万円 111182万円 73%
令和32021年 初代 MZ 5 3.34.4万km 155万円 144170万円 75%
令和22020年 初代 MZ 6 4.86.8万km 125万円 118138万円 61%
令和12019年 初代 MZ 13 4.96.8万km 121万円 69.6145万円 60%
平成302018年 初代 MZ 11 6.810.2万km 82.9万円 44.5112万円 41%
令和42022年 初代 MZ 4WD 4 2.93.7万km 232万円 229237万円 105%
令和32021年 初代 MZ 4WD 3 7.59.2万km 146万円 139155万円 66%
令和22020年 初代 MZ 4WD 5 6.98.1万km 139万円 111162万円 64%
令和12019年 初代 MZ 4WD 5 7.19.4万km 145万円 128158万円 67%
平成302018年 初代 MZ 4WD 6 79.8万km 112万円 75.6138万円 52%
令和12019年 初代 MX 3 5.46.6万km 98.0万円 89.4111万円 56%
平成302018年 初代 MX 5 9.412.1万km 52.8万円 42.657.1万円 30%
令和22020年 初代 MX 4WD 2 2.12.2万km 129万円 114144万円 66%
平成302018年 初代 MX 4WD 3 9.910.3万km 92.8万円 82.4105万円 49%

表の読み方

年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば令和3年式のMZ(2WD)であれば、出品27台の中央値は約39,000kmでした。

グレードはMZ・MV・MXの3つで、MZがいちばん上です。全車が1.0Lターボとマイルドハイブリッドの組み合わせなので、動力の違いによる相場の分かれ方はありません。代わりに2WDと4WDで金額が変わるため、4WDだけグレード名の後ろにその旨を入れています。

全方位モニターやブラウンアクセントパッケージ、ブラックインテリアパッケージは装備の違いで、グレードではありません。そのため元になったMZ・MV・MXにまとめています。

また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。

評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。

2代目クロスビー
※2025.10〜現行モデル

3台236247万円

型式:MND1S。初代の1.0Lターボから1.2Lへ載せ替わり、マイルドハイブリッドは引き継いでいます。

2025年10月の発売から日が浅く、今回の集計で該当したのは3台です。走行距離はいずれも1万km前後で、初度登録からほとんど走っていない車ばかりでした。

台数が少ないため、ここでは相場の形ではなく実際の落札額をそのまま載せています。

※価格は全て税込表示です

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
MZ 2 0.10.9万km  236247万円 241万円
MZ 4WD 1 0.10.1万km  243243万円 243万円

相場の寸評

該当した3台は236万円から247万円に収まりました。いちばん高い1台で247万円、いちばん安い1台で236万円です。新車価格はMZの2WDが233.5万円、4WDが250.0万円ですから、ほぼ新車のまま流れてきた車が、新車価格に近い額で落札されていることになります。

この世代をお持ちなら、いま出せば新車で払った額の大半が戻る位置にあります。ただし台数が少ないぶん、1台ごとの条件で金額が動きやすい時期でもあるでしょう。下の初代の表と合わせて、走行距離ごとの下がり方を見ておいてください。

*

初代クロスビー
※2017.12〜2025.10

268台26.7265万円

型式:MN71S。8年近く1つの世代で通し、途中の改良でも型式は変わっていません。グレードはMZ・MV・MXの3つで、MVは2020年10月に加わりました。

全車が1.0Lターボとマイルドハイブリッドです。動力では分かれないため、ここでは駆動方式・グレード・走行距離の3つで見ていきます。

この世代は2025年10月まで新車で買えたので、残価率を掲載しています。グレードと駆動方式ごとに、その年式当時の新車価格で計算しました。

今回の集計では268台が該当し、走行距離の中央値は5.8万kmでした。

※価格は全て税込表示です

MZ

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
2 0.60.7万km  172180万円 176万円 80%
令和6
2024年
3 1.71.8万km  118160万円 140万円 64%
令和5
2023年
5 2.12.8万km  163190万円 181万円 86%
令和4
2022年
3 3.34.1万km  111182万円 150万円 73%
令和3
2021年
5 3.34.4万km  144170万円 155万円 75%
令和2
2020年
6 4.86.8万km  118138万円 125万円 61%
令和1
2019年
13 4.96.8万km  69.6145万円 121万円 60%
平成30
2018年
11 6.810.2万km  44.5112万円 82.9万円 41%
平成29
2017年
1 99万km  86.986.9万円 86.9万円 43%

MZ 4WD

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
1 0.10.1万km  204204万円 204万円 87%
令和6
2024年
1 2.62.6万km  211211万円 211万円 90%
令和5
2023年
1 1.81.8万km  262262万円 262万円 117%
令和4
2022年
4 2.93.7万km  229237万円 232万円 105%
令和3
2021年
3 7.59.2万km  139155万円 146万円 66%
令和2
2020年
5 6.98.1万km  111162万円 139万円 64%
令和1
2019年
5 7.19.4万km  128158万円 145万円 67%
平成30
2018年
6 79.8万km  75.6138万円 112万円 52%

MX

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和5
2023年
1 4.74.7万km  134134万円 134万円 73%
令和1
2019年
3 5.46.6万km  89.4111万円 98.0万円 56%
平成30
2018年
5 9.412.1万km  42.657.1万円 52.8万円 30%

MX 4WD

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和3
2021年
1 6.76.7万km  102102万円 102万円 52%
令和2
2020年
2 2.12.2万km  114144万円 129万円 66%
令和1
2019年
1 23.123.1万km  46.546.5万円 46.5万円 24%
平成30
2018年
3 9.910.3万km  82.4105万円 92.8万円 49%

