大門圭介(団長)/渡哲也

本作品における大門圭介の階級は警視庁巡査部長警視庁西部警察署捜査課の部長刑事 (階級巡査部長刑事警察官の俗称)その後 警視庁警部に昇進し、西部警察署捜査課長となる。

別名『大門軍団で知られる捜査課の刑事たちを率い、彼らからは「団長」と呼ばれており人望が厚い。ただ先輩刑事である谷 大作浜 源太郎南 長太郎木暮 謙三警視からは「大さん」と呼ばれる方が多い。大門のキャッチフレーズでもある「自分は~」から始まる喋り出しは当時の警察官または自衛官を連想させ、真似をする人が続出し社会現象にもなった。

その影響かどうかは定かではないが、西部警察のTV放映後から実際の警察学校では、「自分」という呼称は使わないように厳重に指導されるようになったそうだ。そのほか有名な台詞として大門が犯人と対峙する際に言い放つ「自分は西部署の大門だ」もある。

大門は日本の警察官及び皇宮護衛官海上保安官などで正式採用されている回転式拳銃(リボルバー)ニューナンブM60を使用せず、

大門モデル(スコープマウント付き)

レミントンM31の銃身を短くしたソードオフ・ショットガン(散弾が広範囲に飛び散るように銃身に改造した散弾銃のこと)レミントンM31を使用している

モデルとなった Remington Model 31(実物)

なお日本では警察官の散弾銃携行を認めておらず『大門の私物説』が浮上したが西部署の取り扱う案件の特殊性から『特別貸与された説』など物議を醸している。

スラッグ弾(ブリネッキ型)

散弾銃であるが劇中では主にスラッグ弾(小さな鉄球が拡散する散弾ではなく殺傷能力の高い一発弾)を使用しており、PART-I後半に狙撃用のスコープマウントが追加された。劇中では飛行中のヘリコプターからの遠距離狙撃を命中させるなど、本来ショットガンではあり得ないダイナミックな運用方法が逆に銃火器に詳しくない一般層には大いにウケた。ショットガン以外ではコルト・ローマン第二次世界大戦でアメリカ軍が使用したM2カービン等の改造型、ベトナム戦争でアメリカ軍が使用したことで知られるM16使用することもある。銃の腕前は日本の全警察官の中でも一、二を争うほどの超一流だと、射撃のスペシャリトである松田刑事(リキ)が尊敬し目標としているほどだ。ちなみに警視庁の射撃大会で3年連続優勝の記録を持っている。

服装(特に職務中)は基本的にブルーのスリーピース・スーツを愛用し、ワイシャツやネクタイもブルー系で統一されている。PART-Ⅰ前期にグレーと黒を基調としたスーツスタイルの回もあったが理由は分からない。

またPART-Ⅱの第1・2話ではグレーのスーツに赤のネクタイで登場した回もあったがそれについても理由は定かではない。靴はショートブーツを履いており靴下は白い場合がほとんどである。

「自分で蒔いた種は自分で刈り取る」を持論としており、部下の職務上の失敗を責めることはほとんどない。しかし強引な単独捜査を行なった部下に対しては、容赦なく拳を振るう。また、自分の進退に関わるようなことがあっても、決して部下を見捨てることなく身を挺して庇うこともあり、そのような人間的求心力のせいか団長のためには死も厭わないと部下たちに言わしめるほど信頼は絶大である。

テレビシリーズ初期の頃では仲間の死に涙を流したり照れ笑いしたりと人間味あふれる団長だったが、シリーズを重ねるごとに冷徹かつ非情なキャラクターとなっていく。様々な犯罪組織との戦いを経て人間味を失っていったという見方もあるが、その非情さが時として部下の反感をかうこともあった。

大門団長:渡哲也が使用していたサングラス

大門のトレードマークであるサングラス(金縁のレイバン・ティアドロップフレーム)は

1920年代、アメリカ空軍の依頼を受けてボシュロム社が開発し、その後1930年に正式採用されたもの。そして7年後の1973年に光を遮断する=RAY-BAN  と言う意味の「レイバン」と社名を変更し一般向けに販売がスタートしました。その米空軍仕様のAVIATOR(アビエーター)[RB3025]がまさしくそれです。

ちなみにteardrop(ティアドロップ)というのは雫型の意味ですが日本では「ナス型」とも呼ばれています。その印象的な形状のためかティアドロップ=レイバンと誤解されることも少なくありません。

その他では映画「トップガン」でトム・クルーズが使用していた事でも有名です。

またキング・オブ・ポップマイケル・ジャクソンや伝説的ハリウッド俳優ジェームスディーンなど世界中に、愛用者が大勢いました。

アビエーター (AVIATOR)は米国でのMIL規格(厳しい耐久テストをクリアした軍御用達)に適合した頑強なモデルなため、犯罪者との激しい戦闘に耐えうるサングラスであることは間違いありません。悪を殲滅するためには妥協を許さない大門団長ですから、レイバンの実力を分かった上でのチョイスだったのかもしれませんね。

ドラマ「西部警察」制作に携り「石原裕次郎記念館」館長だった浅野謙次郎さんがCS放送ファミリー劇場「激アツ!西部警察ナビ」のインタビューで当時を振り返り語っている。大門のサングラスについて、「(銃撃戦の撮影)テストの時、弾を込めた銃で撃つわけにいきませんから、段取りを決めるために口で『パンパン』と言うんですけど、渡さんも照れる方なんで、目を隠して言うにはサングラスをしないとということで、かけたっておっしゃってました」と語っている。

