FJクルーザーは、2010年12月から2018年1月まで国内で売られていたトヨタのSUVです。1960年代のランドクルーザー40系を思わせる丸目と白い屋根が特徴で、中身はランドクルーザープラドと同じ骨格に4.0LのV6を積んでいます。駆動方式は四輪駆動だけ、エンジンも1種類だけという単純な構成で、違いはグレードと装備に絞られます。

このページでは、2026年7月にオートオークションで落札されたFJクルーザー、合計78台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。1か月あたりの出品が少ないため、12週分をまとめています。同じ骨格を使うランドクルーザープラドは別のページです。

売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。

ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、

提示額がどこまで落札金額に近いか

を判断する目安となります。

また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。

※掲載データは2026年7月時点のものです。

年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。

年式 世代 グレード 台数 中心となる
平均走行距離
平均落札価格 価格帯
最安〜最高
残価率
平成292017年 初代 カラーパッケージ 4WD 2 5.66.2万km 306万円 301312万円 92%
平成262014年 初代 カラーパッケージ 4WD 3 9.812.5万km 189万円 150222万円 57%
平成252013年 初代 カラーパッケージ 4WD 3 7.18.5万km 215万円 199230万円 66%
平成242012年 初代 カラーパッケージ 4WD 3 8.48.9万km 202万円 193212万円 62%
平成232011年 初代 カラーパッケージ 4WD 3 13.316.1万km 140万円 131152万円 43%
平成262014年 初代 ベースグレード 4WD 2 15.116.7万km 137万円 134140万円 42%
平成252013年 初代 ベースグレード 4WD 4 12.715.6万km 147万円 126178万円 47%
平成242012年 初代 ベースグレード 4WD 4 14.415.4万km 147万円 127168万円 47%
平成232011年 初代 ベースグレード 4WD 3 12.415.7万km 140万円 137145万円 45%
平成252013年 初代 オフロードパッケージ 4WD 2 29.829.8万km 103万円 94.5111万円 31%
平成242012年 初代 オフロードパッケージ 4WD 2 9.812.8万km 154万円 146162万円 46%

表の読み方

年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば平成25年式のカラーパッケージであれば、出品9台の中央値は約85,000kmでした。

この車は全車が四輪駆動です。グレード名の後ろに付く「4WD」がすべての行に入っているのはそのためで、二輪駆動との違いを表しているわけではありません。エンジンも4.0LのV6だけなので、排気量は書いていません。

すでに生産を終えた車ですが、グレードの名前がカタログと1対1で対応し、いちばん新しい年式でも8年落ちにとどまるため、残価率を載せています。

ファイナルエディションは2017年11月に3,000台限定で売られたグレードです。今回の集計では該当が1台しかないため、「その他のグレード」の表に入っています。

また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。

評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。

初代FJクルーザー
※2010.12〜2018.1

70台93.8393万円

型式:GSJ15W。4.0LのV6と四輪駆動の組み合わせだけで、途中でエンジンや駆動方式が増えたことはありません。グレードはベースグレード、カラーパッケージ、ブラックカラーパッケージ、オフロードパッケージの4つが基本です。

一部改良は年の途中に何度も入っているため、前期と後期には分けず年式順に並べています。

その年式当時の新車価格が1つに決まるため、残価率を載せています。

今回の集計では70台が該当し、走行距離の中央値は13.2万kmでした。金額は93.8万円から393万円、平均176万円という水準にあります。

※価格は全て税込表示です

カラーパッケージ 4WD

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成29
2017年
2 5.66.2万km  301312万円 306万円 92%
平成28
2016年
1 7.47.4万km  288288万円 288万円 86%
平成27
2015年
1 10.410.4万km  232232万円 232万円 69%
平成26
2014年
3 9.812.5万km  150222万円 189万円 57%
平成25
2013年
3 7.18.5万km  199230万円 215万円 66%
平成24
2012年
3 8.48.9万km  193212万円 202万円 62%
平成23
2011年
3 13.316.1万km  131152万円 140万円 43%

ベースグレード 4WD

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成26
2014年
2 15.116.7万km  134140万円 137万円 42%
平成25
2013年
4 12.715.6万km  126178万円 147万円 47%
平成24
2012年
4 14.415.4万km  127168万円 147万円 47%
平成23
2011年
3 12.415.7万km  137145万円 140万円 45%

オフロードパッケージ 4WD

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成26
2014年
1 13.213.2万km  173173万円 173万円 50%
平成25
2013年
2 29.829.8万km  94.5111万円 103万円 31%
平成24
2012年
2 9.812.8万km  146162万円 154万円 46%

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
ブラックカラーパッケージ 4WD 6 5.822.7万km  99.0319万円 169万円
ファイナルエディション 4WD 1 3.13.1万km  393393万円 393万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 平成30 ファイナルエディション 4WD 3.1万km ブラウン 4.5 393万円
上位 平成24 カラーパッケージ 4WD 8.6万km オレンジ 4.5 212万円
中央 平成26 ブラックカラーパッケージ 4WD 13.9万km ブラック 3.5 156万円
下位 平成23 カラーパッケージ 4WD 13.3万km ブラック 3.5 135万円
最安値 平成23 オフロードパッケージ 4WD 30.8万km イエロー 3 93.8万円

相場の寸評

この車は走行距離がはっきり金額を動かします。100,000km未満が22台で246万円、100,000〜150,000kmが26台で161万円、150,000〜200,000kmが11台で137万円、200,000km以上が11台で113万円。100,000km未満と200,000km以上では133万円、割合にして54%の開きがありました。同じ骨格を使うランドクルーザー系には距離がほとんど効かない世代がありますが、FJクルーザーはそうなっていません。

