アトレーは、ダイハツの軽バンです。2021年12月の全面改良で、それまでの5ナンバー(乗用)から4ナンバー(商用)へ変わりました。いま中古で出回っている「アトレー」はこの4ナンバーの車で、5ナンバーの車は「アトレーワゴン」という別の車名になります。このページでは、2021年12月からの現行型だけを扱っています。

このページでは、2026年8月にオートオークションで落札されたアトレー、合計133台から基準に合うデータを抜粋し、世代とグレードごとに掲載しています。アトレーワゴン、および2021年11月までのアトレーは車体も車名も別なので含めていません。デッキバン(荷台が開いた形)も別の車体なので外しました。中身が同じ車であるハイゼットカーゴの買取相場も合わせてご覧ください。

売却時はもちろん、中古車購入時の参考にしていただければ幸いです。

ご覧いただく際の注意点

掲載価格はすべてオートオークションでの税込み落札価格です。買取店が提示する金額は、ここから陸送費・出品料・利益を差し引いた額、販売店の場合は落札価格に陸送費・出品料・利益を足した額になります。車種と価格帯によりますが、10〜30万円程度変わるのが一般的。落札相場を知っておくと、

提示額がどこまで落札金額に近いか

を判断する目安となります。

また基本的に相場は下がるものです。中には希少車や輸出時期の関係で、上がっていくものもありますが、基本的に古くなるにつれ、緩やかに下がっていきます。

※掲載データは2026年8月時点のものです。

年式から相場を探す

各年式でもっとも流通しているグレードの相場です。走行距離はその年式で最も多く出品されていたゾーンを中心に抜粋しています。

年式 世代 グレード 台数 中心となる
平均走行距離
平均落札価格 価格帯
最安〜最高
残価率
令和72025年 S700V系 RS 4WD 3 0.70.7万km 173万円 165178万円 90%
令和62024年 S700V系 RS 4WD 2 2.32.3万km 164万円 161166万円 90%
令和52023年 S700V系 RS 4WD 3 2.93.2万km 157万円 154160万円 86%
令和42022年 S700V系 RS 4WD 6 3.95.1万km 149万円 139162万円 81%
令和82026年 S700V系 RS 2 00万km 164万円 161166万円 88%
令和62024年 S700V系 RS 2 1.71.8万km 150万円 144156万円 90%
令和52023年 S700V系 RS 3 1.42万km 131万円 106145万円 79%
令和42022年 S700V系 RS 4 44.6万km 123万円 110132万円 73%
令和42022年 S700V系 X 3 3.84.3万km 98.3万円 79.9112万円 63%

表の読み方

年式ごとに、出品された走行距離の中央付近値を掲載しています。たとえば令和4年式のRS 4WDであれば、出品30台の中央値は約46,000kmでした。

グレードはRSとXの2本立てです。RSが両側スライドドアの電動化や運転席まわりの装備を足した上級、Xが装備を絞ったグレードになります。今回の出品はRSがほとんどでした。

四輪駆動は型式で分かれます。S710Vが四輪駆動、S700Vが後輪駆動です。表では四輪駆動の行にだけ「4WD」を付けています。

アトレーはハイゼットカーゴと中身が同じ車です。型式もS700V/S710Vで共通で、車検証の車名だけが違います。アトレーの方が装備の厚いグレードだけの設定になるので、同じ年式でも金額の出方は変わります。

今回のデータ133台のうち19台が評価点S(登録済未使用車)でした。これらは状態が良すぎて相場から外れるため、表からは外しています。

また車輌の走行距離における掲載基準は、その中央値から上下20%以内の車輌に限定。中央値が50,000kmであれば40,000〜60,000kmの範囲で掲載し、できるだけ走行距離条件を揃えるようにしています。調べた総数より台数が少ないのは、掲載基準を厳選しているためで、できるだけ標準的な走行距離帯を掲載し、照合しやすくさせています。

