タンクは、ダイハツが作りトヨタが売っていた小型のトールワゴンです。2016年11月に登場し、同じ車がルーミーという別の名前でも売られていました。違いは前まわりの意匠と扱う販売店だけで、中身も型式も共通です。2020年9月の改良でルーミーへ一本化されたため、タンクとして登録された車は平成28年式から令和2年式までに限られます。このページではルーミーを混ぜず、タンクとして出品された車だけを集計しています。

このページでは、2026年8月にオートオークションで落札されたタンク、合計547台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。

売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。

ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、

提示額がどこまで落札金額に近いか

を判断する目安となります。

また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。

※掲載データは2026年8月時点のものです。

年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。

年式 世代 グレード 台数 中心となる
平均走行距離
平均落札価格 価格帯
最安〜最高
残価率
令和22020年 M900系 カスタムG-T 7 3.65万km 107万円 90.8121万円 53%
令和12019年 M900系 カスタムG-T 7 4.86.2万km 87.7万円 57.9104万円 45%
平成302018年 M900系 カスタムG-T 4 7.18.4万km 60.1万円 39.394.6万円 31%
平成292017年 M900系 カスタムG-T 15 6.69.7万km 59.9万円 37.681.2万円 30%
平成282016年 M900系 カスタムG-T 3 4.66.1万km 62.7万円 58.668.2万円 32%
平成302018年 M900系 G S 7 5.17.4万km 55.6万円 25.770.6万円 33%
平成292017年 M900系 G S 10 68.2万km 55.5万円 31.878.8万円 33%
平成282016年 M900系 G S 4 7.210.4万km 33.4万円 24.340.0万円 20%
平成302018年 M900系 カスタムG S 4 5.25.6万km 78.5万円 66.084.8万円 43%
平成292017年 M900系 カスタムG S 12 7.110.3万km 46.0万円 35.363.2万円 25%
令和12019年 M900系 カスタムG 10 5.47.1万km 77.1万円 52.595.2万円 42%
平成302018年 M900系 カスタムG 2 4.85.3万km 77.8万円 67.588.1万円 44%
平成292017年 M900系 カスタムG 2 9.211万km 39.7万円 35.843.7万円 22%
平成302018年 M900系 X S 6 7.89.7万km 34.2万円 26.938.8万円 22%
平成292017年 M900系 X S 8 5.26.8万km 46.5万円 28.177.0万円 30%
令和12019年 M900系 G 7 45.7万km 69.6万円 45.591.5万円 41%
平成292017年 M900系 G 2 9.310万km 32.0万円 31.932.0万円 20%
令和12019年 M900系 X 9 5.67.8万km 44.3万円 24.461.0万円 30%
令和22020年 M900系 G コージーエディション 4 5.67.3万km 86.5万円 59.4102万円 49%
令和12019年 M900系 G コージーエディション 6 4.14.9万km 65.3万円 40.983.7万円 38%

表の読み方

年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば平成29年式のカスタムG-Tであれば、出品35台の中央値は約82,000kmでした。

グレード名の末尾に付いている「-T」が1.0Lターボです。それ以外は同じ1.0Lの自然吸気で、「カスタム」は外観と装備が上級になる別仕立てのグレードにあたります。

「S」はスマートアシスト付きを指します。2018年11月の一部改良で全車に標準装備となり、カタログからSの付く名前が消えました。令和1年式以降の出品にSと書かれていても中身は同じ車なので、Sの付かないグレードにまとめています。

残価率も載せています。タンクは2020年で名前が無くなりましたが、グレードの構成が単純で、当時の新車価格が年式ごとに1つに決まるためです。新車のときの支払額がいまいくらで戻るか、目安としてご覧ください。

また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。

評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。

M900系タンク
※2016.11〜2020.9

451台9.0160万円

型式:M900A/M910A。M910Aが4WDです。姉妹車のルーミーとまったく同じ型式ですが、このページでは混ぜていません。

一部改良は2018年11月で、年の途中です。年式で前期と後期を切り分けられないため、ここでは分けずに年式順で並べています。

今回の集計では451台が該当し、走行距離の中央値は7.3万kmでした。販売期間が4年に満たないので年式の幅が狭く、そのぶん走行距離が金額を大きく動かします。

※価格は全て税込表示です

カスタムG-T

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和2
2020年
7 3.65万km  90.8121万円 107万円 53%
令和1
2019年
7 4.86.2万km  57.9104万円 87.7万円 45%
平成30
2018年
4 7.18.4万km  39.394.6万円 60.1万円 31%
平成29
2017年
15 6.69.7万km  37.681.2万円 59.9万円 30%
平成28
2016年
3 4.66.1万km  58.668.2万円 62.7万円 32%