後に、大門を演じた渡哲也本人も自身の出演した映画『レディ・ジョーカー』でのインタビューで大門のキャラクター設定について質問された時「いい齢した大人が(撮影で)パンパン“拳銃ごっこ”をするのがバカバカしくて恥ずかしかったから」と、照れ隠しを目的としたものであったと自ら語っている。ちなみに実際の警察ではサングラスは「変装届」を提出しないと着用が認められない。

松田猛(リキ)/寺尾聰

刑事。階級は巡査。1976年4月、『警視庁西部警察署』捜査課赴任。本名は「松田猛(たけし)」東京都出身28歳。身長は178cm、体重58k、足のサイズは25.5cm。視力は左右1.5。星座はおうし座で血液型はA型。下町の某高等学校を卒業。中野の警察学校を卒業し3年ほど警視庁狙撃班に所属。趣味はギターを弾き、時には踊ることも。タバコはハイライト1日に2~3箱。ウイスキーは水割りで10杯。尊敬する人は大門団長。好きな言葉は「信義」でそれを信条に生きている。

愛称「リキ」または「リキさん」。本名をもじった「マツ」「タケ」ではなく「リキ」になったのには諸説あるが、寺尾聡本人が愛称が「タケ」だと「タツ」(舘ひろし演じる巽刑事の愛称)に似ており紛らわしいので、という理由で拒否したという線が濃厚である。代わりに当時年齢も近く親交のあった撮影スタッフ(照明)の息子が「リキオ」であり、撮影現場にも度々訪れていたことから「リキオ」→「リキ」を取ったという説が有力とされている。

第1話で木暮課長が西部署に着任した際の挨拶で「リキと呼んでほしい」と言っている。警視庁狙撃班出身と劇中設定では語られているが、警視庁に現在『狙撃班』という部隊は存在せず、強いて当てはめるとすれば「SAT特殊急襲部隊」が妥当である。

ちなみに特殊急襲部隊を直訳するとSpecial Assault Teamとなり頭文字をとった名称がSATとなるわけだが、日本警察においてSATの正式な部隊名は単なる『特殊部隊である。よって松田刑事の場合は『警視庁特殊部隊出身と語られた方が現在では違和感がない。

射撃と爆発物処理のスペシャリスト。

射撃に関しては警視庁の射撃大会で2年連続優勝の記録を持つ射撃の名手でもある。表情一つ変えずにクールに捜査を遂行する優秀な刑事である。

また劇中でも華麗なドライビングテクニックを披露し、その運転技術も高く評価されている。そのため本庁への栄転という話も何度も出ていたが、大門軍団に対する忠誠心が強くその度に断っている。仲間に対する思いやりや感情的な一面もある。そのためか犯人や被害者に必要以上に肩入れし、大門団長にたしなめられることも多々あった。

無理な任務や単独行動も多く、捜査中に暴行誘拐、犯人から拷問を受ける回数が他の刑事に比べて非常に多かったのも特徴。

また自分のミスで死なせてしまった情報屋のひとり娘の「足ながおじさん」をしていた事実が殉職後に発覚するなど、彼も大門同様に人生を刑事としての職務に捧げた。

S&W M29 44マグナムの8-3/8インチモデルを愛用し、幾多の死線を大門軍団の刑事と共に潜り抜けた。

 

サングラスは(レイバン・ウィナー)を常用。

初期の頃は伸縮式特殊警棒も使用していた。

愛銃はマグナム

松田刑事の使用する拳銃は「44マグナム」などと呼ばれていますが、この44マグナムというのはリボルバー(回転式拳銃)向けに設計された大口径弾薬の名称をを指し、銃の名称ではありません。正式にはS&W M29(Smith&Wesson Model.29)8.375インチ銃身モデルと呼ぶのが正しいようです。しかし映画「ダーティーハリー」の影響があまりにも大きく、大口径リボルバー=「44マグナム」という概念が一般にも定着していたため、劇中では正式名称よりも「マグナム」と呼んだ方が親しみやすかったのでしょうか、あえて知名度の高い俗称を使用していたようです。

マグナム弾は同一口径の平均的な実包と比較して装薬量を増やした弾薬であり、主にハンティングで中・大型動物(鹿・熊)向けの弾丸として開発されました。マグナム弾の殺傷能力は凄まじく、人間が1発でも被弾してしまうと損傷範囲が広く生還するのはかなり難しくなります。また撃つ方も大変で発射時の反動が通常の拳銃より大きく、女性や華奢な体格の人は慣れていないと発射時の反動で手首や肩を痛めてしまいます。ましてや片手撃ちなどはもっての外、射撃時の姿勢は重心を低く持ち両手で撃つのが基本です。

劇中では松田刑事がいとも簡単に射撃していますが、それは射撃のスペシャリストだからできる高等な技術です。

当然のことながら日本の警察ではこのような大口径拳銃の所持を認めておりません。しかも大型動物の狩猟を目的とされた弾丸ですから、いくら犯罪者相手といえどオーバーキルであることは間違いありません。松田刑事が何故マグナムを使用できたのかは、やはり特殊な案件を抱える「西部署」という環境がそうさせたのかもしれないですね。

木暮謙三(捜査課長)/石原裕次郎

警視庁警視

西部警察署捜査課長

成績優秀の超エリートキャリアだったが、現場第一主義を貫き西部警察署に赴任した。周囲の期待を裏切り出世コースから外れた形になったが、大門軍団の過剰な暴走に歯止めをかけると同時に、刑事たちが動きやすいように計らうことが出来る重要なポジションであることも忘れてはならない。元キャリア官僚だけあって強力なコネクションがあり、各官庁の最高幹部に顔が利く。軍団のためにスーパーマシンを発注するのも木暮課長の特権があるからこそである。

