
黒い樹脂のフェンダーとルーフレールを与えて、タントを外遊びの側へ振り直したファンクロス。2022年10月に4代目タントへ加わりました。両側が大きく開くミラクルオープンドアはそのままで、車体の色も専用の落ち着いた色が選べます。自然吸気とターボがあり、上に特別仕様のリミテッドが乗ります。
このページでは、2026年8月にオートオークションで落札されたタントファンクロス、合計50台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。標準のタント、メッキの効いたタントカスタムは別のページにまとめています。
売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。
ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、
提示額がどこまで落札金額に近いか
を判断する目安となります。
また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。
※掲載データは2026年8月時点のものです。
年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。
| 年式 | 世代 | グレード | 台数 | 中心となる 平均走行距離 |
平均落札価格 | 価格帯 最安〜最高 |
残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和72025年 | 4代目 | ファンクロスターボ | 5 | 0.2〜0.2万km | 149万円 | 145〜157万円 | 78% |
| 令和62024年 | 4代目 | ファンクロスターボ | 2 | 1.1〜1.3万km | 160万円 | 160〜160万円 | 88% |
| 令和52023年 | 4代目 | ファンクロスターボ | 3 | 1.1〜1.5万km | 132万円 | 107〜146万円 | 73% |
| 令和72025年 | 4代目 | ファンクロス | 3 | 0.3〜0.3万km | 145万円 | 143〜146万円 | 80% |
| 令和52023年 | 4代目 | ファンクロス | 2 | 2.9〜3.4万km | 137万円 | 137〜138万円 | 80% |
表の読み方
年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば令和7年式のファンクロスターボであれば、出品8台の中央値は約2,000kmでした。
グレードは自然吸気の「ファンクロス」とその上の「ファンクロスターボ」、それぞれの特別仕様である「リミテッド」に分かれます。四輪駆動には表示名の後ろにその旨を入れています。
出品時には車名の側に「タントファンクロス」と書かれることも、グレード名の側に「ファンクロス」と書かれることもあります。どちらも同じ車として集計しています。
また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。
評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。
タントファンクロス
※2022.10〜現行モデル
※2022.10〜現行モデル
型式:LA650S/LA660S。LA650Sが前輪駆動、LA660Sが四輪駆動で、これは標準のタントやタントカスタムと共通です。ファンクロスは4代目の途中から加わったグレードなので、世代は1つしかありません。
中身は標準のタントと同じで、変わるのは外まわりと内装の色づかいです。自然吸気とターボ、それぞれに特別仕様のリミテッドが用意されています。
現行モデルなので残価率を掲載しています。グレードごとに、その年式当時の新車価格で計算しました。
今回の集計では50台が該当し、走行距離の中央値は6,000kmでした。追加から日が浅く、多く走った車がまだ出てきていません。
※価格は全て税込表示です
ファンクロスターボ
| 年式 | 台数 | 実際に出品された 平均走行距離 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和7 2025年 |
5 | 0.2〜0.2万km | 145〜157万円 | 149万円 | 78% |
| 令和6 2024年 |
2 | 1.1〜1.3万km | 160〜160万円 | 160万円 | 88% |
| 令和5 2023年 |
3 | 1.1〜1.5万km | 107〜146万円 | 132万円 | 73% |
| 令和4 2022年 |
1 | 2〜2万km | 125〜125万円 | 125万円 | 69% |
ファンクロス
| 年式 | 台数 | 実際に出品された 平均走行距離 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和8 2026年 |
1 | 0.4〜0.4万km | 165〜165万円 | 165万円 | 91% |
| 令和7 2025年 |
3 | 0.3〜0.3万km | 143〜146万円 | 145万円 | 80% |
| 令和5 2023年 |
2 | 2.9〜3.4万km | 137〜138万円 | 137万円 | 80% |
| 令和4 2022年 |
1 | 2.8〜2.8万km | 141〜141万円 | 141万円 | 82% |
ファンクロスリミテッド
