スバルの主力ミドルSUV「フォレスター」は、2025年4月に6代目へとフルモデルチェンジを果たしました。新世代の「SUBARU GLOBAL PLATFORM」をさらに鍛え上げ、剛性と静粛性を底上げ。エクステリアはより骨太でタフな印象になり、歴代フォレスターらしい実用性と悪路走破性をしっかり受け継いでいます。

注目は、トヨタのTHSをベースにした2.5L+2モーターのストロングハイブリッド「S:HEV」の搭載です。従来のe-BOXER(マイルドハイブリッド)から大きく進化し、街なか燃費はWLTCモードで15km/L超え。1.8L直噴ターボ(SPORT系)と、燃費に優れたS:HEV(X-BREAK/Premium系)という二本立ての構成になりました。安全装備も全車に新世代アイサイトを標準化し、サイクリスト対応の歩行者保護エアバッグやフルLEDヘッドランプ、ETC2.0まで標準でついてきます。

そして2026年5月21日の一部改良で、待望のエントリーグレード「ツーリング」「ツーリングEX」が追加されました。1.8Lターボをベースに装備を絞り、385万円から狙える価格設定です。シートヒーターやシートポジションメモリーなど必要な快適装備は押さえつつ、400万円を切ってきたのは大きい。S:HEV車にはAC100V/1500Wコンセントが標準化されるなど、地味に使い勝手も上がっています。

納期は改良のタイミングで変動していますが、2026年春時点で1.8Lターボ車がおよそ3〜4カ月、S:HEV車は7カ月前後と長め。人気のS:HEVは半年以上待つ覚悟が要ります。

気になる値引きですが、フルモデルチェンジ直後で渋い状態が続いており、車両本体+ディーラーオプション込みで15〜20万円前後が現実的な着地点。条件が揃えば25万円前後まで伸ばせるケースもありますが、無理に粘っても限界は早めに来ます。

おすすめグレード

現行フォレスターは「1.8Lターボ=SPORT/ツーリング系」と「S:HEV=X-BREAK/Premium系」で性格がはっきり分かれます。走りとコスパならターボ、燃費とリセールならS:HEV、という整理で選ぶとわかりやすいです。以下、改良後の全グレードをまとめました。

評価 グレード名 特徴 新車価格 3年後予想残価率
ツーリング 1.8Lターボのエントリー。シートヒーターやメモリー機能は装備しつつ400万円切り
価格重視でフォレスターに乗りたい人向き。アイサイト強化は非対応
385万円 ★★★★☆
(約72%)
ツーリングEX ツーリングに先進運転支援を追加。価格と装備のバランスが最良
コスパ最優先で買うなら本命。最も推せるグレード
399.3万円 ★★★★☆
(約72%)
スポーツEX 1.8Lターボの中核。専用内外装と18インチで走りの質感が高い
走り重視でターボにこだわる人向き
419.1万円 ★★★★☆
(約72%)
スポーツEX
ブラックセレクション
スポーツEXに専用ブラック加飾を追加した特別仕様
見た目の特別感を求める人向け。価格差ぶんの装備差は小さい
430.1万円 ★★★★☆
(約72%)
X-BREAK
S:HEV
ストロングHVのアウトドア仕様。撥水シートやルーフレールが標準
キャンプや雪道で実用性を重視する人にハマる
437.8万円 ★★★★★
(約87%)
X-BREAK
S:HEV EX
X-BREAKに先進運転支援を追加。S:HEVで一番選ばれる中核
燃費とタフさの両立を狙う人に最適
452.1万円 ★★★★★
(約87%)
プレミアム
S:HEV EX
S:HEVの最上級。本革シートなど上質装備で内装の満足度が高い
質感とリセールを両取りしたい人向け。残価率は全グレードでトップ
464.2万円 ★★★★★
(約87%)

一番のおすすめはツーリングEXです。改良で追加されたばかりで、シートヒーターやポジションメモリーといった「あると効く」装備を押さえながら399万3000円。先進運転支援も入って400万円を切るので、フォレスターを最小コストで手に入れたい人にはこれが効率的。1.8Lターボは加速も素直で、街乗りから高速までストレスがありません。

燃費とリセールを優先するならX-BREAK S:HEV EXが手堅い選択です。S:HEVの中古相場は3年後でも約87%とかなり高く、ターボ系の約72%を15ポイントも上回ります。買ったときの価格差は大きく見えても、手放すときに差を取り戻せる計算。アウトドア用途が多い人なら撥水シートやルーフレールも実用的です。

迷ったら、コスパ重視ならツーリングEX、長く乗って高く売るならX-BREAK S:HEV EXがおすすめです。

気になる競合車種

フォレスターと同じミドルSUVで、商談のテーブルに乗せられる他メーカー車はいくつかあります。営業マンにとって「他社に流れるかもしれない」と感じさせる相手を選ぶのが交渉の肝です。