愛車は日産ガゼール。木暮専用仕様のオープンタイプとなっており、当時としては珍しく車載電話が装備されてる。

巽 総太郎(タツ)/舘ひろし

西部署刑事

愛称「タツ」サングラスにリーゼント姿でHarley-Davidson(ハーレーダビッドソン)を乗り回す喧嘩っ早い熱血漢。

 

警官であるにも関わらずハーレー乗車時にヘルメット未着用というコンプライアンス的に現在ではアウトだが、TVシリーズ放映時は時代背景もあってか許されていた。権力や権威を物ともせず、男女隔てなく悪には正義の鉄槌を下す武闘派刑事で、大門軍団の中でも一番槍的存在。

主に2丁拳銃スタイルで職務につくワイルドな刑事で、Colt Lawman(コルト・ローマン)2インチを常に携帯している。

谷 大作(おやっさん)/藤岡重慶

西部署刑事

愛称「谷さん・おやっさん・谷やん」

いつもヨレヨレの帽子を被っており、歴代の大門軍団の中で唯一帽子着用者だった。シリーズ初期の頃はキャラクターが定着しなかったのか、無精ひげの時や、きれいに整えられている時とあまり統一性はなかった。当初の案では、何をやらせても失敗するダメ親父刑事の予定であったが、大門がまだ駆け出しの新人刑事だったころ、先輩刑事として指導する立場にあり大門を叱咤激励していた過去がある。第29話「島原の子守歌」の回想シーンでは大門が職務中にミスを犯し刑事としての自信を失い、うなだれていた時

「刑事は尻尾を巻くな、絶対に音を上げるな!」

と言って大門を鼓舞しており、その言葉が今日まで大門を支えてきた脇役として存在感がある谷だったが特に説明もなく降板し、PART-II以降には登場することはなかった。石原プロの公式サイトでは西部署を出て他署へ異動したとあるが、異動先では凶悪犯罪が少ないらしく、

「平和すぎて老けちゃうよ」という旨のコメントがある。家族は、妻と死別しており、一人娘のひろ子と同居している。

源田 浩史(ゲン)/苅谷俊介

西部署刑事

愛称「ゲン・ゲンさん・ゲンちゃん」強面の顔立ちと筋肉質で屈強な体格の持ち主で、短めの角刈りと口ひげが印象深い。一見硬派な男だが、人情に厚くそれでいてデリケートな一面もある。見た目とは裏腹にあか抜けた着こなし(ベストにナロータイ等)を駆使し、当時としてはファッションにかなりのこだわりあるようだった。

女性(特に若い美女には弱い)ためか身なりやライフスタイルは女性受けを狙っていると思われる。自宅ではJAZZを聴いて過ごすなど、都会的な一面もある。西部署刑事の中で珍しく左利きであり、拳銃などの銃器類は通常は左手で操る。大分県出身という設定で、高校の担任教師に強引に警察官採用試験を受験させられ、そのまま警察官になったという経緯があり谷とは刑事になる前からの知り合いだった。詳細は不明だが初期の頃は、射撃時に銃を構える際(左手で)並行して右手も前に突き出す独特の射撃スタイルだった。拳銃はColt Lawman(コルトローマン)2インチを使用していたが、なぜか途中から4インチモデルに変更した。

車の運転は下手と言われるが、大型免許取得者の様で、第2話では、ダンプを運転し暴走する犯罪組織の武装車両を止めようとしたがあえなく失敗した。第65話では、犯人車両に強引に突っ込み、逃亡阻止に成功している。また、西部署に特機隊が設立された当初、隊長は自分が適任者と思っていたが、その後まもなくして軍団に入った鳩村にその座を奪われてしまう。本人はそのことをかなり根に持っていたようだが、ともに捜査を重ねるうちに彼の実力を認め和解。その後、特別機動車両サファリのドライバーとなる。大分出身であることから、別府・大分に向かったエピソードもある。

「体でぶつかれ!反骨精神」を本人のスローガンにしているようで、自分のロッカーの扉に貼り紙をしている。PART-Iの終了と共に何の説明もなく降板した。石原プロの公式サイトによると他署に異動したようで、

「地位があろうが金があろうが、悪いやつは悪い。権力をカサにきるやつが俺は大嫌いだ!という俺の姿勢は西部署を離れたいまも変わらない。」

とコメントが掲載されている。

兼子 仁(ジン)/五代高之

西部署刑事

愛称「ジン」宮崎県出身。宮崎県立石室高等学校卒業。捜査中に一般人を誤って撃ってしまったことがトラウマとなり、拳銃を打とうとしても手が震えて撃てなくなったり、第17話「地獄から還った刑事」では犯人にヘロイン中毒にされたりと、刑事としてはまだまだ未熟なところがあった。大門や谷の熱血指導によって数々の危険な捜査を経験し、やがて一人前の刑事として成長していく。煙草を吸う刑事の多かった大門軍団では珍しく、タバコを吸うシーンが殆んど見られなかっため、非喫煙者だったことがうかがえる。当初、軍団のなかでは最年少の新人刑事であったがゆえ、他の先輩刑事に対して敬語で接していたが、巽(たつみ)の後任としてやってきた桐生とは、同期で世代的にも近しかったため、対等に接していた。また、大門・谷以外の先輩刑事に対しては〜兄(にい)という呼び名で接していた。