G S

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成30
2018年
7 5.17.4万km  25.770.6万円 55.6万円 33%
平成29
2017年
10 68.2万km  31.878.8万円 55.5万円 33%
平成28
2016年
4 7.210.4万km  24.340.0万円 33.4万円 20%

カスタムG S

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成30
2018年
4 5.25.6万km  66.084.8万円 78.5万円 43%
平成29
2017年
12 7.110.3万km  35.363.2万円 46.0万円 25%
平成28
2016年
1 6.26.2万km  49.049.0万円 49.0万円 27%

カスタムG

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和1
2019年
10 5.47.1万km  52.595.2万円 77.1万円 42%
平成30
2018年
2 4.85.3万km  67.588.1万円 77.8万円 44%
平成29
2017年
2 9.211万km  35.843.7万円 39.7万円 22%

X S

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
平成30
2018年
6 7.89.7万km  26.938.8万円 34.2万円 22%
平成29
2017年
8 5.26.8万km  28.177.0万円 46.5万円 30%

G

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和2
2020年
1 4.74.7万km  84.284.2万円 84.2万円 49%
令和1
2019年
7 45.7万km  45.591.5万円 69.6万円 41%
平成29
2017年
2 9.310万km  31.932.0万円 32.0万円 20%

X

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和2
2020年
1 2.92.9万km  88.088.0万円 88.0万円 59%
令和1
2019年
9 5.67.8万km  24.461.0万円 44.3万円 30%

G コージーエディション

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和2
2020年
4 5.67.3万km  59.4102万円 86.5万円 49%
令和1
2019年
6 4.14.9万km  40.983.7万円 65.3万円 38%

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
G-T 20 0.914.6万km  27.2106万円 48.0万円
カスタムG 4WD 13 422.7万km  10.2160万円 58.5万円
G S 4WD 10 7.921.3万km  18.971.3万円 39.5万円
カスタムG S 4WD 7 3.523万km  20.188.0万円 47.8万円
G 4WD 6 2.721万km  13.4101万円 51.6万円
X 4WD 5 7.421.7万km  13.371.8万円 40.6万円
X S 4WD 2 78.9万km  54.154.5万円 54.3万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 令和2 カスタムG 4WD 4万km ブラック 4.5 160万円
上位 平成29 G S 2.4万km シルバー 4.0 74.9万円
中央 平成30 カスタムG-T 13.8万km シルバー 4 53.4万円
下位 平成29 カスタムG 9.2万km パール 3.5 35.8万円
最安値 平成28 X S 23.9万km シルバー 3 9.0万円

相場の寸評

年式の効き方は、グレードによって割れます。カスタムG-Tを走行40,000〜100,000kmに揃えて並べると、令和1〜2年式が20台で90.7万円、平成30年式が6台で70.2万円、平成28〜29年式が25台で66.8万円。令和1〜2年式と平成28〜29年式では23.9万円、率にして26%の差がつきました。ところが同じことをG Sでやると平成30年式が12台で50.1万円、平成28〜29年式が18台で52.0万円となり、古い方が高く出ています。販売期間が4年に満たない車なので、年式が1つ2つ違っても程度の差にならない場面が出てくるということです。

代わりに走行距離が大きく効きます。平成29〜30年式のG Sを距離帯ごとに並べると40,000km未満が67.2万円、40,000〜70,000kmが59.7万円、70,000〜100,000kmが43.4万円、100,000km以上が26.4万円。40,000km未満と100,000km以上の差は40.8万円、率にして61%に達しました。同じ年式のX Sでも40,000km未満が55.9万円、40,000〜70,000kmが48.2万円、70,000〜100,000kmが31.0万円、100,000km以上が24.3万円と、57%下がっています。売るタイミングを計るなら、年式より走行計を見た方が実際に合います。