MV

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和5
2023年
1 6.96.9万km  136136万円 136万円 68%
令和2
2020年
1 1.51.5万km  112112万円 112万円 57%

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
MV 4WD 2 0.33.7万km  172178万円 175万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 令和5 MZ 4WD 0.8万km グリーン 4.5 265万円
上位 令和1 MZ 4WD 6.5万km グレー 4.0 158万円
中央 令和1 MX 4.3万km ブラウン 4.5 128万円
下位 令和3 MZ 5.9万km その他 3.0 89.5万円
最安値 平成30 MX 4WD 19.2万km その他 3.5 26.7万円

相場の寸評

まず見るべきは駆動方式です。4WDは新車価格でも令和1年式のMZで2WDより14.3万円高い車でしたが、中古でもその差が残っています。年式と走行距離を揃えて比べられた組み合わせは7通りあり、7通りすべてで4WDが上回りました。令和7〜8年式の20,000km未満では4WD4台が216万円、2WD7台が198万円、令和5〜6年式の20,000km未満では4WD4台が252万円、2WD11台が163万円、令和3年式の60,000km以上では4WD3台が146万円、2WD7台が125万円、令和2年式の60,000km以上では4WD8台が120万円、2WD6台が107万円。

差は12.3万円から88.9万円まで開き、中央値は23.2万円。新車価格の差14.3万円に対して163%にあたります。新車のときより中古での差の方が大きい、という珍しい形です。雪の降る地域で買われた4WDが、そのまま同じ地域で探されているのでしょう。お持ちの車が4WDなら、査定でそこを申告し忘れないでください。

グレードの並びも素直です。2WDのMZとMXを年式と走行距離を揃えて比べると、3通りのうち3通りでMZが上回り、令和1年式の40,000〜60,000kmではMZ12台が123万円、MX3台が111万円、令和1年式の60,000km以上ではMZ15台が81.2万円、MX3台が75.9万円、平成30年式の60,000km以上ではMZ27台が72.2万円、MX9台が57.1万円。新車価格の差は令和1年式で23.8万円でしたから、MZの上乗せは中古でもおおむね残っていることになります。

走行距離の効き方には段差があります。MZの2WDを令和1〜2年式に揃えて並べると、30,000km未満が121万円、30,000〜50,000kmが126万円、50,000〜70,000kmが122万円、70,000〜100,000kmが101万円、100,000km以上が66.5万円。30,000km未満から70,000kmまではほとんど動かず、100,000km以上で55.0万円、率にして45%落ちました。10万kmを越えるかどうかが、この車のいちばん大きな区切りです。

残価率は駆動方式で別の車のように違います。2WDのMZは令和7年式が176万円で80%、令和6年式が140万円で64%、令和5年式が181万円で86%、令和4年式が150万円で73%、令和3年式が155万円で75%、令和2年式が125万円で61%、令和1年式が121万円で60%、平成30年式が82.9万円で41%。平成30年式では41%まで落ちます。ただし今回の落札台数は令和7年式が2台、令和6年式が3台、令和4年式が3台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。

4WDのMZは令和7年式が204万円で87%、令和6年式が211万円で90%、令和5年式が262万円で117%、令和4年式が232万円で105%、令和3年式が146万円で66%、令和2年式が139万円で64%、令和1年式が145万円で67%、平成30年式が112万円で52%。令和5年式、令和4年式では100%を超え、当時の新車価格より高い額で落札されています。ただし今回の落札台数は令和7年式が1台、令和6年式が1台、令和5年式が1台、令和4年式が4台、令和3年式が3台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。

出品時点の評価が「新車同様」だった車が2台ありました。185万円と215万円で、どちらも令和7年式です。令和7年式の新車価格はMZの2WDが219.0万円、4WDが233.5万円ですから、登録しただけで手放された車が、新車価格に迫る額で流れていったことになります。

この世代の268台は26.7万円から265万円に広がり、平均は127万円。同じ「クロスビーのMZ」でも、2WDの多走行と4WDの低走行では倍以上ひらきます。査定額を見るときは、まず自分の車がどちらなのかを確かめてください。

*

修復歴があるといくら下がるか

27台初代で34%安い

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ312台のうち、27台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。

突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。

世代 照合できた台数 下落幅の分布
最小〜最大
下落幅
中央値
むしろ高かった
個体
2代目 1 照合できる修復歴車がなく判定できず
初代 22 1068% 34% 安い 0台

※2代目はそもそもの台数が少ないため、参考にならないことご容赦下さいませ。

同じ条件の車を並べると

走行距離の少ない組み合わせから順に載せています。修復歴なしの側は、同じ年式・同じグレード・近い走行距離という条件の中で、もっとも評価点の高い個体を選びました。

世代 年式 グレード 走行 評価 落札価格
初代 修復歴なし 令和7 MZ 0.4万km 6 182万円
初代 修復歴あり 令和7 MZ 1.5万km 修復有 130万円 △52.0万円29%
初代 修復歴なし 令和5 MZ 1万km 6 167万円
初代 修復歴あり 令和5 MZ 1.6万km 修復有 119万円 △47.3万円28%

初代では中央値で34%下がります。22台を照合した結果です。修復歴なしの側が147万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと52.1万円の開きになるようです。

ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。

修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。

相場を知ったうえで査定に出す

クロスビーは2WDか4WDかで相場がはっきり分かれます。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。

この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。

クロスビーと比べられることの多い車種です。同じ日に何社かへ査定してもらうときは、この並びも見てから話をすると相場の感覚がつかみやすくなります。

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