年式を揃えても同じ形が出ます。出品のいちばん多い平成25年式21台だけで並べると、50,000〜100,000kmが5台で240万円、100,000〜150,000kmが6台で153万円、150,000〜200,000kmが5台で140万円、200,000km以上が5台で100万円となり、50,000〜100,000kmから200,000km以上までで140万円下がりました。距離が伸びた個体をお持ちの場合、売る時期を遅らせるほど金額が減っていくとお考えください。

年式のほうも、台数のまとまっている年で見ればおおむね並んでいます。平成29年式が6台で266万円、平成28年式が3台で279万円、平成26年式が8台で173万円、平成25年式が21台で158万円、平成24年式が15台で158万円、平成23年式が15台で147万円。平成23年式と平成29年式では119万円違います。ただし今回の落札台数は平成28年式が3台と少なく、新しい側は幅を持ってご覧ください。

グレードの平均をそのまま並べると、順番が新車価格と食い違います。カラーパッケージが29台で196万円、ブラックカラーパッケージが6台で169万円、ベースグレードが24台で157万円、いちばん高かったはずのオフロードパッケージが10台で150万円。これは出品された走行距離が揃っていないためで、カラーパッケージの中央値が9.8万kmなのに対し、オフロードパッケージは14.9万kmありました。悪路向けの装備が付くグレードほど距離が伸びている、ということでしょう。

走行距離を100,000〜150,000kmに揃えると、順番はきれいに入れ替わります。オフロードパッケージが4台で184万円、カラーパッケージが8台で167万円、ブラックカラーパッケージが3台で155万円、ベースグレードが11台で150万円。平成25年式の新車価格はオフロードパッケージが337.0万円、ブラックカラーパッケージが336.0万円、カラーパッケージが325.0万円、ベースグレードが315.0万円という並びですから、中古の順番は新車価格の順番とそのまま重なります。グレードの差がないのではなく、距離の差に隠れていただけでした。

カラーパッケージとベースグレードの差は、距離が伸びるほど小さくなります。50,000〜100,000kmではカラーパッケージが15台で240万円、ベースグレードが3台で210万円、100,000〜150,000kmではカラーパッケージが8台で167万円、ベースグレードが11台で150万円、150,000〜200,000kmではカラーパッケージが3台で139万円、ベースグレードが6台で136万円、200,000km以上ではカラーパッケージが3台で109万円、ベースグレードが3台で114万円。新車価格の差は10.0万円しかないのに、50,000〜100,000kmでは30.3万円の差が付き、200,000km以上では5.0万円まで縮みました。外装の色を塗り分けた仕様が好まれるのは、状態のよい個体を探している人が多い距離帯だからだと考えられます。

残価率は、同じ車でもグレードによって残り方が変わります。カラーパッケージは平成29年式が92%、平成28年式が86%、平成27年式が69%、平成26年式が57%、平成25年式が66%、平成24年式が62%、平成23年式が43%。ベースグレードは平成26年式が42%、平成25年式が47%、平成24年式が47%、平成23年式が45%、オフロードパッケージは平成26年式が50%、平成25年式が31%、平成24年式が46%でした。カラーパッケージは平成29年式で92%を保ち、13年落ちの平成25年式でも66%が残っています。生産を終えて8年が過ぎ、同じ形の後継が出ていないことが効いているのでしょう。ベースグレードとオフロードパッケージが4割前後にとどまるのは、出品された走行距離がそもそも長いためです。ただし今回の落札台数は平成29年式が2台、平成28年式が1台、平成27年式が1台、平成26年式が3台、平成25年式が3台、平成24年式が3台、平成23年式が3台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。

外装の評価点も金額を動かしています。評価点4.5点以上の7台が300万円、4点の27台が192万円、3.5点以下の36台が141万円という並びでした。ただしこの3つは走行距離の中央値も5.8万km、10.4万km、15.7万kmと違うため、差のすべてが状態によるものではありません。それでも、屋根とバンパーの塗り分けが目立つ車なので、外装の傷は査定で見られやすいところです。

今回の78台のうち5台が修復歴ありでした。この世代の70台の落札額は、93.8万円から393万円まで開いていました。同じ年式でもグレードと走行距離で倍近い差が付く車ですから、お店によって値付けの読みが分かれやすくなります。複数のお店に見てもらう価値は大きいといえます。

*

修復歴があるといくら下がるか

5台初代で16%安い

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ78台のうち、5台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。

突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。

世代 照合できた台数 下落幅の分布
最小〜最大
下落幅
中央値
むしろ高かった
個体
初代 5 -126% 16% 安い 1台

※初代はそもそもの台数が少ないため、参考にならないことご容赦下さいませ。

同じ条件の車を並べると

走行距離の少ない組み合わせから順に載せています。修復歴なしの側は、同じ年式・同じグレード・近い走行距離という条件の中で、もっとも評価点の高い個体を選びました。

世代 年式 グレード 走行 評価 落札価格
初代 修復歴なし 平成26 カラーパッケージ 4WD 9.8万km 4 222万円
初代 修復歴あり 平成26 カラーパッケージ 4WD 9.5万km 修復有 164万円 △58.0万円26%
初代 修復歴なし 平成24 カラーパッケージ 4WD 8.6万km 4.5 212万円
初代 修復歴あり 平成24 カラーパッケージ 4WD 9.5万km 修復有 199万円 △13.1万円6%

初代では中央値で16%下がります。5台を照合した結果です。修復歴なしの側が161万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと25.7万円の開きになるようです。

ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。

修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。

相場を知ったうえで査定に出す

FJクルーザーは世代が1つしかありませんが、グレードと年式で相場ははっきり分かれます。走行距離は金額をあまり動かさず、20万kmを超えた個体でも値が残っています。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。

この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。

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