| 年式 | 台数 | 実際に出品された 平均走行距離 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和8 2026年 |
1 | 0.4〜0.4万km | 143〜143万円 | 143万円 | 78% |
| 令和7 2025年 |
1 | 0.4〜0.4万km | 145〜145万円 | 145万円 | 79% |
その他のグレード
| グレード | 台数 | 走行距離 最小〜最大 |
価格の分布 最安〜最高 |
平均落札価格 |
|---|---|---|---|---|
| ファンクロス 4WD | 2 | 0.6〜1.6万km | 132〜148万円 | 140万円 |
| ファンクロスターボ 4WD | 1 | 1.5〜1.5万km | 149〜149万円 | 149万円 |
実際の落札実例
| 年式 | グレード | 走行 | 色 | 評価 | 落札価格 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 最高値 | 令和8 | ファンクロス | 0.4万km | グリーン | 6 | 165万円 |
| 上位 | 令和7 | ファンクロスターボ | 0.2万km | ブラウン | 6 | 149万円 |
| 中央 | 令和7 | ファンクロス | 0.3万km | グレー | 6 | 145万円 |
| 下位 | 令和5 | ファンクロスターボ | 1.2万km | ブルー | 4.0 | 142万円 |
| 最安値 | 令和5 | ファンクロスターボ | 1.5万km | グリーン | 3 | 107万円 |
相場の寸評
まず目につくのは、ターボと自然吸気の差が小さいことです。新車価格では令和7年式でターボが9.3万円高く付けられていますが、落札額を年式ごとに並べると、ターボが上回ったのは3通りのうち1通りでした。令和7年式ではターボ8台が平均151万円、自然吸気7台が平均145万円、令和5年式ではターボ6台が平均129万円、自然吸気3台が平均139万円、令和4年式ではターボ2台が平均136万円、自然吸気1台が141万円。
この車を選ぶ人が、速さではなく見た目と装備を見ているためでしょう。お持ちの車がターボでも、そこだけで大きく上乗せされるとは考えない方が安全です。査定額の差は、むしろ年式と走行距離で付いています。
残価率は年式なりに下がりますが、落ち方はゆるやかです。ターボは令和7年式が149万円で78%、令和6年式が160万円で88%、令和5年式が132万円で73%、令和4年式が125万円で69%。自然吸気は令和8年式が165万円で91%、令和7年式が145万円で80%、令和5年式が137万円で80%、令和4年式が141万円で82%。いちばん低いところでも新車価格の69%で、追加された令和4年式まで遡っての数字です。ただし今回の落札台数は令和6年式が2台、令和5年式が3台、令和4年式が1台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。
四輪駆動は今回3台しか出品されていません。軽自動車の四輪駆動は雪の降る地域に偏るため、その地域の会場でなければ数がそろわないのが理由です。お持ちの車が四輪駆動なら、この表の台数だけを見て少ないと判断せず、査定で必ず申告してください。
出品時点の評価が「新車同様」だった車が7台ありました。143万円から175万円で、走行距離のある39台の帯(107万円から165万円)とほとんど重なっています。登録しただけの車と、少し乗った車の値段が近いということです。
今回の39台の平均は144万円。ファンクロスは標準のタントより高いところから始まり、いまのところ下がり方も緩やかです。査定額を見るときは、標準のタントの数字と混ぜないでください。
*
修復歴があるといくら下がるか

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ50台のうち、3台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。
突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。
| 世代 | 照合できた台数 | 下落幅の分布 最小〜最大 |
下落幅 中央値 |
むしろ高かった 個体 |
|---|---|---|---|---|
| 4代目 | 3 | 7〜64% | 36% 安い | 0台 |
※4代目はそもそもの台数が少ないため、参考にならないことご容赦下さいませ。
4代目では中央値で36%下がります。3台を照合した結果です。修復歴なしの側が142万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと44.5万円の開きになるようです。
ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。
修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。
相場を知ったうえで査定に出す
タントファンクロスは世代が1つしかありませんが、年式と走行距離で相場ははっきり分かれます。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。
この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。
あわせて読みたい
タントファンクロスと比べられることの多い車種です。同じ日に何社かへ査定してもらうときは、この並びも見てから話をすると相場の感覚がつかみやすくなります。
*