桐生 一馬(リュウ)/加納竜

西部署刑事

愛称「リュウ・リュウさん」神奈川県小田原出身。

巽の後任として東部署より着任(第31話)木暮がその実績と実力を認め、初めて西部署捜査課に推薦した(西部署に着任してから)人物である。最初はは巽の死を悼み自分に目もくれない大門軍団の刑事たちに反発していた。甘いマスクのイケメン新人刑事で、肉体派で体育会系の大門軍団に馴染めなかったが、事件を解決する過程で徐々に信頼関係が出来上がっていった。良い意味でチャラい性格である。初登場の回では執拗に軍団刑事に付きまとったり、捜査課に侵入し木暮のブランデーを無断で飲んだり、巽の皮ジャンを勝手に着用して捜査へ出たりした。また、独断で個別行動を取り、他の刑事を出し抜き「新人の土産です」と称して大門の前に犯人を差し出すなど当初から大胆な行動が多くみられた。(結局チームワークをモットーと考える大門に鉄拳を食らうが…)車の運転技術はプロ級で、犯人車両追跡時に片輪走行や車両輸送車(キャリアカー)を利用しての華麗なジャンプなどのテクニックを披露した。第74話「出発」にて、インターポール本部への出向のために西部署を離れた。

北条 卓(ジョー)/御木裕

西部署刑事 愛称「ジョー」

前任の兼子の後任として、東部署から着任した。東部署の白バイ隊員で、空手・柔道の有段者で犯人逮捕時には回し蹴りや、背負い投げを披露している。白バイ隊員時代、犯人を追跡中に一般人に重傷を負わせてしまった責任を感じ

彼女とその家族に給料の半分を渡すなど人情に厚い一面もあった。

強い責任感のためか取り逃がした犯人を捕まえるまでは東部署を離れないという気持ちが強かった。そのためか西部署捜査課への転属に不満を持ち、転属取り消しを木暮に直談判していた。着任当初から軍団に対して反抗的で、先輩刑事に挨拶もせず転属取り消しを訴えたため他の刑事からは嫌われていた。

しかし北条が追っていた犯人が絡んだ事件に遭遇、大門達の協力で解決し、団長の男気に惚れ込み大門軍団の一員となった。最初は元白バイ隊員のせいか刑事として頼りない面もあったが、凶悪犯罪に立ち向かう度に目覚ましく成長していった。

PART-Ⅱ以降から負傷する頻度が増え、医師に拉致され血液を抜き取られたり、犯人にマインドコントロールされ大門の命を狙ったり(刑事室で発砲)したこともある。早く皆に認められ一人前の刑事になりたいと願うあまり、全身が映る鏡の前でサングラスをかけ団長のモノマネをしたこともあるなど(第73話)幼稚な面も持つ。

白バイ隊員の経験を活かし、初登場回終盤では元の同僚である白バイ隊と共に派手なバイクアクションを見せ、犯人逮捕に貢献した。

その後バイクに乗る機会はなかったが、PART-IIIで容疑者の改造バイクを追尾したが、性能差が著しく追跡を断念している。マシンXに搭乗する機会が多いのも特徴。

平尾 一兵(ひらお いっぺい/峰竜太

西部署刑事

愛称「イッペイ・イッペイさん」第75話にて着任(桐生がインターポールへ出向したため)防衛隊員(本作品における自衛隊と同義)から警察官に転身した。経歴に似合わずインテリ風であると同時に、劇中で語られるセリフ回しもどことなく軽い。コミカルなキャラクター設定なのか先輩刑事にイジられたり、町でナンパした女性に軽くあしらわれたりと、硬派な大門軍団にとってある意味浮いた存在でもある。

服装はブルゾンにチノパンツスタイル、パステルカラーを基調とし、当時流行っていた携帯式音楽プレーヤー(TOSHIBA:Walky)を常に携行していた。平尾刑事の人物設定は当時の若者のトレンドを巧みに取り入れ(軟派ファッション・ヘッドホンステレオなど)若年層にとって等身大で親しみやすいキャラクターだったのではないだろうか。しかし

PART-II以降から一転ブルゾン着用をあっさりやめてしまい、ジャケット姿に変えたがやはり特徴をもたせるためか、赤縁のメガネに蝶ネクタイという軽めの調整が施されていった。

性格もコミカルさが増していき、大門軍団のマスコット的存在に変遷していることから制作サイドの平尾への迷走ぶりがうかがえる。最終的にには青のブレザー+蝶ネクタイという、おおよそ大門軍団にふさわしくないいでたちに着地している。劇中では同じく若輩刑事である北条と折り合いが悪く、お互いを批判したり些細なことでいざこざを起こしていた。平尾は事あるごとに北条などと比較されるのを毛嫌いしていた。

鳩村 英次(はとむら えいじ/舘ひろし

西部署刑事・巡査長 後に巡査部長 愛知県出身

愛称「ハト・ハトさん・ポッポ」

西部署に特別車両機動隊(特機隊)が設立され、大門と本庁の鳴神警視の推薦で着任。以前は警視庁から特別に選別された「SWAT研修」のためロサンゼルスに派遣されていた。射撃・格闘は専門の訓練を受け全身が武器といっても過言ではなく、むろん車両の運転も超一流のテクニックを持つ。西部署へ配属された初期の頃は大門軍団には馴染もうせずロサンゼルス市警で培ったいわゆる「アメリカンスタイル」を貫こうとしていた。そのため大門や他の捜査課の刑事とは対立することもしばしばあった。しかし持ち前のガッツで頭角を現し、ポスト大門として存在感を増していった。鳩村といえば有名なのがPART-IIから乗ったSUZUKI GSX1100S KATANAであり、当時としては 750㏄規制のあった日本では逆輸入という形でしか手に入らない、ライダー垂涎の大排気量バイクであり憧れだった。鳩村演じる舘ひろしは大門軍団が地方ロケでスーパーマシンを連ね地方巡業をする際、この「カタナ」で先導するのが通例となっていた。殉職した巽刑事の時代はノーヘルであることがあったが、その後規制が厳しくなり出演者はオートバイ運転時にジェット型(顎部分のみを空けた状態で、顔のほぼ全体をシールドにて覆うタイプ)のヘルメットを着用することとなった。シリーズを通して沖田刑事(パート2)山県刑事(パート3)で準主役級で活躍し、息の合った高度な捜査で難事件を次々と解決していった。

