日産リーフは2010年に世界初の量産EVとして登場し、2025年に3代目へとフルモデルチェンジしました。新型ZE2型は、従来のハッチバックから一転、流麗なクーペSUVスタイルへ生まれ変わったのが最大の変化です。先行して2025年10月に78kWhの「B7」を投入し、2026年1月に55kWhの「B5」を追加。グレード体系が一新されました。

新型最大の進化は航続距離です。78kWhバッテリーを積むB7 Xは、WLTCモードで最大702kmを達成。日本で買えるEVの中でもトップクラスの数字で、従来型から150kmほど延びました。55kWhのB5でも最大521kmを確保しており、日常使いなら充電の不安はほぼ消えます。デザインはクーペSUV化で全高を下げ、空気抵抗を抑えたフォルム。ヘッドライトやテールランプの光る純正アクセサリーなど、所有満足度を高める演出も増えました。
注目したいのがリセール対策です。日産は新型リーフで5年後の保証残価率を30%前後に設定し、従来型の2倍近い水準へ引き上げると公表しています。EV最大の弱点だった値落ちの激しさに、メーカー自ら手を打ってきた形。プロパイロット2.0やインテリジェントアラウンドビューモニターなど、運転支援も最新世代に更新されています。

納期は2026年に入って、B7が約3ヶ月、B5が約4ヶ月が目安。受注は好調で、人気のSグレードを中心に積み上がっています。
値引きについては、EVらしく渋めの傾向。車両本体とオプション込みの総額で18〜25万円前後が今の相場感です。なお国や自治体のCEV補助金を併用できるため、実質的な負担はこの値引きとは別に大きく下がります。
おすすめグレード
新型リーフは55kWhのB5と78kWhのB7の2系統で、それぞれにS・X・Gとカスタムの「AUTECH」が並びます。バッテリー容量と装備で価格が100万円以上開くため、自分の走り方に合った1台を選ぶのが肝心です。主要グレードを並べて見ていきます。
| 評価 | グレード名 | 特徴 | 新車価格 | 3年後予想残価率 |
|---|---|---|---|---|
| ◯ | B5 S | 55kWhのエントリー。航続521kmで装備は最小限だが価格は最安 近距離中心でEVを安く始めたい人向き。最初の1台に |
438.9万円 | ★★★☆☆ (約42%) |
| ◯ | B5 X | 55kWhの中間グレード。快適装備が加わり価格と内容のバランスが良い 街乗り中心で装備も妥協したくない人にちょうどいい |
473.88万円 | ★★★☆☆ (約42%) |
| △ | B5 G | 55kWhの上級。装備は充実するが価格はB7 Xに迫る 航続を取るならB7、装備を取るならこちら。価格的に中途半端 |
564.85万円 | ★★★☆☆ (約41%) |
| ◎ | B7 X | 78kWhで航続702kmの本命。装備も十分で価格と内容のバランスが最良 長距離も走る人に。新型で最も需要が厚く、リセールも安定 |
518.87万円 | ★★★★☆ (約45%) |
| ◯ | B7 G | 78kWhの最上級。プロパイロット2.0や上質内装をフル装備できる頂点 装備に妥協したくない人向き。価格は約600万円と高め |
599.94万円 | ★★★★☆ (約43%) |
| △ | AUTECH B7 | 専用内外装をまとうカスタム最上級。所有感は随一だが価格も最高 見た目と特別感を重視する人向き。コスパでは選びにくい |
651.31万円 | ★★★☆☆ (約41%) |
一番手はB7 Xです。新車価格は5,188,700円ですが、702kmという航続距離はこの価格帯のEVで頭ひとつ抜けています。充電回数が減れば日々のストレスも電気代の管理もぐっと楽になり、長距離移動でも余裕がある。装備もXで実用十分に揃い、新型リーフの中で最も買い得感が高いグレードです。中古でも引き合いが強く、リセールも比較的読みやすい。

予算を抑えたいならB5 Sが狙い目。438万円から始められ、それでも521kmの航続を確保しています。通勤や買い物が中心で、長距離は年に数回という使い方なら、B5で十分すぎる性能。逆にB5 Gは564.85万円とB7 Xを上回る価格で、それなら航続に勝るB7 Xを選ぶ方が満足度は高い。装備と容量の天秤で、価格が逆転する点には注意したいところです。
迷ったら、航続と総合バランスで選ぶならB7 X、予算重視で街乗り中心ならB5 Sがおすすめです。
気になる競合車種

