ガガガやカリカリという音とともにセルが回らない

エンジンを掛けようと、ブレーキを踏み、スタートボタンを押すと(プッシュスタート以外の場合はキーを回すと)「ガガガッ!」や「カリカリ!」という音がし、エンジンがかからない症状。

原因と対策は

このような症状の場合、考えられる原因はセルモーターの不具合です。エンジンをかける時に必ず聞える「キュンキュンキュン!」という音が、正常なセルモーターの音です。しかし、「ガガガッ!」や「カリカリ!」といつもと違う音で、エンジンがかからない場合は、セルモーターが故障している可能性が高いです。セルモーターは突然悪くなり、一切かからなくなる場合と、初期段階では何とかかかり、徐々に死亡する場合があります。

運悪く、突然故障してしまい、全くかからなくなってしまった場合は、自走が不可能ですので、レッカーサービスを頼み、修理工場へ運んでもらわなければなりません。

初期段階で何とかなる場合、セルモーターを叩いて刺激を与えてみて下さい。ドライバーの柄の部分や、車載工具のレンチなどで大丈夫です。運良くエンジンがかかったら、絶対にエンジンを切らずに、修理工場まで行きましょう。

セルモーターの音がいつもと違って聞えたら、早めに修理に出す事をおすすめ致します。

エンジンがかからないと同時にブレーキが重い

エンジンを掛けようと、ブレーキを踏み込みますが、ブレーキペダルが異様に重く、同時にエンジンがかからない症状。

原因と対策は

このような症状の場合に考えられる原因はブレーキブースター(マスターバックとも言う)の故障です。

これが原因でエンジンがかからなくなる車は、プッシュスタートの車です。プッシュスタートの車は、ブレーキを踏みながらスタートボタンを押さなければエンジンがかかりませんが、ブレーキブースターに不具合がある場合、ブレーペダルが重くなり、エンジンがかからなくなります。初期段階の不具合の場合は、ブレーキペダルを力いっぱい踏み込む事で、エンジンがかかりますが、完全に故障してしまうと、エンジンがかからなくなってしまいます。

ブレーキペダルが重いな、と感じた場合は、早めに点検、修理を受けておきましょう。

セルは回るけれどエンジンがかからない

エンジンをかけようとスタートボタンを押す、又はキーを回すと、「キュンキュンキュン!」とセルモーターは動くのに、その後エンジンがかからない症状。

原因と対策は

このような症状の場合は、考えられる原因がいくつかあります。

1つ目は、バッテリーが弱い場合です。セルモーターを回す電気は残っていても、その後のエンジンをかける為に必要な電気が足りないのです。

この場合は、ブースターケーブルを使ってバッテリーをつなぐとエンジンがかかります。エンジンがかかったら、一度切るとまたかからなくなる可能が有りますので、そのままバッテリーを交換しに行ったほうが良いですよ。

2つ目は、プラグにガソリンがかかってしまった場合です。通常はエンジンをかける際、必要な量のガソリンと電気を使い、エンジンがかかりますが、たまに必要以上の量のガソリンが送られてしまい、電気を発生するプラグにガソリンがかかってしまう事があります。この場合は、焦らず、普段より長く、またかかるまで繰り返しセルを回すようにしてみて下さい。何度かやる内に、エンジンがかかります。

3つ目は、燃料系の不具合の場合です。燃料ポンプが故障し、ガソリンがエンジンに送られない事が原因の場合と、インジェクターの詰まりによって、ガソリンが送られない場合が考えられます。燃料系が原因の場合は、自分で対処するのは難しいです。修理工場に修理を依頼して下さい。

電気はつくけどエンジンかからない

エンジンがかからず、「バッテリー上がりかな?」と思うが、「ON」になるし、メーターやライトの電気がちゃんと付いている症状。

原因と対策は

このような症状の場合に考えられる原因は、いくつか考えられます。

1つ目は、セルモーターが故障してしまっている場合です。セルモーターが故障している場合は、「ガガガ!」と音が鳴る場合もありますが、「カツッ!」という音だけでエンジンがかからない症状もあります。

