まずはパワステの仕組みからお話します。
パワーステアリングは、ハンドルの回転をアシストしてくれる機構で、油圧式と電動式があります。
油圧式は、エンジンのクランクプーリーからベルトを介しポンプを回転させ、そこで発生した油圧でステアリングギアボックスのパワーシリンダーを作動させ、ハンドルを切る構造になっています。
電動式は、バッテリーからの電気をコントローラ(ECU)で制御し、モーターを使ってハンドルの回転をアシストしています。
目次
パワステポンプ
パワーステアリングポンプは、油圧を供給しパワーアシストを行うもので、略してパワステポンプとも呼ばれます。一般的にベーン式オイルポンプが採用されています。
パワステホース
パワステポンプで発生した油圧をギアボックスに伝えます。ポンプの発生油圧は最高で80kgf/cm2近くまで上昇しますので、それに対応できる耐圧ホースが使われています。
パワステベルト
クランクプーリーの回転をパワステポンプに伝えています。古くなるとベルトとプーリーの間でスリップし効率が落ちたりキーキーと異音が発生します。
切れることは、めったにないですが、定期交換部品です。
ステアリングギアボックス
パワステポンプで発生した油圧は、パワーシリンダーに伝わり、ステアリングギアボックスが作動し、ハンドルの回転をアシストします。
モーター
電動式パワーステアリングは、油圧ポンプの代わりに、モーターを使ってハンドルの回転をアシストします。油圧式に比べると構造がコンパクトになり、燃費向上にもつながります。
オイル フルード 交換
パワステオイルは、パワーステアリングフルードとも呼ばれ、ハンドルの操作時の圧力上昇による熱の発生などにより徐々に劣化し汚れていきます。パワステオイルが劣化すると、効率が落ちハンドルのアシストが不足してハンドル操作が重くなったり、異音の原因にもなります。
パワステオイルの色は本来赤色ですが、劣化すると真っ黒になります。
汚れ具合をチェックして早めに交換しましょう。
走行距離2万km、または2年に1回がおおよその目安です。交換費用は3000円前後です。
パワステが故障したら?
パワステオイルを交換してもハンドルの操作が重かったり、異音がする場合は、パワステを構成する部品が故障しているケースがあります。
修理代をかんたんに解説しています。
パワステが重い場合
- 油圧ポンプの故障(オイル漏れ、詰まり、焼き付き) →分解清掃or交換
修理代5万円前後
- ホース、パイプからのオイル漏れ →締め付けor 交換
修理代 1本8000円~1万円
- ベルトのゆるみ→張り調整or 交換
修理代 5000円~8000円
- 電動モーターの故障 →モーター本体orコントローラ(ECU)orトルクセンサー 交換
修理代 7万円~10万円
異常な異音がする場合
- ハンドル操作時にキュルキュル音→ベルトのゆるみ、劣化 →張り調整or交換
修理代 5000円~8000円
- ハンドル据え切り時にジージー音→油圧ポンプ作動不良 →分解清掃or交換
修理代 5万円前後
パワステオイルの漏れ
- ホースの亀裂、こすれ →交換
修理代 1本1万円~
- パイプゆるみ、亀裂 →締め付けor交換
修理代 1本8000円~1万円
もし、高額な修理代でどうしようかとお悩みのようであれば、まず先に愛車の価値を調べるところからはじめてみてはいかがでしょうか?
もちろん修理代にもよりますが、先に修理に出してしまって請求書を見てびっくり! なんてことにならないためにも、事前に価値は調べてみるといいでしょう。
ここでは気にせず「査定の結果によって考える」を選択すればOK。ムリに売るわけではないので気軽に入力してみましょう。
お客様の愛車の概算価格は…
780,000~880,000
こうして画面に表示されるのでかなり便利。しかも夜中でも早朝でも、時間を気にせず確認できるのがありがたい。もちろん無料で使えますから、概算価格を確認するにはもってこいのサービスですね。
なぜ高く売れるのか?理由は?