グレードの上下ははっきり残っています。新車価格は平成30年式でG Sが168万円、X Sが153万円で、差は15.7万円でした。年式と走行距離を揃えて比べると、平成30年式の70,000〜100,000kmではG S6台が43.6万円、X S7台が33.9万円、平成30年式の100,000km以上ではG S4台が30.3万円、X S6台が24.9万円、平成28〜29年式の40,000km未満ではG S6台が75.7万円、X S7台が51.6万円。6通りすべてでG Sが上回り、3.4万円から24.1万円の開きが出ています。両側の電動スライドドアが付くかどうかが、そのまま金額に出ている形です。

カスタムの上乗せは、走行距離が伸びると細っていきます。新車ではカスタムG SがG Sより15.1万円高い設定でした。中古では平成30年式の40,000km未満ではカスタムG S3台が82.8万円、G S7台が60.0万円、平成30年式の40,000〜70,000kmではカスタムG S4台が78.5万円、G S6台が56.6万円と開くのに対し、平成28〜29年式の100,000km以上ではカスタムG S14台が28.1万円、G S14台が25.5万円。比べられた7通りのうちカスタムが上回ったのは6通りで、開きは大きいところで22.8万円ありますが、100,000km以上まで来ると2.6万円に縮みます。距離の進んだ個体では、顔つきの違いに値段が付きにくくなるようです。

ターボは距離が伸びても効き続けます。新車ではカスタムG-TがカスタムG Sより13.0万円高い設定でした。中古では平成28〜29年式の40,000〜70,000kmではカスタムG-T12台が76.1万円、カスタムG S14台が68.1万円、平成28〜29年式の70,000〜100,000kmではカスタムG-T13台が58.3万円、カスタムG S10台が46.3万円、平成28〜29年式の100,000km以上ではカスタムG-T10台が44.1万円、カスタムG S14台が28.1万円。比べられた5通りのうち4通りでターボが上回り、100,000km以上のような下がりきった帯でも16.0万円の差が残りました。1.0Lの自然吸気で5人乗せると力不足を感じる車なので、ターボの有無が中古でも選ぶ理由になっているのでしょう。

残価率で見ると、下がり方の速さが分かります。カスタムG-Tでは平成29年式が30%、平成30年式が31%、令和1年式が45%、令和2年式が53%。登録から6年の令和2年式で新車価格の53%、9年の平成29年式では30%まで落ちています。売った金額で次の車の頭金をどこまで賄えるかを考えるなら、この率がそのまま目安になります。ただし今回の落札台数は平成30年式が4台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。

この世代は出品547台のうち65台が修復歴ありで、割合にすると12%でした。451台の落札額は9.0万円から160万円に広がり、平均は55.7万円。グレードとターボの有無、そして走行距離の3つでほとんど決まります。査定額を見るときは、同じグレード・同じ距離帯の実例と照らしてください。

*

修復歴があるといくら下がるか

65台M900系で39%安い

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ547台のうち、65台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。

突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。

世代 照合できた台数 下落幅の分布
最小〜最大
下落幅
中央値
むしろ高かった
個体
M900系 58 -3471% 39% 安い 5台

同じ条件の車を並べると

走行距離の少ない組み合わせから順に載せています。修復歴なしの側は、同じ年式・同じグレード・近い走行距離という条件の中で、もっとも評価点の高い個体を選びました。

世代 年式 グレード 走行 評価 落札価格
M900系 修復歴なし 平成29 X S 2.4万km 4.0 54.0万円
M900系 修復歴あり 平成29 X S 1.3万km 修復有 40.4万円 △13.6万円25%
M900系 修復歴なし 令和1 G 3.4万km 4.5 88.9万円
M900系 修復歴あり 令和1 G 2万km 修復有 46.9万円 △42.0万円47%

M900系では中央値で39%下がります。58台を照合した結果です。修復歴なしの側が64.1万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと24.1万円の開きになるようです。

ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。

修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。

相場を知ったうえで査定に出す

タンクは世代が1つしかありませんが、年式と走行距離で相場ははっきり分かれます。年式より走行距離が効く段階に入っており、グレードとターボの有無で数十万円変わります。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。

この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。

*