インドの工場で作られ、完成車として日本へ運ばれてくるスズキのフロンクス。2024年10月に国内で発売された、屋根の後ろを寝かせたクーペ風のSUVです。1.5Lのエンジンにマイルドハイブリッドを合わせ、グレードは1つだけ。選ぶのは前輪駆動か四輪駆動か、あとは色という潔い売り方をしています。

このページでは、2026年7月にオートオークションで落札されたフロンクス、合計24台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。同じスズキの小型SUVではクロスビー、土台を分け合うスイフトを別のページにまとめています。

売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。

ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、

提示額がどこまで落札金額に近いか

を判断する目安となります。

また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。

※掲載データは2026年7月時点のものです。

年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。

年式 世代 グレード 台数 中心となる
平均走行距離
平均落札価格 価格帯
最安〜最高
残価率
令和72025年 初代 ベースグレード 2 0.80.8万km 254万円 254254万円 100%
令和62024年 初代 ベースグレード 2 0.40.6万km 239万円 238241万円 94%
令和72025年 初代 ベースグレード 4WD 3 0.70.8万km 292万円 289297万円 107%

表の読み方

年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば令和7年式の四輪駆動であれば、出品6台の中央値は約7,000kmでした。

フロンクスは国内ではグレードが1つしか用意されていません。そのため表の「ベースグレード」は、新車価格表と同じ呼び方をそのまま使っています。出品側では「標準」「ベース」などとも書かれますが、いずれも同じ車です。

金額を分けているのは駆動方式です。四輪駆動には表示名の後ろにその旨を入れています。

また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。

評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。

初代フロンクス
※2024.10〜現行モデル

18台202301万円

型式:WDB3S/WEB3S。WDB3Sが前輪駆動、WEB3Sが四輪駆動です。グレードは1つしかないため、この2つが車の違いのほぼすべてになります。

2024年10月の発売からまだ日が浅く、今回の集計に入ったのは全部で24台でした。走行距離の中央値も7,000kmで、多く走った車そのものがまだ出てきていません。

この世代は現行モデルなので、残価率を掲載しています。駆動方式ごとに、その年式当時の新車価格で計算しました。

台数が少ないため、年式ごとの平均は数台で出しています。1台の条件で動きやすい数字だとご承知おきください。

※価格は全て税込表示です

ベースグレード

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
2 0.80.8万km  254254万円 254万円 100%
令和6
2024年
2 0.40.6万km  238241万円 239万円 94%

ベースグレード 4WD

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
3 0.70.8万km  289297万円 292万円 107%
令和6
2024年
1 2.32.3万km  256256万円 256万円 93%

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 令和7 ベースグレード 4WD 0万km その他 6 301万円
上位 令和7 ベースグレード 4WD 1.7万km パール 5 270万円
中央 令和6 ベースグレード 0.7万km パール 5.0 246万円
下位 令和6 ベースグレード 0.6万km ブラック 5 238万円
最安値 令和6 ベースグレード 2万km レッド 6 202万円

相場の寸評

まず見るべきは駆動方式です。新車価格は令和7年式で四輪駆動が前輪駆動より19.8万円高く、中古でもその順番は変わりません。令和7年式では4WD6台が平均282万円、2WD3台が平均248万円、令和6年式では4WD1台が256万円、2WD8台が平均232万円。差は24.2万円から33.7万円でした。

この車で目を引くのは、下がり方の小ささです。前輪駆動は令和7年式が254万円で100%、令和6年式が239万円で94%。四輪駆動は令和7年式が292万円で107%、令和6年式が256万円で93%。いちばん古い令和6年式でも、新車価格の93%を保っています。

18台のうち5台は、その年式の新車価格以上で落札されました。内訳は四輪駆動が4台、前輪駆動が1台です。発売から日が浅く、新車の納期を待てない人が中古に流れているためでしょう。この時期に手放すなら、値落ちをほとんど気にしなくてよい位置にあります。

出品時点の評価が「新車同様」だった車も4台ありました。250万円から296万円で、登録しただけで手放された車がこの帯にまとまっています。同じ年式の走行距離のある車と比べても、大きくは離れていません。

今回の18台は202万円から301万円に広がり、平均は253万円。走行距離による差がまだ表に出ておらず、前輪駆動か四輪駆動かで金額がほぼ決まっている状態です。査定額を見るときは、まず自分の車がどちらなのかを確かめてください。

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修復歴があるといくら下がるか

2台

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ24台のうち、2台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。

突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。

世代 照合できた台数 下落幅の分布
最小〜最大
下落幅
中央値
むしろ高かった
個体
初代 2 照合できる修復歴車がなく判定できず

※初代はそもそもの台数が少ないため、参考にならないことご容赦下さいませ。

ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。

修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。

相場を知ったうえで査定に出す

フロンクスは2WDか4WDかで相場がはっきり分かれます。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。

この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。

フロンクスと比べられることの多い車種です。同じ日に何社かへ査定してもらうときは、この並びも見てから話をすると相場の感覚がつかみやすくなります。

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