ではなぜ先に値段を調べるのか。
その理由は、日本で使われた車は海外へ輸出されていくため、修理をするよりお得に乗り換えられる傾向にあるからなのです。
日本の車は世界レベルで見てもとても性能が良く、こうして水没した車両でも売れていくのだとか。
だから少々走行距離が走っていたり、どこか調子が悪いくらいでは全然気にならないレベルで輸出されていくことがわかるかと思います。
しかも国産車だけの限定ではありません。「日本人が使っていた車」というのが1つのブランドになっているのは、われわれ日本人が日頃から車を大切にしているからなのですね。
もし、修理をするにあたって乗り換えや廃車を検討しているのなら、参考にしたい基準は以下の3点です。 以下の3つを見て判断するといいでしょう。 まずは新車からの経過年数です。ご自身のお車別に見てみてください。 乗り換える必要はないどころか新車保証がまだ残っている範囲。なので まずはディーラー保証を受ける ようにしましょう。ただし走行距離は10万キロ未満でないと保証対象外となりますので要注意です。 新車保証は切れますが、まだこの頃は故障箇所も少なく、修理する選択で問題ないことが多いです。なぜなら よほどの不人気車でない限り車の価値は高い ことが多ので、修理代がさほど負担にならない場合だけ、修理する方が良いでしょう。 このあたりの年式から少しずつ判断は難しくなってきます。車の価値はどんどん下がり、 高額な修理代になれば車の価値を追い越してしまう ことも。この年式あたりの車から、少しずつ判断は難しくなっていきます。 小学4年生の子どもが、10年経てば成人していることを考えると、経過年数で言えばそろそろいろんな部分が壊れてくる頃…。 今回はこの修理をしたけれど、すぐにまた次が壊れた…。 そんなことも起こりうる年式になっています。さらには13年経過すると、毎年の自動車税が値上がりしてしまうので、よほど愛着があるとか希少車でない限り、 乗り換えも視野に入れて考える ほうが得策でしょう。 修理をし過ぎてお金をかけてばかりいると、それこそ勿体なくなってしまって、乗り換えのタイミングを失ってしまいますので要注意です。 走行距離数による判断です。今現在、何キロ走っていますか? 新車保証が残っているなら当然ディーラーへ。新車保証が切れた走行距離の少ない車両は、どんな不人気車でも高値で売却されたりする場合が多く、修理代がかからずに格安中古車に乗り換えできたり、次の購入される車両の頭金になったりします。ですので走行距離の少ない車両にお乗りの場合は、選択肢は幅広く持てると覚えておきましょう。 少しずつ修理箇所が増えてくる年式になります。ですがまだこの年式も、修理をしてもいいですし、売却するとしてもまだまだ値段がつく走行距離です。 10万キロになるにつれて、故障箇所はさらに多くなってきます。補機類や周辺部位のみならず、エンジン本体やミッション本体など、とても大きく修理代がかかる部分なども修理の対象となることが多いです。そして車種によってはタイミングベルトの交換時期。チェーンタイプの車では、ウォーターポンプの交換が必要になったりと、そろそろお金の要る時期です。 10万キロを超えると、エンジン、ミッションを始め、さまざまな箇所が故障範囲になってきます。中古車で購入されてる場合もそうですが、新車からお乗り場合はこれからの修理はかなりの負担になってくるでしょう。 修理というのは一度やりだすと止まりません。ここも、あそこもと修理するようになると、「この間ここを修理したから」と、もったいなくなってずっと乗り換えできない状態になってしまいます。しっかりと考える必要がありますね。 実は3つの中でいちばん大切なのがこちらです。 まずは修理代と車の価値を確認してから考えるようにしましょう。 修理代と車の価値を確認し、修理代がかなり安価で済みそうな場合は、当然ですが修理をしてしまいましょう。 今までずっと、購入したディーラーに修理も全て任せてきました。ですが今回の修理においては経済的に苦しかったのもあって、ディーラー含めてさまざまなお店と比較するためにこちらで修理代を比較してみました。 すると今まで出していたところに比べて3割も安く、2万円以上浮いてしまって…。 これから何でもそうですが、しっかりと比較しないと損をするんだと実感しました。 けっこう悩むケースですね…。 