エンジン付近からカラカラとした異音が出る場合、原因は1つではありません。
エンジン内部の摩耗、タイミングチェーン、排気系の緩みなど、数多くの原因が考えられます。
ただし、最初に確認しておきたいのが「エンジンオイルの状態」です。
エンジンオイルが不足していたり、長期間交換していない場合、エンジン内部の潤滑が不十分になり、カラカラ音や金属音が出ることがあります。
そのためこのページでは、
- エンジンオイルは適量
- オイル交換は定期的に行われている
という前提でその他の原因について解説していきます。
まずはどのような状況で音が出ているかを確認してください。
どんな音ですか?
- 回転数に比例して音が大きくなる
- エンジン内部から規則的に鳴る
- 始動直後に一瞬カラカラと鳴る
- エンジン前方から音がし続ける
- ベルト側からカラカラ
- エアコンONで音が変化する
- 加速時カラカラ
- 登り坂で音が出やすい
- 下まわりからカラカラと軽い音
- 振動時だけカラカラと鳴る
- 不規則な音
- 振動で鳴る
上記の症状をクリックすると、それぞれの原因解説へジャンプします。
エンジン内部のトラブル
回転数に比例して音が大きくなる、またはエンジン内部から規則的にカラカラと鳴る場合、エンジン内部のトラブルが原因である可能性があります。
代表的なものとしては、ピストンリングの摩耗、コンロッドメタルの摩耗、バルブクリアランスの拡大、カムシャフトやロッカーアームの摩耗などが挙げられます。これらはエンジン内部の金属部品が摩耗して隙間が生じることで、回転に合わせて金属同士が当たり、規則的な異音として現れるものです。
このような症状が出ている場合、エンジン内部の部品交換やオーバーホールが必要になるケースが多く、修理には高額な費用がかかることも少なくありません。
車種にもよりますが、修理費用の目安はおおよそ30~80万円程度。最悪のケースでエンジンを丸ごと交換する場合は、50~100万円以上になることもあります。
原因として多いのは、長期間オイル交換をしていなかったことによる潤滑不足、走行距離の増加による自然摩耗、または過去のオーバーヒートやオイル不足などによる内部ダメージです。
→いま知るべき今後の3つの選択とは
タイミングチェーン系
エンジン前方からカラカラとした音が続く場合、そしてそれがエンジン回転数に比例する場合、タイミングチェーン周辺の異常が疑われます。
チェーンが伸びていたり、テンショナーが弱っていると、チェーンがガイドに当たってカラカラと金属音が発生します。ベルト車の場合は、カラカラという異音がすることは少ないですが、テンショナーやプーリーの劣化によってギーギーやギャーギャーと異音が出ることもあります。
ここはエンジンのバルブタイミングを制御する重要な部分のため、放置するとオーバーホールに直結することもあります。
修理費用の目安は5万円~20万円程度。もしタイミングがズレてしまってバルブとピストンが当たると、30万円~80万円前後の修理費になるケースもあります。
→いま知るべき今後の3つの選択とは
補機類(ベルトやプーリー)
エンジンの横側やベルト付近から「カラカラ」と音がする場合、補機類のベアリングやプーリーが劣化している可能性を疑いましょう。
オルタネーターやウォーターポンプ、エアコンコンプレッサー、アイドラプーリーなどはベアリングを使用しており、摩耗が進むと回転時に異音を発生させるのです。
もしエアコンを入れた際に音が変化するなら、コンプレッサーやプーリーの不具合であるケースも少なくありません。
修理費用の目安は1万円~10万円程度ですが、部品によっては比較的軽微な作業で済むこともあります。
→いま知るべき今後の3つの選択とは
ノッキング
加速時や登り坂で「カラカラ」と音が出る場合、燃焼異常である「ノッキング」の発生を疑ってください。
これは燃焼タイミングが通常より早まり、燃焼室内で異常な爆発が起きる現象です。この際に生じる衝撃が、金属的な異音として聞こえることがあります。
主な原因には、低オクタン燃料の使用やエンジン内部へのカーボン蓄積、点火時期の異常などが挙げられます。
軽度であれば燃料の選定で改善するものの、燃料を選定しても状況が変わらない場合は、内部のカーボン蓄積を清掃するため、修理費用としては数万円程度は覚悟しておいたほうがいいでしょう。
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排気系
車体下から軽い「カラカラ」という音がする場合、排気系部品の緩みや劣化、マフラー内への石の混入が原因かもしれません。
特に多いのはマフラー周辺にある「ヒートシールド」と呼ばれる金属カバーの緩みです。
この部品は排気熱を遮る役割を担っていますが、固定ボルトが緩むと振動で音を立てることがあります。
また触媒内部の破損や、マフラー自体の劣化によっても、同様の異音が発生。とはいえ多くは比較的軽い修理費用で済み、費用も3000円~3万円程度に収まるケースが一般的でしょう。
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外装・カバー類
エンジンカバーやアンダーカバーといった外装部品の緩みが、異音を引き起こすこともあります。
走行中の振動によってカバーやダクトが揺れ、軽いカラカラという音として聞こえるからです。
この場合はエンジン内部のトラブルではないため、固定ボルトを締め直すだけで改善するケースがほとんど。よほどの整備しづらい部分でない限り、修理費用も比較的安価に収まるでしょう。
→いま知るべき今後の3つの選択とは
熱膨張・冷却系
エンジン始動直後に「カラカラ」と音が出る場合、金属部品の熱膨張や冷却収縮による影響かもしれません。
排気系部品は非常に高温になるため、温度変化によって金属が伸縮し、特有の打音が発生することがあります。これは故障ではなく、車両の構造上どうしても生じてしまう音であるケースも少なくありません。
また、冷却ファン周辺に異物が入り込んでいる際にも、同様の異音が聞こえる場合があります。
→いま知るべき今後の3つの選択とは
その他よくある原因
上記以外にも、さまざまな原因によってカラカラ音が発生することがあります。
代表的な例としては、エンジンオイル不足、オイルの劣化、ボルトの緩み、異物の混入などが挙げられます。
また、エンジンマウントの劣化によって振動が増え、周辺部品が共振して音が出るケースもあります。
原因がはっきりしない場合は、整備工場での点検を受けることでトラブルの特定が可能になります。
→いま知るべき今後の3つの選択とは
エンジンの異音が出たとき
乗り切る3つの選択とは
エンジンからカラカラとした異音が出ている場合、原因や修理費によって取るべき対応は変わります。
一般的には次の3つの選択肢のいずれかを検討することになります。
1. 修理して乗り続ける
原因が特定でき、修理費が許容できる範囲であれば修理して乗り続ける方法があります。
軽い部品交換で済むケースもありますが、エンジン内部のトラブルになると修理費が数十万円になることもあります。
そのため修理内容と費用の見積もりを確認したうえで判断する必要があります。
2. 状況を見ながら乗り続ける
異音の原因によっては、すぐに重大な故障につながらないケースもあります。
そのため様子を見ながら乗り続けるという選択を取る人もいます。
ただし原因がエンジン内部の場合、放置すると症状が悪化する可能性もあるため注意が必要です。
異音が大きくなったり、振動や加速不良が出てきた場合は早めの点検が必要になります。
3. 車の価値を確認してから判断する
修理費が高額になる可能性がある場合、まず現在の車の価値を確認してから判断する方法もあります。
車種や年式、走行距離によっては、修理費が車の価値を上回るケースも珍しくありません。
そのため修理を決める前に、今の車がいくらで売れるのかを確認しておくという考え方もあります。