劇中で使用した銃器類は、Colt Lawman(コルトローマン)→Colt Python(コルトパイソン)4インチPPCカスタムを使用していた。なおPPCとはFBIで行われるトレーニングのことで「Practical Pistol Course」または「Police Practice Combat」の略称です。PPCマッチと呼ばれる射撃競技会用にカスタマイズされた銃のことをPPCカスタムモデルといいます。特徴は射撃制度を上げるために肉厚で重いバレル(銃身)で見た目が重厚で迫力あるものになります。銃身を重くすることで射撃時のブレが軽減され命中精度が上がります、またバレルが肉厚になることで銃口の弾丸通過時に発生する熱が上がりにくくなるのも利点です。西部警察シリーズでは鳩村のほかに沖田・山県刑事が使用していた。

前述の通り鳩村の前に巽刑事を演じていた舘ひろしが、全く別人の役で再登場する稀有な現象が起きているが、それには制作側にとっても予想外の異例の対応だった。その理由はPART-1第30話で巽が殉職した際ファンや視聴者から「なぜ殉職させた?!」「巽刑事を復帰させろ」など抗議が殺到し対応に追われた経緯があるためだ。またその一方で病床に臥していた故石原裕次郎を舘が見舞いに行った際、「大門軍団に戻ってこい」という旨の要望があったためといわれている。制作サイド・石原裕次郎本人からの願いとあって舘も快諾したらしい。復帰後は巽刑事とは何ら接点はない別人という設定で、容姿が同じという点も劇中では触れられることはなかった。

浜 源太郎(はま げんたろう/井上昭文

西部署刑事 愛称「ゲンさん・おやっさん」

ポジションとしては谷刑事の後任ということになるが前述の通り、ドラマのストーリー上何の説明もなく谷が降板したためPART-2第1話から捜査課のベテラン刑事という体裁でスタートしている。家族構成は養子である娘(幸子)と二人暮らし。その他詳細は第12話までは語られていないが、幸子の本当の父親とは戦時中からの知り合いで、同じ部隊で最前線を共にした戦友であることが後にわかっている。幸子の真の父親は過去に過ちを犯し犯罪者となり、仲間割れによって妻と共に死んでいるという。

身寄りのない幸子を養子として引き取った浜は死んだ幸子の母親とも親交がありすべての伏線は12話で回収される。

PART-II 第35話(娘よ、父は一浜刑事・絶命)にて犯人である元警官、塚本と銃撃戦になり複数の銃弾を受けながらも「もう誰も殺させはしない!撃ってこい!」と抵抗し壮絶な最期を遂げる。駆け付けた大門に向かって、浜が残した最後の言葉は娘である幸子を想い

「父親らしいことは何もしてやれなかった…。すまなかったと伝えてください…。」

だった。当時複数の仕事をこなしていた井上にとって西部警察の撮影は過酷を極め、本人自ら降板の申し出があった数少ない事例でもある。

沖田 五郎(おきた ごろう/三浦友和

西部警察署刑事 愛称「オキ」

PART-II 1話から登場。PART-IIにおけるストーリーの主軸的位置づけで主役級の扱いだった。本来ならばPART-II終了のタイミングで華々しく西部署を去る予定だったがシリーズ製作上の問題か、最終的にはPART-III第6話まで出演することになる。役どころは余命いくばくも無い元キャリア官僚という設定で、東大法学部卒業後、国家公務員上級試験に見事合格し警視庁に入庁というプロフィールである。沖田刑事を演じる三浦友和の容姿は、大門と同じクールカット(短めの角刈り)でジーパンにブルゾンスタイルとスポーツマン風にまとまっており、当時としてはスタイリッシュな印象を感じる。警視庁へ出向後はコールドケース(未解決事件)を専門に扱う特務三課所属となっていた。ヘリコプターの操縦免許を取得しており上空からのダイナミックなアクションも随所でこなしていた。西部警察署内では、鳩村刑事(舘ひろし)と親交があり、職務上でもお互いをサポートしあう仲として共に捜査をする機会が多かった。キャリア官僚時代は警部だったが、過去に起こった人質籠城事件で取り返しのつかないミスを犯してしまう。その際に犯人の銃弾を腰部に受け、腰椎に食い込んだ弾丸の破片が原因で髄膜炎のリスクを常に抱えていた。医師から余命宣告を受けた沖田刑事は、自分に残された刑事生命を大門軍団で全うしようと考えるようになり、自ら西部署への転属願いを出す。また一介の刑事として制約なく活動できるように降格を希望し「巡査」として再スタートを切った。

国際線スチュワーデス(現在のCA)である麻生順子と交際→婚約していたが、事件での負傷により自分が余命宣告を受けたことから、理由も告げずに一方的に婚約破棄をしてしまう。彼女を不憫に思った沖田のやさしさだったのだが、後に順子はこの仕打ちを逆恨みし大門軍団に敵対する犯罪組織に堕ちていくことになる。

犯罪捜査においては常に冷静な判断をしクールなキャラクターではあるが、正義感が強いあまり犯人の口にダイナマイトを突っ込み自供させたり、容赦なく銃を発砲したり、強引な一面があることも散見できる。PART-III第5話で髄膜炎を発症し、第6話で西部署を離れ雪山で姿を消した。ドラマの中では生死を確認できる描写はなく謎を残したままだが、以降シリーズを通して沖田刑事が再び登場することはなかった。