評価点はオートオークションの外装評価です。数字が大きいほど状態が良く、開催会場によって基準は変わりますが、5〜6点なら新車に近い、4.5点はかなり小さなキズ、4点はそのままお店に展示できるくらいのレベル、3.5点は少し外装の補修が必要な状態を指しています。「修復有」は骨格部分を修復した履歴がある車輌です。

アトレー
※2021.12〜現行モデル

102台66.0193万円

型式:S700V(後輪駆動)/S710V(四輪駆動)。660ccのターボ、CVTのみの設定です。グレードはRSとXの2つ。

今回該当したのは133台。そのうち19台が評価点Sの登録済未使用車、7台(5%)が修復歴ありでした。修復歴のある車は表から外し、ページの終わりに別途まとめています。

2021年12月の全面改良で4ナンバーの商用車になり、後席は荷室として使う作りに変わりました。それまでのアトレーワゴンとは別の車として見てください。

※価格は全て税込表示です

RS 4WD

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和7
2025年
3 0.70.7万km  165178万円 173万円 90%
令和6
2024年
2 2.32.3万km  161166万円 164万円 90%
令和5
2023年
3 2.93.2万km  154160万円 157万円 86%
令和4
2022年
6 3.95.1万km  139162万円 149万円 81%

RS

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和8
2026年
2 00万km  161166万円 164万円 88%
令和7
2025年
1 0.50.5万km  172172万円 172万円 98%
令和6
2024年
2 1.71.8万km  144156万円 150万円 90%
令和5
2023年
3 1.42万km  106145万円 131万円 79%
令和4
2022年
4 44.6万km  110132万円 123万円 73%

X

年式 台数 実際に出品された
平均走行距離
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格 残価率
令和4
2022年
3 3.84.3万km  79.9112万円 98.3万円 63%

その他のグレード

グレード 台数 走行距離
最小〜最大
価格の分布
最安〜最高
平均落札価格
X 4WD 1 0.20.2万km  149149万円 149万円

実際の落札実例

年式 グレード 走行 評価 落札価格
最高値 令和7 RS 4WD 0.2万km パール 6.0 193万円
上位 令和7 RS 4WD 2万km その他 3.5 165万円
中央 令和6 RS 0万km オレンジ 6 146万円
下位 令和6 RS 4WD 1.4万km シルバー 3 114万円
最安値 令和4 RS 15.8万km パール 3.5 66.0万円

相場の寸評

年式は素直に効きます。令和7年式が169万円(19台)、令和6年式が147万円(11台)、令和5年式が140万円(20台)、令和4年式が125万円(50台)。いちばん高い令和7年式といちばん低い令和4年式の差は44.0万円です。3か所の隣どうしがすべて年式順に並んでいます。ただし下がり方はゆるやかです。軽の商用車は年式が古くなっても値が落ちきらず、ハイゼットカーゴやハイゼットトラックでも同じ形が出ています。

走行距離も効きます。20,000km未満が159万円(39台)、20,000〜40,000kmが155万円(27台)、40,000〜60,000kmが126万円(15台)、60,000km以上が94.1万円(21台)。いちばん少ない帯といちばん多い帯で64.9万円、率にすると41%下がります。掲載した102台の走行距離の中央値は28,000kmでした。仕事に使われる車なので、同じ年式でも距離の開きが大きくなります。

四輪駆動は中古でも高く売れます。RS 4WDはRSと比べて令和6年式では平均13.5万円高く、令和5年式では平均25.3万円高く、令和4年式では平均26.2万円高くなりました。比べられた3通りすべてで上に来ています。新車価格では四輪駆動が15.4万円高い設定です。雪の多い地域では四輪駆動でないと仕事にならないので、新車で払った差額がそのまま中古にも残ります。なお掲載した車の走行距離は、RS 4WDが中央値39,000km、RSが20,000kmです。RS 4WDの側が19,000km多く走っているので、差額のすべてが駆動の違いによるものではありません。ただし今回の落札台数は令和6年式が2台、令和5年式が3台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。