2つ目は、スマートキーの電池が切れてしまった場合です。スマートキーの中には小さなボタン電池が入っています。その電池が切れてしまうと、エンジンがかけられなくなってしまいます。スマートキーの電池切れの場合は、スピードメーター内にそれを知らせるランプが点灯します。また、完全に電池が切れる前に、弱くなっている事を知らせる為にランプが点灯し始めますので、早めに電池を交換しましょう。

3つ目は、メインのヒューズが切れてしまっている場合です。

エンジンを始動する為のヒューズが切れていると、エンジンがかかりません。ヒューズが切れる原因としては、何かパーツを取り付ける際に誤ってショートさせてしまった場合や、バッテリーをブースターケーブルで繋ぐ際に+と-を間違えて繋いでしまった時、何らかの原因で車内に水が浸入し、コンピューターのコネクター部分に水がかかってしまった時などです。ヒューズボックス内のヒューズが切れていないか確認し、切れていたらスペアのヒューズを入れ替えてみて下さい。

バッテリーが弱い?

エンジンをかける際に、今まで元気良く「キュンキュン!」と鳴っていたセルモーターの音が、「ウォーン、ゥォー、ゥォー」と元気無く、やっとエンジンがかかる症状。又は、エンジンがかからず、ライト類の電気も点灯しない。

原因と対策は

バッテリーは、通常2~3年の保証が付いています。エンジンルームを空け、バッテリーを見てみて下さい。取り付けた日付けが書かれていませんか?

3年以上経過しているバッテリーは、早めに交換した方が良いかもしれません。

冬はかかりにくくなる?

温かい時期は問題なくエンジンがかかっていたのに、冬になって寒くなってからエンジンがかからない。又はかかりにくい症状。

原因と対策は

このような症状の場合は、バッテリーが原因の場合があります。バッテリーは、寒さで力が弱まってしまいますので、気温が低い冬に寿命間際のバッテリーを使用していると、最悪の場合エンジンがかからない事もあります。

冬になる前に、バッテリーの点検を行い、弱いようであれば交換しておきましょう。

また、あまりに気温が低くなる寒冷地にお住まいの方は、バッテリーの容量に問題があるかもしれません。バッテリーの適合サイズには、寒冷地仕様というサイズがあります。寒冷地にお住まいの方は、付いているバッテリーの容量が寒冷地に適しているか、確認してみて下さい。

放置しすぎてかからなくなった

車に使わない日が数日続き、久しぶりにエンジンをかけようとしたが、かからない症状。

原因と対策は

バッテリーは、エンジンがかかっている状態の時、オルタネーターという部分によって常に充電されています。しかし、エンジンがかかっていない時は、充電が行われません。

その為、何日も車を使わずに放置していると、バッテリーの充電不足によってエンジンがかからなくなります。特に、セキュリティー対策などで、エンジンがかかっていない状況の時にランプが点滅状態になるような用品を取り付けている場合は、常に電気を使っている事になるので、バッテリーが上がりやすいです。

もし、数日間車を放置する場合があれば、前もってバッテリーの端子を外しておくと良いですよ。数日後にエンジンをかける時、外した端子をしっかりと取り付け、エンジンをかけると大丈夫です。

鍵(キー)マークが付いてかからない

エンジンをかけようとしたが、スピードメーター内に鍵のマークが点灯し、エンジンがかからない症状。

原因と対策は

このような症状の場合に考えられる原因は、キーを車内に持ち込み忘れている、又はキーの電池が切れている場合です。スマートキーや、イモビライザー付きのタイプの車は、キーが近くにないとエンジンがかかりません。また、キーの電池が切れていても、キーが近くに無いと判断される為、エンジンがかかりません。スマートキーの電池が弱い場合の対処法として、スマートキーを持ち、スタートボタン又はセルを回すキー位置にスマートキーを付けながらエンジンをかける方法です。