ただし、「10万円の車両の価値と10万円の修理代」というケースと、「50万円の車両の価値と50万円の修理代」で悩むのとは、同じ金額であっても異なります。 車の価値は安くても、安価な修理代で済むようなら直す方向で検討し、次の車が買えるような金額の修理代で悩むなら乗り換えする方向での検討をおすすめします。 そんなに高く付くことは無いだろうと思っていた修理代がなんと17万円も。しかも3ヶ月後には車検を控えているし、今この商売の景気の中での出費はきつい。そう思いながらも相場を確認するとなんと20万円もついてしまった。 修理箇所を素直に告げたにも関わらず、エンジンが調子悪くても、海外へ輸出されるから問題はないと言われたのには驚きでした。 15年も乗っていたので、修理かスクラップかと迷っていたのですが、気軽に相場を調べただけでこんなに気の持ちようが変わるものだと思いもしませんでした。 修理代がいくらかかるかにもよりますが、修理代が車の価値を超えてしまっているのなら、乗り換えを検討する方がよいでしょう。 もちろん、修理金額と車の価値をしっかりと確認することが大前提で、「おそらくこれくらいだろう」などの自分勝手な判断では大損をしてしまうケースもいくつかありました。 まだ7年しか乗っていないからしばらく乗るつもりで修理に出したのが今回の失敗。面倒だったので見積もりも依頼せず、「悪いところは直してくれれば」と言ってしまったがために、あれもこれもと交換されて、結局15万円ほどの修理代に。 その1ヶ月後に妻の妊娠がわかって、乗り換えようとしたら、7年しか乗っていないのに6万円しかつかなかったのにはガックリ…! あのとき修理せずに、先に車の価値を調べておけば良かったよぉ…。 15年経って走行距離が15万キロの車と、5年で5万キロしか乗っていないのに価値の全く無い車があったとします。普通で考えると後者の方が高く売れるのですが、高く売れる車と安く売れる車の違いは一体何の違いなのでしょうか? 以下に挙げている車種は、 値段がしっかり付く車ばかりです。あなたのお車はありますか? まずはトヨタ。このメーカーの車であれば、まず高値で売れること間違いなしです。 トヨタのほぼ全車種が海外へ輸出 されていき、主にロシアや東南アジアを中心に、後進国などにどんどん流れていきます。 理由はやはり世界のトヨタというネームブランドと耐久性。ランドクルーザーやハイエースなどは100万キロ走ってもまだまだ走るという耐久性から、全世界のユーザーに支持されています。 すべての軽自動車が売れる 国内リユースのため高値 で売れます。今流行りのトールワゴンタイプのものはもちろん、営業車で使うようなバンタイプのものやトラックに至るまで、すべて高値で売れると思ってもらって大丈夫です。 #全メーカーの軽自動車 1500CC未満のコンパクト 中でもハイブリッドカーは無類の強さ を誇り、走行距離が20万キロ走っていても普通に値段がつくとも。海外への貿易も積極的に行われていますので、かなりの高値を期待できるでしょう。 #全メーカーのコンパクトカー 国内でも海外も人気です ということもあり、とても高値で推移しています。 #全メーカーのスポーツカー ハイエースなどのバン、そして小さな軽トラックから大きな11tのトラックまで、働く車は輸出も盛んに行われていることから、とんでもなく高値で売れています。 20万キロの過走行や、外装の凹み、タバコの焦げ跡は当たり前。そんな 程度が悪くてもガンガン売れていく のはこのジャンルならでは。安定の高値です。 #全メーカーのバン・トラック 以上の車種は現在、とても高値で取引されている車種です。一度価値を調べてみてから修理か乗り換えの判断をするといいですね。参考にしたい乗り換えの基準
1新車からの経過年数
新車から1~5年経過
新車から6~7年経過
新車から8~10年経過
新車から11年以上経過
2現在の走行距離数
~5万キロ未満
~7万キロ未満
~10万キロ未満
10万キロ以上
3車の価値と修理代の比較
修理代が少額で済む場合
車の価値と修理代が変わらない場合
修理代が車の価値より高い
高く売れる車と安い価値の車の違い
高く売れる車
軽自動車なら全般に高値で売れます。この軽自動車は貿易にはほとんど出ることはなく、大抵は
経済性を求めるユーザーが多いので、この1500cc未満のコンパクトクラスは根強い人気を保っています。