南 長太郎(みなみ ちょうたろう)/小林昭二

西部署刑事 愛称「チョーさん・おやっさん」

伊豆諸島の八丈島にある八神署というという辺境の地に左遷されていたという異色の経歴を持つ初老の刑事。ベテラン刑事枠としては谷、浜に次ぐ3代目である。

実は南は城西署時代において大門の直属の上司であり、新人の大門を教育し磨き上げた恩師でもあった。部下想いの南であったがそれが幸いし、捜査上の部下のミスを庇うあまり感情的になり上司を殴ってしまったのだ。処分は前述の通り八丈島への左遷であったが、そこで燻っていた南を大門が恩返しのためか、西部署に引き入れたというストーリーになっている。ドラマシリーズとしては浜が殉職した後のPART-Ⅱの第36話からの登場となる。長年の経験と刑事としての勘は錆びておらず大門軍団において欠かせない存在となった。

南を演じる小林昭二はウルトラシリーズや仮面ライダーシリーズなどで既に知名度があり、当時ドラマシリーズを見ていた子供世代にはすんなり受け入れられたのも小林ならではといえるだろう。最終回まで見事に大門軍団を支えた。

山県 新之助(やまがた しんのすけ)/柴俊夫

西部署刑事 (元神奈川県警・横須賀港湾署

PART-III 第7話から着任。愛称「タイショー」

元ボクサーで仕事もせず喧嘩を繰り返し、ほぼチンピラ生活を送る札付きのワルであった。自分の犯した事件をきっかけに大門を知り、決着を申し込むもあえなく敗れた。その時の大門の姿に憧れつつも強烈な対抗心を燃やした山県はそれまでの人生をすべて改め、努力の末刑事になることになる。奇しくも同時期に辞職(正確には雪山で行方不明)した沖の後任として西部署に配属された。使用拳銃も沖田の使用銃「Colt Python(コルトパイソン)4インチPPCカスタム」を使用しており大門軍団の中でも中心的役割を担う。基本的に上下繋ぎを着ており、ハードな西部署の職務において機能的に動ける合理的な服装であることは言うまでもない。

性格は真っ直ぐで曲がったことは大嫌い、根性を信条とする体育会系であり大門軍団との親和性は初期の頃から良好だった。口癖は「押忍」(おすっ)であり、後輩刑事には特に厳しく接する場面もあった。軍団の中では珍しくクリスチャン(父親は牧師)であり劇中でもハンムラビ法典の教えを引用し、彼女を殺害した犯人に復讐するシーンもある。

五代 純(ごだい じゅん)/石原良純

西部署刑事 慶應義塾大学卒業

愛称「ジュン・坊や」

PART-Ⅲ第8話から着任となる新米刑事であったが、大門軍団の先輩刑事からの指導もあり一人前の刑事に成長していく。高学歴も活かし68話では国家公務員総合職試験に合格、晴れて警察庁キャリア組への登用が内定していた。しかし大門軍団で過ごした数々の経験が彼の考え方を変容させ最終的には西部署へとどまることを決意させた。

ディープなカーマニアでもある五代は運転技術、車両知識、分析力が抜群で、それらの実績が認められ特機隊車両(RS-2)のメインドライバーに抜擢されることになる。初期の頃は若さのためか強引な捜査でミスも多く、先輩刑事に迷惑を掛けることもあったが持ち前のガッツと分析力で貢献し、大門軍団の脇を固める重要なポジションを確立していった。

大門 明子(だいもん あきこ)/古手川祐子

大門の妹

劇作家を自称しているが実績はなく、大門のマンションに同居している。漫画で生計を立てているようではなく大門に同居させてもらう代わりに家事・留守番などの身の回りの世話をしているようだ。実績はないといっても画力はそこそこあり、事件の目撃者の証言からかなり再現性の高い似顔絵を描き捜査に貢献した。

気が強く弁が立ち、時として大門を論破してしまうことも。家では温厚な大門にして「この!口先女」と言わしめることもしばしば。

しかしアコの兄に対する信頼は絶大で、大門の更迭の話があった時も「今の忙しいままの兄貴が好きだから、最後まで頑張るんだよ」と兄を想い寄り添った。アコを演じた古手川祐子は新人だったがこれを機会に人気女優の仲間入りを果たした。以降のシリーズ出演は制作側の調整ミスなのが古手川サイドのスケジュールの都合なのか続投は果たされることはなかった。PART-Ⅱからは2代目アコ/登亜樹子が代わりに演じた。

イヤミな係長

西部警察の名物ともいえる中間管理職的ポジション。シリアスな捜査課の雰囲気において、一服の清涼剤的な役割も担う

独断専行、銃器類の過剰使用や追跡車両の破損、悪を倒すためとはいえ度を越した大量破壊によって功績も大きいが被害も甚大な大門軍団。その事後処理に翻弄される日々が続き、気の休まる暇がない過酷な職務である。しかし持ち前の軽さと憎めない性格からか、頼りなくいつも右往左往するだけの上司に見られるが、人命尊重や人権意識は高く持っており、最終的には大門軍団の味方でいる立場である。

本人たちはどう思っているか定かではないが、このようなポストはさっさと出世して通過点にしたいとこだが、西部署という特殊な環境のためか毎日神経を擦り減らしている。穏便に出世街道を進みたいキャリアにとっては絶対に避けたい部署ではなかっただろうか。

二宮武士(係長)/庄司永建

西部署捜査課係長の警部補(退職時は警視)

