センチュリーは、トヨタが1967年から作り続けている国内向けの最上級のセダンです。1997年からの2代目は国産で唯一のV型12気筒を積み、2018年からの3代目は5.0LのV8にモーターを組み合わせています。個人が買うより、法人の送迎車として使われることが多い車で、中古の出品もその使われ方をそのまま映しています。
このページでは、2026年7月にオートオークションで落札されたセンチュリー、合計10台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。1か月あたりの出品が少ないため、12週分をまとめています。この車は出品そのものが極端に少なく、12週を集めても年式ごとに1台から2台という数にしかなりません。金額は幅を持ってご覧ください。
売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。
ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、
提示額がどこまで落札金額に近いか
を判断する目安となります。
また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。
※掲載データは2026年7月時点のものです。
年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。
| 年式 | 世代 | グレード | 台数 | 中心となる 平均走行距離 |
平均落札価格 | 価格帯 最安〜最高 |
残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和32021年 | 3代目 | ベースグレード ハイブリッド | 1 | 10.1〜10.1万km | 1,082万円 | 1,082〜1,082万円 | 54% |
| 令和22020年 | 3代目 | ベースグレード ハイブリッド | 2 | 10.7〜13.7万km | 930万円 | 844〜1,016万円 | 47% |
| 平成232011年 | 2代目 | 標準仕様車 | 1 | 17〜17万km | 258万円 | 258〜258万円 | — |
| 平成192007年 | 2代目 | 標準仕様車 | 1 | 17.1〜17.1万km | 89.2万円 | 89.2〜89.2万円 | — |
表の読み方
年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば3代目であれば、出品3台の走行距離の中央値は約107,000kmでした。
3代目はグレードの設定が1つしかありません。カタログ上も名前が付いていないため、表では「ベースグレード」としています。
2代目の「デュアルEMVパッケージ」は、後席に画面を付けた仕様です。カタログでは「標準仕様車 デュアルEMVパッケージ装着車」と書かれています。
3代目は現行の車なので残価率を載せています。2代目はいちばん新しい年式でも15年落ちになるため載せていません。
また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。
評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。
3代目センチュリー
※2018.6〜
※2018.6〜
型式:UWG60。5.0LのV8にモーターを組み合わせたハイブリッドで、後輪駆動しかありません。グレードの設定は1つだけです。
一部改良は年の途中に入っているため、前期と後期には分けず年式順に並べています。
その年式当時の新車価格が1つに決まるため、残価率を載せています。
今回の集計では3台が該当し、走行距離の中央値は10.7万kmでした。金額は844万円から1,082万円、平均981万円という水準にあります。
※価格は全て税込表示です
ベースグレード ハイブリッド
| 年式 | 台数 | 実際に出品された 平均走行距離 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和3 2021年 |
1 | 10.1〜10.1万km | 1,082〜1,082万円 | 1,082万円 | 54% |
| 令和2 2020年 |
2 | 10.7〜13.7万km | 844〜1,016万円 | 930万円 | 47% |
相場の寸評
まず走行距離を見てください。今回の3台は、いちばん新しい令和3年式でも10.1万km走っています。3台の中央値は10.7万kmでした。登録から5年前後でこの距離は、個人の乗用車ではまず出てこない数字です。送迎の仕事に使われた車がそのまま出品されている、という読み方になります。
年式別の金額は次のとおりです。令和3年式が1台で1,082万円、令和2年式が2台で930万円。3台とも844万円から1,082万円の間に収まりました。台数が少ないため、この差が年式によるものか距離によるものかまでは分かりません。今回は落札台数が少ないので明言はできませんが、1,000万円前後という帯そのものは押さえておいてよいでしょう。
残価率は令和3年式が54%、令和2年式が47%でした。令和2年式の新車価格は1996万円ですから、登録から6年ほどで半分ほどになった計算になります。10万kmを超えて走っていることを考えれば、2,000万円の車としては悪い残り方ではありません。距離が伸びていても金額が付く車だとお考えください。
この世代の3台の落札額は、844万円から1,082万円まででした。扱えるお店が限られる車ですから、査定額の読みもお店によって大きく変わります。1社だけの提示で決めないことをおすすめします。
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2代目センチュリー
※1997.4〜2017.2
※1997.4〜2017.2
型式:GZG50。5.0LのV型12気筒で、後輪駆動しかありません。国産の量産車でV12を積んだのはこの車だけです。
20年にわたって作られた世代で、2005年に大きな手直しが入っています。改良は年の途中のため、前期と後期には分けず年式順に並べています。
いちばん新しい年式でも15年落ちになるため、残価率は載せていません。
今回の集計では3台が該当し、走行距離の中央値は17.0万kmでした。金額は87.5万円から258万円、平均145万円という水準にあります。
※価格は全て税込表示です
標準仕様車
| 年式 | 台数 | 実際に出品された 平均走行距離 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 |
|---|---|---|---|---|
| 平成23 2011年 |
1 | 17〜17万km | 258〜258万円 | 258万円 |
| 平成19 2007年 |
1 | 17.1〜17.1万km | 89.2〜89.2万円 | 89.2万円 |
その他のグレード
| グレード | 台数 | 走行距離 最小〜最大 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 |
|---|---|---|---|---|
| 標準仕様車 デュアルEMVパッケージ | 1 | 15.7〜15.7万km | 87.5〜87.5万円 | 87.5万円 |
相場の寸評
年式別の金額は次のとおりです。平成23年式が1台で258万円、平成19年式が1台で89.2万円、平成11年式が1台で87.5万円。いちばん新しい平成23年式と平成11年式では170万円の開きがありました。今回は落札台数が少ないので明言はできませんが、20年落ちの個体でも金額が付いていることは確かです。
走行距離は、この世代でも長めです。3台の中央値は17.0万kmで、3代目と同じく仕事に使われた車が中心だと分かります。距離が金額を決めているかどうかは、この台数では判断できません。グレードや年式より先に、内装と外装がどれだけ手入れされてきたかを見られる車です。
今回の10台のうち4台が修復歴ありでした。割合にすると40%で、ほかの車種と比べてかなり高い数字です。長く仕事で使われ、走行距離も伸びている車が多いことの表れでしょう。この世代の3台の落札額は、87.5万円から258万円まで開いています。V12という心臓を分かって値を付けられるお店に見てもらえるかどうかで金額が変わりますので、複数のお店に出して比べてください。
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修復歴があるといくら下がるか

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ10台のうち、4台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。
突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。
| 世代 | 照合できた台数 | 下落幅の分布 最小〜最大 |
下落幅 中央値 |
むしろ高かった 個体 |
|---|---|---|---|---|
| 3代目 | 0 | 照合できる修復歴車がなく判定できず | — | — |
| 2代目 | 2 | 照合できる修復歴車がなく判定できず | — | — |
※3代目・2代目はそもそもの台数が少ないため、参考にならないことご容赦下さいませ。
ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。
修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。
相場を知ったうえで査定に出す
センチュリーは世代によって相場の性格がまったく違います。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。
この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。
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