筆頭はトヨタの新型RAV4。サイズ感が近く、フォレスターと本気で比較する人が一番多い相手です。ディーラーの営業マンもRAV4の名前が出れば警戒します。次にマツダのCX-5、そして日産のエクストレイル。CX-5はデザインと価格、エクストレイルはe-POWERの燃費とラゲッジの広さが武器で、どちらもフォレスターの弱点を突いてくる存在です。

商談では「RAV4とエクストレイルも見に行っていて、正直まだ決めきれていない」と伝えるのが効きます。同じスバルのクロストレックを引き合いに出しても、店内の在庫を回されるだけで値引きの材料にはなりません。あくまで他メーカー、それも実際に検討しても不自然じゃない車種を選ぶのがコツです。

フォレスターの値引き交渉で使えるコツ

フォレスターはフルモデルチェンジ直後で値引きが渋く、ただ「安くして」と言うだけでは数字は動きません。引き出すには、競合の使い方と伝える順番に工夫が要ります。ここでは現場で実際に効く3つの動かし方を紹介します。

競合見積りは 見せず・匂わせる

RAV4やエクストレイルの見積もりは取っておいて損はありません。ただし、それをそのままディーラーに見せるのは下手な手です。具体的な金額を突きつけると、営業マンは「その額にギリギリ並べればいい」と計算して、最低限の対応で話を畳もうとします。

賢いのは、金額を伏せたまま匂わせること。「他でも見積もりをもらっていて、正直どちらにするか迷っている」くらいで止めておく。そうすると営業マンは相手の条件が読めないので、「どこまで引けば決めてもらえるか」を自分で考え始めます。この「考えさせる」状態を作れるかどうかで、最終的な数字が変わってきます。

見積もりは武器ですが、抜き身で振り回すより鞘に入れて見せたほうが効く。相手に主導権を渡さない立ち回りが、渋い車ほど大事になります。

時期を狙って待つのは、もう古い

かつては「決算期まで待てば値引きが膨らむ」というのが定説でした。今のフォレスターには、この常識はほぼ通用しません。S:HEVは納期が半年以上に伸びていて、3月の決算に間に合わせようと思っても、そもそも年明けには発注を締めなければ届かない。決算期を待つメリットより、納期で詰むリスクのほうが大きいのが実情です。

待っている間にバックオーダーは積み上がり、人気グレードはさらに納期が後ろ倒しになります。今乗っている車の車検が近い人なら、待っているうちに車検をもう一回通すハメになり、その費用で値引き分が消し飛ぶことも珍しくありません。欲しいと思った時が、買い時です。

値引きのタイミングを読むことに労力を割くより、総支払額そのものを下げる方法に頭を使ったほうが合理的。実はその差は、車両本体の値引きより下取りのほうに大きく眠っています。この点は後半で詳しく掘り下げます。

営業マンが動くポイント

値引きは営業マンの気分で動くわけではなく、彼らが「ここで決めたい」と思う場面があります。代表的なのは月末です。販売ノルマの締めが近く、あと1台で目標に届くタイミングなら、多少無理してでも条件を上乗せしてきます。

週末なのに来店客が少ない日も狙い目です。商談中の客が自分だけなら、逃したくないという心理が働きます。そして何より効くのが「他でも決めかけている」と伝わったとき。営業マンは目の前の客が今日にも他店で判を押すかもしれないと感じると、一気に本気になります。

基本姿勢は、購入の意思が固いことと、他社も検討していることを同時に伝えること。「この条件なら今日決める」と「でもRAV4とも迷っている」をセットで出すと、営業マンは動かざるを得なくなります。どちらか片方だけでは、足元を見られるか、相手にされないかのどちらかです。

値引きを迫りすぎると嫌われる!?

近年の需要の多さと納期遅れにより、値段を引かなくても売れるという風潮が強まっている中、

  • もっと引いてくれ!
  • あと3万なんとかならんか!
  • ガソリンも満タンにしろ!!

と、あれこれ迫るのも、少し嫌がられそうで悩んでいませんか?

新車を購入してからが本当のお付き合い。無料点検やリコールなど、同じディーラーへ足を運ぶ機会は増えるのに、最初から値引きを迫りすぎて嫌われるのも問題ですよね。

でもできるだけ安く買いたい。

ならば下取り予定のお車があるなら、「あと1万円!」としつこく値引きを迫るより、下取り車を10万円高く売った方が精神的にもラクなのではありませんか。

→ディーラーで売るより買取店が高かった話

ご興味あったら見てみて下さい。