「何とかならんのかね大門君」がお決まりのセリフである。

大門軍団の過激な捜査で一般市民の苦情やマスコミからの取材が絶えない西部署において気の休まる暇がない二宮である。

組織の中では中間管理職の立場であるため部下と上司からの所謂「板挟み」状態であり、いつも事件があるたびに狼狽えることが多かった。上司としては頼りない面があったが、基本的には温厚でお人好しな人柄であり大門軍団からは憎まれるというより甘く見られていたという表現が正しい。直属の部下である大門も二宮を立ててはいるが、他の軍団刑事は立てるどころか馬鹿にしている素振りもあった。

上昇志向もなかったわけではなく本人も「昇進を見たことがなかったといえば嘘になる」と言い残したことがある。

ダメ上司のイメージが強いが、現場に足を運び最前線で活躍したり、署に導入された最新の電子機器を操作したり優秀さも垣間見えた。

いつも大門軍団の独断に振り回されているように見えるが、いざというときは部下を守るために本庁に直談判したり「連絡が取れないから彼らを止めることはできない!」など部下を庇う漢を見せる場面もあった。

定年退職後かねてから計画していた弁当屋を開店し穏やかな余生を過ごした。

佐川勘一(係長)/高城淳一

捜査課係長・警部補

「困るんだよ大門君」を筆頭に「私は情けないですよ」などが定番のセリフ

前出の二宮の後任として捜査課に着任したが性格的に二宮より神経質で部下に対して高圧的な態度が初期の頃は目立った。事務員の机の拭き方が気に入らず執拗に注意したり、時間を守らない大門軍団の面々に説教したり、最初は嫌われ者役が先行していた。本人も西部署着任を快く思っておらず、独断専行が常態化していた大門軍団をなんとか自分の力で改革したいと思っているようだった。

しかし西部署の特殊な環境を理解し始め、難しい凶悪事件を大門らと共に解決するうち信頼関係が芽生えたのか、以降は部下の刑事と共にスナックに飲みに行ったり、

出張帰りの軍団を労うために無事の帰還を祝ったり友好的な面も見られた。

最終話にテロリストとの決戦が行われた時、佐川は自分だけが知らされていないことを知る。佐川は泣いた「なぜ私だけ知らせなかったんですか…」自分の机には軍団全員の警察手帳が置いてあり、懲戒免職覚悟の行動だということを悟る。

殉職で命を落とした刑事たち

巽総太郎(タツ)/舘ひろし

第30話(絶命・炎のハーレー)

過去に銀行強盗未遂の際、裏切られた相棒岸部に復讐せんとする犯人吉松が、岸部の運転する幼稚園バスに時限爆弾を仕掛けたと知った巽はハーレーでバスを追跡する。しかし、バスの爆破を見届けるため尾行していた吉松の車両と鉢合わせになりカーチェイスになる。

その際通行人を避けて転倒しハーレーの折れたミラーが腹部に刺さってしまう。腹部から大量の出血がありながらも、爆弾を取り外して近くの開けた公園まで爆弾を運び投げたものの、遊んでいる子供を避難させることを優先する。しかしそれが仇となり時限装置が作動してしまう。退避姿勢を取る間もなく爆弾は爆発し、その爆風を受け巽の身体が空中を舞った。

駆け付けた大門軍団に囲まれながらも、自分の身代わりとなって銃撃を受け、意識不明になっていた松田刑事の事を最後まで気にしていた。

(後に奇跡的に、松田は意識を取り戻すことができた)。

また、巽は自分も大門のように「巽軍団」を作ることを夢見ており、志半ばで絶命してしまった。大門軍団の中で、殉職者第一号であると同時に、負傷者第一号でもある。

兼子仁(ジン)/五代高之

第54話(兼子刑事暁に死す)

巡査部長への昇格試験が迫っていた矢崎、婚約者の父が密輸にかかわっていたことを知る兼子。大門らに相談せず密輸組織の居場所を突き止め、密輸品の受け渡し場所である埠頭へ乗り込んだ。

積み荷をヘリコプターに積み替え、追跡をかわす犯人の手口を知っていた兼子は何としても阻止すべく拳銃を発砲し、10人はいるであろう武装した犯人らと銃撃戦になった。犯人から受けた銃弾で兼子の白いシャツがみるみる鮮血に染まっていく。意識がもうろうとしながらも犯人の乗ってきた車両に向けて拳銃を発射、運よく燃料タンクに命中したのか大爆発した。これによりヘリは着陸を断念し引き返していくが犯人たちの銃撃は止まない。すでに兼子は10発近く銃弾を受けており身体を起こすこともできない、それでもなお

「お前たちを逃がすわけにはいかない…」

と鬼神のごとく奮闘する兼子だったが、大門が載ったマシンXのサイレンを聞いて安堵したのか地面に大の字になり天を仰いだ。

駆け寄る大門に看取られながら「団長これ(婚約指輪)をあかねに」が最後の言葉だった。

松田猛(リキ)/寺尾聰

第123話「松田刑事・絶命!」

リキに警視庁栄転の話が出るも、栄転を拒否するリキ。
団長はリキに「自分たちのような軍団はまだまだ足りない、リキなら自分の軍団を持ってやっていける」と説得するが、リキは「自分は団長の元でやりたいんです」と一歩も引かなかった。