グレードの上下も見ておきます。RSはXと比べて令和4年式では平均24.2万円高くなりました。比べられたのは1通りだけなので、向きは言い切れません。新車価格の差は11.0万円です。Xは出品そのものが少なく、今回は8台でした。仕事用に買われる車でも、両側の電動スライドドアが付くRSが選ばれています。なお掲載した車の走行距離は、RSが中央値46,000km、Xが42,000kmで、おおむね揃っています。ただし今回の落札台数は令和4年式が4台と少なく、明言はできません。傾向としてご覧ください。

新車価格に対する落札額の割合は、軽バンとしてはかなり高い水準です。RSが令和8年式で88%、令和6年式で90%、令和5年式で79%、令和4年式で73%。RS 4WDは令和7年式で90%、令和6年式で90%、令和5年式で86%、令和4年式で81%になりました。Xは令和4年式で63%です。この世代の掲載102台のうち57台(56%)が四輪駆動でした。新車の納期が長く、しかも値上げが続いているので、中古が新車価格に近いところまで買われています。

アトレーは仕事で使われる車なので、査定では走行距離と荷室の使われ方が見られます。掲載102台の平均は140万円でした。ハイゼットカーゴと中身が同じ車ですが、アトレーの方が装備の厚いグレードだけなので、ハイゼットカーゴの相場をそのまま当てはめないでください。同じ日に何社かへ声をかけて、提示された金額を並べて比べるのが確実です。

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修復歴があるといくら下がるか

7台S700V系で33%安い

オートオークションでは、骨格部分に修復歴のある車は評価点が「R」と記載され、一目で修復歴ありの車輌であることがわかるようになっています。今回のデータ133台のうち、7台が該当しました。修復歴のある車を1台ずつ、同じ年式・同じグレードで、走行距離の近い修復歴なしの車と突き合わせています。基準はあくまで修復歴車の側です。120,000km走った修復歴車なら、同じく120,000km前後の修復歴なしの車としか比べられないため、走行距離の許容幅はその車の走行距離に応じて取っています。

突き合わせる修復歴なしの車は、条件の合う中でもっとも評価点の高い個体を選んでいます。評価点の低い車を相手にすると、修復歴とは別の理由で安い車と比べることになり、修復歴そのものの影響が見えなくなるためです。

世代 照合できた台数 下落幅の分布
最小〜最大
下落幅
中央値
むしろ高かった
個体
S700V系 4 276% 33% 安い 0台

※S700V系はそもそもの台数が少ないため、参考にならないことご容赦下さいませ。

S700V系では中央値で33%下がります。4台を照合した結果です。修復歴なしの側が141万円前後で取引される世代なので、この率を実額に直すと50.7万円の開きになるようです。

ばらつきは大きく、同じ条件でも修復歴車の方が高く落ちる例もあります。骨格の一部を交換しただけの車と、大きく損傷した車が同じ「修復歴あり」で扱われるためです。実際の査定では、どこをどう直したかまで見られると考えておいた方がよいでしょう。

修復歴があるなら、価値が残っているうちに売る方が損失を抑えられます。年式が古くなるほど下落率は小さくなりますが、それは車そのものの値段が下がりきった結果にすぎません。率が縮むのを待つ間に、元の価格の方が先に落ちていくためです。

相場を知ったうえで査定に出す

アトレーは世代が1つしかありませんが、年式と走行距離で相場ははっきり分かれます。掲載しているのは、すべて中古車店どうしの取引で実際についた価格です。

この落札価格は、買取店にとっての仕入れ値です。提示された査定額がここから大きく離れているなら、その理由を聞く根拠になります。複数社に査定させれば、買取店ごとの販路の差がそのまま金額差となって表れるはずです。

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