エンジンルームからカタカタとした異音が発生

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エンジンルームからカタカタ異音の原因とは

エンジンをかけた時に、カタカタという音がする場合、考えられる原因は主に次の6点です。

 

1.エンジンマウントの劣化

 

エンジンは、常に振動しています。

 

そのエンジンからの振動を吸収する役割をしているのが、エンジンマウントです。

 

エンジンマウントは、本来、エンジンと車体を繋いでエンジンを支えている部品です。しかし、このエンジンマウントが劣化すると、エンジンからの振動を吸収しきれなくなり、カタカタ・ガタガタといった音が発生することがあります。

 

エンジンがかかっている間、振動は常に発生しているのですが、エンジンが無負荷の状態(シフトがPレンジやNレンジの時)より、負荷のかかっている状態(ギアが入っている時や、A/C稼働時など)の方が、より大きな振動が発生しやすくなります。

 

エンジンが無負荷の状態ではあまり気にならないけれど、負荷がかかったり回転数が上がった時に音が発生する、という場合には、エンジンマウントの劣化が原因として考えられるかもしれません。

 

なお、エンジンマウントの劣化が原因の場合は、即大きな故障につながるということはありません。

 

2.エアクリーナー等のクリップ破損

 

エンジンを動かす為には、エンジン内部へ空気を流入させる必要があります。この空気の取り込み口が、エアクリーナーダクトです。

 

車両にもよりますが、効率よく空気を取り込む為に、ダクトは車両の前面に向かって開口し、その先端は車両のフレーム部分にプラスチックのクリップで留められていることがほとんどです。

 

このクリップが、エンジンからの熱などで経年劣化し、破損してしまうと、ダクトを留めておくことが出来ず、エンジンや地面からの振動などによりダクトが暴れてカタカタと音を立てることがあります。

 

エンジンマウント同様、大きな故障につながることはありませんが、部品代も数百円と安いので、音が気になる場合にはクリップの交換をお勧めします。

 

3.ボンネットサポートバの破損

 

ボンネットを開けた時に、閉まらないようにするためのつっかえ棒を、ボンネットサポートバーといいます。

 

車両にもよりますが、エンジンルームの前や横につけてある鉄の棒がそれです。(車両によっては、ボンネット側についていたり、そもそもバーがない車両もあります)

 

このバーは、使用しない時はプラスチックの留め具(クランプ)で車両側(又はボンネット)に固定するようになっていますが、この留め具が破損してしまうと、固定されなくなる為、振動でカタカタと暴れてしまうことになります。

 

つっかえ棒が暴れるだけなので、直接大きな故障につながるわけではない部分ですが、振動によりバーが暴れた結果、バーが根元から外れてしまうことがあるので注意が必要です。

 

こうなった場合、最悪はエンジンの摺動部(動いている部分)にバーが巻き込まれ、思わぬ故障や事故の原因となる可能性もあります。

 

先述のクリップ同様、部品代は数百円ですので、留め具の破損に気が付いたら、早めに対処するのが賢明です。

 

4.ボンネットヒンジの劣化

 

ボンネットの根元、車両とのつなぎ目部分がボンネットヒンジです。ボンネットを開閉するのに重要な部分ですが、経年劣化により錆やガタが出てくることがあります。

 

このヒンジにガタつきがあると、車体とボンネットの間に隙間ができ、振動でカタカタ・ガタガタと音が発生することになります。

 

ヒンジ部分に市販の潤滑スプレーを吹き付けると改善することもありますが、潤滑スプレーでも改善しない場合にはヒンジの交換が必要となります。

 

ヒンジの交換にかかる費用は、車種によっても異なりますが、概ね1〜2万円程度となります。

 

5.ゴムベルト類の劣化

 

エンジンを始動させた際に、エンジン周辺で高速に回転しているベルト。駆動させている部位によって、『ファンベルト』『クーラーベルト』『パワーステアリング(パワステ)ベルト』などといいますが、これらのゴムベルトが劣化することによっても、カタカタ音が発生することがあります。

 

通常、ベルトが劣化した場合は、キュルキュルやウィーンといった音が発生しますが、劣化に伴ってベルトが割けてしまっている場合、割けた部分が別の部品に当たりカタカタと音を立てている可能性も考えられます。

 

ベルトの破損が原因で音が発生している場合は、ベルトを新品に交換することで音の発生を止めることができます。

 

いずれにしても、ベルトが割けて破損している場合には、ベルトがいつ切れるか分からない危険な状態ですので、早めにベルト交換することをお勧めします。

 

6.プーリーの劣化や破損

 

先述のゴムベルト類がかけられている滑車、プーリー。このプーリーに劣化や破損によるガタつきが出ると、カタカタ音が発生することがあります。

 

プーリーはベルトの張りすぎで破損したり、使用に伴い劣化したりします。

 

プーリーが原因でカタカタ音が発生している場合には、プーリーを新品に交換することで解消することができます。交換費用は、車両にもよりますが、概ね1万円程度となります。

 

7.タイミングチェーンの劣化

 

タイミングチェーンが劣化した場合にも、カタカタ音が発生することがあります。

 

タイミングチェーンは、金属製のチェーンのため、基本的には廃車まで無交換で良いとされています。しかし、エンジンオイル交換を怠るなど、メンテナンス不良だった場合には劣化してチェーンが伸びてしまい、金属同士の摩擦によってカタカタ音が発生します。

 

タイミングチェーンが伸びてしまった場合には、調整はできないため、新品に交換する必要があります。

 

タイミングチェーンは、先述の通り基本的には無交換とされている部品のため、交換にはそれなりの費用がかかります。車両にもよりますが、工賃を含めるとだいたい10〜20万円程度はみていた方が良いでしょう。

 

→タイミングチェーン交換費用など詳しく見る

カタカタ音が発生した場合には…?

カタカタ音は、発生するタイミングや場所を特定できれば、ある程度原因を絞ることはできます。

 

クリップやクランプの破損であれば目に見えて分かる部分ですし、部品代も安いので、素人でも交換することは可能でしょう。

 

しかし、原因の特定に自信がない場合や、素人では修理が難しい部分が原因の場合には、無理に自分でどうにかしようとせず、整備工場に持ち込むなど、プロの手を借りるようにしましょう。

 

まとめ

エンジンのカタカタ音について調べてみましたが、いかがだったでしょうか?

 

原因によって、修理費用にもかなりの違いが出る部分ですので、原因をきちんと特定し、修理をするか、場合によっては乗り換えも視野に入れて考えていくようにしましょう。