時を同じくして傷害事件の犯人を逮捕した後に奇妙な事が大門の周りで起こり始める。不審な車両に轢かれそうになったり、街を歩いていると頭上からロッカーが降ってきたりと明らかに大門をターゲットにした犯行のあと、犯罪組織から犯行声明とともに要求があった。傷害事件で逮捕した犯人越川を釈放せよ、との要求だった。最初は大門側も無視していたが、組織は要求を受け入られない事を理由に、こともあろうか一般人を無差別に狙撃し始めたのだ。これにはマスコミも反応し責任者として大門が矢面に立たされた。要求を飲まなければ一般人が犠牲となり、犯人に屈して越川を釈放すれば警察のメンツにかかわると板挟みになる大門。マスコミの「これ以上犠牲者が出たら誰が責任を取るんだ?」の問いに「自分が責任を取ります」と大門は覚悟を決めていた。この状況に業を煮やした松田が独断で拘留中の犯人越川を勝手に奪い、挙げ句の果てには逃してしまうという最大級の大失態を犯してしまう。

当然ながら、刑事部長に責められる団長、これ以上リキの経歴を汚さぬようにと、断腸の思いでリキを捜査から外すことに。懸命の捜査の末犯人のアジトを突き止めた団長以下リキ以外のメンバーは犯人グループとの銃撃戦になっていた。一方一人では居ても立っても居られず独自捜査していたリキは、ついに犯人グループが爆弾をマンホールに仕掛け、大門軍団を罠にかけようとしている情報を掴んだ。急ぎ車を走らせるリキ、大門軍団を救出すべく1人で現場に駆けつけるのだが…

重武装した犯人グループと激しい銃撃戦を繰り広げる大門軍団。しかし足元のマンホールには大量のダイナマイトが仕掛けられていることは誰も知らない。
リキが銃弾の飛び交う中、車から降りて叫ぶ!
「団長!マンホールに爆弾が!!」
その時犯人の一人がマシンガンを乱射し、おびただしい量の弾丸がリキを貫いた。

爆破で自分が死ぬことも厭わずリキの元へ駆け寄る大門。
瀕死のリキは最後の力を振り絞って
「俺は、俺は…」
と懸命に大門に想い伝えようとするが、大門はそれを受け止め

「分かってる…分かってる。」
と答えた。そのやり取りを最後にリキは息を引き取った。

大門圭介(団長)/渡哲也

最終回「大門死す!男達よ永遠(とわ)に…」

国際指名手配のテロリストリーダーが射殺された後、日本各地で同時多発的にテロが起こった。後に一連の犯行はテロリストの後継者と名乗るグループのリーダー藤崎であることがわかった。凶悪なテロ活動はなおも続き、中でも深刻だったのが静岡県にて自衛隊が襲撃され多量の武器弾薬が強奪される事態が起きた事だった。強力な武装によってさらに狂暴化したテトリスに対応できなくなった政府はこともあろうか犯人の要求する条件を飲み、全面降伏を決定してしまったのだ。その条件には政府を相手取り、莫大な身代金の要求と大門軍団の捜査中止命令だった。

大門は警察機関として行動することを捨て、一個人としてテロリストに立ち向かうことを決意する。

その決意に賛同した刑事たちも誰彼となく大門の後に続いた…

テロリストが潜伏する島に到着した大門軍団は持てる戦力を総動員して立ち向かった。壮絶な銃撃戦、燃え上がる敵の要塞。各所を負傷しボロボロになりながらも敵の首領である藤碕を追う大門。そして2人の一騎打ちとなる。僅かな隙をついて大門の銃弾が藤崎を捉える。しかし藤崎が持っていた手りゅう弾のピンが外れ、備蓄していた弾薬に誘爆、そして大爆発を起こし木っ端微塵にテロリストのアジトが粉砕された。

燃え盛る敵の要塞から辛うじて脱出に成功した大門だが…

歩くことすらままならい満身創痍だ。

大門の無事を確認し歓喜するメンバーだったが、その時生き残っていた藤崎の女が放った弾丸が大門の胸を貫いた。

胸から大量の出を流しながら倒れる大門。

必死に駆け寄るメンバー、ハトが懸命に大門の左胸の銃創を押さえるが血が止まらない。

朦朧とした意識のなかで殆ど目が見えない大門は「皆いるか…」と。

チョーさんが言う「大門軍団!全員揃ってますよ!」

団員の名前を一人ずつ呼び、最後に言った…

「皆と刑事をやれて良かったよ…」

そう言い残して大門圭介は刑事生命を終えた…。

悪役でよく出てこられた方々

西部警察とえば平和な日本ではありえない巨大犯罪に立ち向かう、スケールの大きな超ド級アクションですが、大門軍団に戦いを挑む犯罪組織や狂暴なテロリストが居るからこそ、このドラマが成り立ってるということも無視できません。そんな重要な役どころを見事に演じるのが以下に紹介する悪役の方々です。

八名信夫(やな・のぶお)全シリーズ11回出演

西部警察の悪役といえば「八名信夫」というくらい存在感、知名度がダントツの俳優である。

身長179㎝と恵まれた体格で元野球選手という異色の経歴を持つ八名は西部警察シリーズ(特にPART-1)で強面で迫力ある風格と、独特の雰囲気で存在感をアピールした。主に犯罪組織のリーダーやヤクザの親分というハマり役があり、さすが「悪役商会」の面目躍如といったところである。

黒部進(くろべ・すすむ)全シリーズ9回出演

黒部進といえば「ウルトラマン」で登場する科学特捜隊ハヤタ隊員だが、1970年に所属する東宝を退社しテレビドラマのゲスト出演をこなす程度だった。人気特撮番組のヒーローを演じた黒部だったが、このころから悪役の仕事が増え、やがて西部警察に出演を果たす。中でもPART-1第102話 「兇銃44オート・マグ」ではヒットマン笠松(阿藤海)らとともにスーツに身を固めたインテリ風ヤクザを怪演した。

このほかにも庄司三郎・河合絃司・二家本辰巳・成瀬正孝などベテラン俳優が悪役として名を馳せた。