EVは選択肢がまだ限られますが、リーフと価格帯・車格が近いモデルはいくつかあります。商談で名前を出すなら必ず他メーカー車を選ぶのが鉄則で、日産のサクラやアリアを挙げても値引きのレバレッジにはなりません。本命はトヨタbZ4X、スズキeビターラ、そして輸入勢のヒョンデやBYDです。
トヨタbZ4XはミドルサイズのクロスオーバーEVで、リーフB7と真っ向から比較される相手です。価格帯も近く、トヨタブランドの安心感を求める層がよく迷う。スズキeビターラは新世代のコンパクトEVで、価格を抑えたいB5検討層の比較対象になります。ヒョンデのコナやBYDのATTO 3は、補助金込みの実質価格や大幅キャンペーンで攻めてくることが多く、商談で名前を出すと効きやすい。

具体的には「bZ4Xやeビターラとも迷っていて、補助金込みでどこが一番得か比べている」と伝えるのが効果的。複数の他メーカーEVを本気で検討していると示せば、営業マンも条件を動かしやすくなります。スペックを細かく語る必要はなく、名前を自然に出せる程度で十分です。
リーフの値引き交渉で使えるコツ

リーフはEVゆえに値引きが渋く、本体からの値引きは限られます。何も準備せずに店へ行けば、相場すら引き出せないまま契約してしまいかねません。補助金で実質負担が下がるぶん油断しがちですが、交渉の勘どころは押さえておく価値があります。3つに分けて整理します。
競合見積りは 見せず・匂わせる

bZ4Xやeビターラの見積もりは取っておくべきですが、その紙をそのまま営業マンに見せるのは悪手です。具体的な金額を提示すると、相手はその額をわずかに上回るだけの最低限の対応で話を終わらせようとします。手の内を全部明かした時点で、交渉の主導権はあちら側に渡ってしまう。
狙いたいのは、相手に「どこまで引けば決めてくれるんだろう」と考えさせる状況です。だからこそ金額は伏せたまま、「他でも見積もりをもらっていて、正直どちらにするか迷っている」くらいに留めておく。数字を出さないことで、営業マンは自分から上限近くを提示せざるを得なくなります。
見積書を見せて警戒されると、「この客は他社でも同じことをやっているな」と勘ぐられ、本気の額を書いてもらえなくなる。匂わせる程度がちょうどいい塩梅です。EVは値引き原資が薄いぶん、こうした駆け引きの差がそのまま結果に出てきます。
時期を狙って待つのは、もう古い

かつては「決算期まで待てば値引きが伸びる」が常識でした。3月や9月を狙って商談を仕掛ける、という王道です。この戦法は今のリーフにはほとんど通用しません。
受注が好調でB5は約4ヶ月待ち。良いタイミングを狙っている間にもバックオーダーは積み上がり、結局は欲しい時より遅く納車される展開になりがちです。EV補助金は予算枠に上限があり、年度の途中で受付が終了することもある。待っているうちに補助金を取り逃せば、値引きの数万円どころではない損になります。車検が近い人なら、その間のコストものしかかる。
欲しいと思った時が、買い時です。時期を狙って数万円を待つより、補助金を確実に押さえ、別の方法で総支払額を下げる方がずっと現実的。その最大の鍵が、後ほど触れる下取りの扱い方になってきます。
営業マンが動くポイント

値引きには、営業マンが「ここは上乗せしてでも決めたい」と思う瞬間があります。代表的なのが月末。販売台数のノルマが迫る時期は1台の重みが普段とまるで違い、条件が動きやすい。週末でも来店客が少ない日や、決算月の最終週なども同じく狙い目です。
そして最も効くのが、「他でも決めかけている」と伝わった瞬間。目の前の客を逃せば競合に流れると感じれば、営業マンは店長に掛け合ってでも数字を作ろうとします。逆にこちらが乗り気でないと見抜かれると、本気の額は出てきません。
基本姿勢は、「この車を買う意思は固い」ことと「他社のEVも本気で検討している」ことを同時に伝えること。買う気がないと値段は動かず、迷いがなさすぎても足元を見られる。両方を匂わせるバランスが、営業マンの本気を引き出します。
値引きを迫りすぎると嫌われる!?
近年の需要の多さと納期遅れにより、値段を引かなくても売れるという風潮が強まっている中、
- もっと引いてくれ!
- あと3万なんとかならんか!
- ガソリンも満タンにしろ!!
と、あれこれ迫るのも、少し嫌がられそうで悩んでいませんか?
新車を購入してからが本当のお付き合い。無料点検やリコールなど、同じディーラーへ足を運ぶ機会は増えるのに、最初から値引きを迫りすぎて嫌われるのも問題ですよね。
でもできるだけ安く買いたい。
ならば下取り予定のお車があるなら、「あと1万円!」としつこく値引きを迫るより、下取り車を10万円高く売った方が精神的にもラクなのではありませんか。
ご興味あったら見てみて下さい。